第4話、妾の子として
遂に自分の持っているスキルを調べるときがやってきたなとある程度は予測はしているけどそれでもやはり緊張はしていた。
どんな結果になろうとも自分は自分らしく生きて行こうと決意をして向かうとそこには大きな水晶玉がありスキルを調べる為の水晶玉だなと理解をして自分はここに手を当てることにしたのだった。
そうして水晶玉に映し出されたのは周りからはとても信じられないものであった。
アクト・ハッシュ
スキル
【炎の極意】 【剣術の極意】
【回復の極意】 【結界の極意】
【弓術の極意】 【毒の極意】
・・・あれ?いつの間にかにスキルが増えているのですけどいつの間に増えたのですかと思っていると周りが大騒ぎを始めたのである。
しかし、自分からすればそれも仕方がない、基本的にスキルは2つ程で6個ほどになれば天才を超えた鬼才とも呼べるほどでありこれより上はラスボスの女神または魔王がスキルの数が7だからその異常がよく分かる。
だからこそこれほどの才能があるので周りが騒ぎ出していたのであるけどいつの間に他のスキルを・・・もしかして元々あったとそんな感じなのかなと考えていると先程までは険しい顔をしていた父親が信じられないぐらいに変わっていた。
「いや〜、流石我が息子よ。わしはお前の才能を信じていたからこそお主の才能を腐らせない為に鬼のように指導をしていたのだ。済まない、この通りだ」
そうして父親は現代人顔負けの掌返しをしてきたのである。逆にここまでやるとかえって潔いと言うべきなのかな。
しかし、そうなるとやはり正室の妻がいくら何でも才能があるからと言って優遇するのはおかしいと発言をした。
なんせ妾の子でありその上に相手がここで働いていたメイドでありそして自分の母さんは自分を産んで亡くなったのである。
その為に立場としては後ろ盾はなくもなく本当に貴族としては不幸な立場であったがここであまりにも強すぎる才能が見つかったことで今まで余裕を出していた正室の悪魔が焦り始めたと見るべきかな。
まあ、確かにいきなり相手ではなかったと思っていたのにこんなにやばい奴が現れるとは思いもしないだろうな。
自分だって普通に考えたらありえないから仕方がない。でも自分は家を継ぐつもりはないので気にせずにして下さいと言いたかったけど今、それを言うと面倒な事になるので今は素直に黙っておく事にした。
ともかく父親はとても嬉しそうにして喜んでいたけど自分はそろそろ部屋に戻っても宜しいでしょうかと言うともちろん構わないよと今まで言われたこともない優しい声でそう言われたので部屋に戻るのだった。
そうやって部屋に戻るととりあえず強い事は確認できたのでレベルはどれほどに上がっているのかと蝮さんが残してくれた水晶玉で調べてみるとレベルは76でかなり強いと言うかストーリーぐらいなら何とかなりそうなレベルじゃないかと思って見ていた。
しかし、蝮さんは気をつけろと言ったので油断せずにまだまだ強くならないとそう考えて行くことにしたのだった。
でもとりあえずは少しばかりは休んでも良いよなと思いながらベットで横になりこれからの事を考えていた。
少なくても待遇は良くなることだろうけど周りの母親が違う兄弟からは敵対心を持たれることになるだろうし正室の悪魔も自分を亡きものにしてくるかもしれないからもしかしたら大変かもしれないなと思っていた。
それからの日々はやはり自分が考えていた通りに父親からは寵愛を受けるようになってきたけど周りからはスキがあれば殺そうとしてくる者が現れ始めていた。
でも自分は滅茶苦茶に鍛えていたので返り討ちをして事なきを得ていた。やはり蝮さんの修行の日々が大きかったなと感じていた。
あれがなければもしかしたら原作前にゲームオーバー状態になっていたと思うから本当に助かった。
そんな事もありながら自分は原作までの残された3年間をしっかりと修行や勉学などに費やした。
この後、貴族ではなくなっても構わないようにしていた。
できる事ならば普通の貴族ぐらいにはなりたいなと思っていた。
でもこの世界の貴族は完全な実力主義だからなとこの世界のことに関して思い出していた。
ここ世界の爵位は真面目に実力である程度は決まってしまうからな。もちろん世襲制でもあるけど次期当主があまりにも弱いと降格または貴族として剥奪もあり得るのだ。
それなので後継者はほぼ自動的に優秀なものが選ばれる。
なので周りは必死に強いことをアピールや美貌など優れている女性は力がある魔人や悪魔に嫁いでいる。
それで現れたのは主人公でそこで色んな悪魔や魔人のヒロインたちと共に変えながら後々は国を統一する魔王になるのだけど今は少なくてもそのような傾向が強いのであった。
そして自分は父親に力は出来る限りに隠しておいてくださいとお願いをした。
理由は適当に自分に見合った女性と付き合いたいのでお願いしますとお願いするとすぐに承諾してくれて黙ってくれる事になった。
向こうは向こうで何かを考えているらしいけど自分は好きなように生きたいから面倒な事にはなくたくないだけなのだけどな。
万が一に原作キャラに目をつけられたら自分が望んでいる平凡な生活とはかけ離れてしまうから静かに行きたいなと思いながらも今日も勉学や修行に明け暮れるのだった。
そうして時代は更に進み、あっという間に月日は流れて原作が始まろうとしていたのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます