第5話、そして原作が始まる
月日は流れて3年後・・・
「それでは父上、行って参ります。家と父上に恥ずかしい事をしないように頑張っていきます」
「うぬ、お前には大変期待をかけている。家の恥にならないようにそして他の貴族たちに対して力を示してくるが良い、我が息子よ」
そんなことを言っているけど単純に相手が望んでいる言葉を出しているだけで別に本気でそんなつもりはない。
家なら正室との間の子供を後継者にしてほしいと思っていた。この3年間は正室の悪魔から何度も暗殺をされかけたから本当に困っていた。
【毒の極意】を習得していたから毒殺などされることはなかったからそこは良かったけどこの【毒の極意】を習得していなかったら間違いなく殺されていたかもしれない。
だからこそそんな事をして自分に何も利益がないからな、少なくても大人しく学園生活をして送るつもりだからそうすれば一応は貴族としてイジメはないだろうし穏やかにゆっくりとするつもりだ。
それでもやはり原作のことも考えると全くも事件に関わりを持たないで学園生活は不可能に近いので少なくても自分に降り注いできた災難ぐらいは自分でなんとかするぐらいの力を身に着けたつもりである。
それを確かめる為にも自分は3年前に蝮さんと訪れた裏ダンジョンで最終テストをする事にした。
あれからレベル上げもしてしっかりと強くなった、ゲームにも登場していたけど能力の基準値を上げるアイテムなどもとある魔物を倒すとドロップする強化アイテムなども使い底上げをして備えた。
その結果、少なくてもストーリーの中では死なない程度には強くなったと考えていた。なので裏ダンジョンのボスは無理だとしてもそこら辺にいる魔物ぐらいは倒せるようになっているはずだと考えながら自分は裏ダンジョンに足を踏み入れた。
今回はダンジョン奥深くまで向かうつもりはない、入り口近くで遭遇する敵と戦ってどれぐらいに通用するのか確かめる事にした。
そうして入り口の近くで歩き回って広い空間に出るとそこにはドラゴンゾンビが待ち受けていた。
3年ぶりに見るけどやはり滅茶苦茶にドラゴンゾンビは怖いなと感じていた。
ドラゴンゾンビは物語の終盤の中ボスで普通に強いのに毒など使ってきて苦労させられるのだ。
ただ、スキル【毒の極意】があると敵の毒攻撃をこちらの毒の魔力が高ければ全て無効できるのでそれを習得しているのかしていないのかでこの中ボスの難易度は大きく変わるのだ。
まあ、それは他のボスにも言えるのだけどそもそも極意は己が使う魔術など強化してそして相手の魔術を無効させるので滅茶苦茶に強い。
半チートクラスとも思っている、そしてそんな半チートを自分は【炎の極意】に【毒の極意】を持ち合わせしているので炎魔術と毒攻撃は自分は全くも受け付けなくなるのだ。
だからこそスキルの多さで差別をされている原因でもあるのだけど。
今はそのことは置いといてこのドラゴンゾンビを倒す事にしましょうか、この魔術を覚えるのにかなり苦労をしたからかなりダメージを受けてくれると助かるのだけどなと思いながら発動させた。
「太古より語り継ぐ業火よ、地獄より舞い上がり、生きる者を全て焼き尽くせ!アースボルケーノ!!」
そうして発動した魔術は常識を超える威力と大きさであっと言う間に巨大なドラゴンゾンビを飲み込んで焼き尽くした。
自分もかなりの威力だなと驚きながらも炎系魔術で最高クラスで伝説級と呼ばれている魔術だけどまさかドラゴンゾンビを一撃で倒してしまうとは夢にも思わなかった。
もう少しは戦いの駆け引きなど出来るかなと思っていたのに一撃で終わってしまったらできないではないかと考えて仕方がなくまた歩き出した。
しばらく歩くと今度はオークエンペラーと遭遇したので次は魔法をつかずに剣術で勝負したのである。
持ってきた刀を構えて奥義の構えをして待ち構えていた。それを見ていたオークエンペラーは動かなくなった獲物だと言うばかりに突撃をしてきた。
自分は精神統一して言葉に出さず待ち構えて奥義の射程圏内に入った瞬間に言葉に出すのだった。
「月夜に舞え、我が心は明鏡止水・・・・・そこだ!!奥義!冥光一閃(めいこういっせん)!!」
自分は刀を抜いてオークエンペラーに対して斬り倒した・・・あれ?可笑しいなオークエンペラーもかなり手強い中ボスなのに一撃で倒せた・・・このオークエンペラーは中ボスの中でもトラウマ級に嫌な魔物なのに。
倒せたのは良いけどこのオークエンペラーに負けるとヒロインたちを寝取られるやばいバットエンドがあるのにそんな奴を一撃で倒して・・・まあ、これでやばいバットエンドは回避はできるだろうからそこは良かったかもしれない。
万が一にストーリーに現れても倒せることは分かったから。なんせそのイベントは学園が大変なことになるのでその時は当然なことに戦わないといけなくなるのでその時にあっと言う間に倒されてしまっては意味がないので確認しておいて良かったと思っていた。
ともかくそろそろ帰らないと入学早々遅刻はしたくはないからなと思いながらその場を後にしようとした時に久しぶりにオーブを発見したのであった。
久しぶりに見たなと思いながらオーブをどうしようかと悩んだがスキルは十個まで習得出来るからどんな能力かなと思いながら習得することにした。
まだまだ空きがあるからねと考えながらオーブを手を触れて使うのだった。そうして3年前と同じように脳内に流れて移りだすのだった。
スキル獲得!【雷の極意】
なるほど3年前に手に入った【炎の極意】とはまた違う属性の極意が手に入ったのかと確認をしながらもスキルが増えたので素直に喜びながら自分は裏ダンジョンを後にするのであった。
そうして自分は今度こそ寄り道などせずに原作の舞台となる街に向かって進み始めるのだった。
好きなゲームが始まる喜びと自分の運命は終わってしまうのかと不安な気持ちで向かっているのだった。
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