第3話、この世界観はかなり厳しいよ!?
自分はそれから思い出すように語り始めたのである。前世でどんな世界観なのかと楽しみながら見ていた記憶を呼び起こして整理を始めた。
この世界は普通の世界とは異なりかなり異質な世界観をしており人間と魔族が共に暮らしているのだ。
しかも人間と魔族のハーフ魔人も多く存在しており逆に女神や天使などが敵対しているとても変わった世界観である。
だからこそ他のゲームとは異質だったので話題が呼びそして内容も良かったので多くの人に知れ渡り愛された作品になった訳だ。
ついでに内容としては学園モノで平民である主人公が学園に入学してそこから成り上がりをしていくストーリーでその道中で多くのヒロインと仲良くしてハッピーエンドを目指すゲームである。
自分も楽しくて何度もプレイをヒロイン一人一人の個別エンドやハーレムエンドなどすべてのエンドを見たほどであるからな。
それ程にストーリーも良くてゲーム的にも楽しいから良かったよ。
だからこそこの世界に転生したいと思ったことはあるけどそれはすぐに考え直した。
その理由としてこの世界はスキルの差別、そして種族の差別がかなり酷いもので特に人間に対する差別が酷く冷遇をされている。
しかし、それは魔王が地上を統一してから月日も流れて少なくなった。理由としては人間と魔族のハーフ魔人が多くなったのが最大の原因で対象となる人間が月日が流れるたびに少なくなっていたので自然と無くなってきていた。
それにまあ、この時代に人間なのもかなり少ないから物語中に登場するのは二人ほどしかいない・・・その一人が自分自身な事が問題なのですけどね。
父親が魔人で母親が人間であったので運が悪く普通の人間で生まれてしまったキャラ・・・そう、アクトとして誕生した訳だ。
なので序盤に敵として現れて倒されてその末路は悲惨なものでこの世界の残酷さを現してくれていた。
なのでこのままだと悲惨な運命を辿るので何とかしようとしていたけど蝮さんのおかげで何とかなりそうですと感謝を伝えた。
すると蝮さんはそれでは備えとしてまだまだ強くなる必要がありますねと言いながら今度は単純な強さではなくて技術などを教えることに致しますと答えた。
それと蝮さんは家庭教師としてお側にいても構いませんかと聞いてきたので自分は別に構わないと思うと答えた。
なんせ自分は貴族であるけど家が男爵家だし、その上に自分は妾との間の子供なので立場は相当低い感じであった。
家庭教師がただでやるなら別に誰も文句は言われないと言うか興味がないと言う方が正しいかもしれない。
そこまで家からは何も期待されていないのだ。まあ、現実にそこまでの才能はなかったのである意味正しかったかもしれないけど。
それでも酷くないと当時から感じていたのにそれがまさに我が身に振りかかってくるなんて真面目にやばいと思っていた。
そんな状況を伝えてから蝮さんはならば万が一に追放とかされても生きていけるように色んな知識や技術などを教える方針でよろしいですかと聞かれた。
自分はそれでよろしくお願いしますと頼んでそれからは時間がある時は蝮さんに色んなことを教えられながら修行をして行く事になった。
ついでにネタなども教えてもらったけどそれは使い道がない気がするのは自分だけなのでしょうか?
半年後・・・・・
「蝮さん、今日までありがとうございました。おかげさまでこの世界で生きていけそうです」
「別に蝮は仕事をしたまでですから気にせずにして下さい。それといくら強くなっても油断はしてはいけませんからそこだけは気を付けてくださいね」
「はい!蝮さんもお元気で・・・このまま元の世界に帰るのですか」
そんな質問をするとどうやら蝮さんの主である女神様が平行世界の日本でゾンビパニックが発生したらしいのでそこで人々を助けるように指令が下ったと言うのだ。
本当に蝮さんは忙しいですねと言うと蝮さんはそれでも多くの人達の助けになるのであれば頑張る価値はありますからねと元気そうに答えてくれた。
本当に蝮さんと日々は楽しかったですよと心の底から答えると蝮さんも楽しかったですからこの蝮からの選別ですと言って自分に対してとある刀を差し出してきたのであった。
その刀を受け取って少しばかり鞘から抜いて見ると見事な刀身で名刀と呼んでもおかしくない品物でありこれを自分にと言うと蝮さんは頷いて答えた。
本当に嬉しい限りですと答えると蝮さんはそろそろ時間なのでこれにてと言って頭を下げてその場から立ち去ろうとしたので自分は蝮さんに対して伝えるのだった。
「蝮さん!落ち着いたらまた遊びに来て下さい。おもてなしができないかもしれませんけどそれでもやはり蝮さんにどんな風に成長してのか知ってほしいからお願いします」
「・・・分かりました、ならば恥ずかしいことになっていないように頑張ってください。アクトさんなら出来ると蝮は信じておりますのでどうかご武運をお祈りしております」
そう伝えた後に蝮さんは嬉しそうにしてその場から消えて立ち去った。
自分はここまで面倒を見てくれた蝮さんの為にも頑張らないとなと思いながら明日に備える事にした。
明日は12歳の誕生日で自分のスキルなどがはっきりと分かる日であるけど既に4つほど分かっているからなと思いながらもこの手に入れたスキルを上手く活用して強くならないと思いながらゆっくりと休むのだった。
そうして朝日が登り翌朝を迎えたのであった、そう自分の運命を分ける一日が始まろうとしていたのである。
しかし、自分は心配することはなかった。ここまで蝮さんと共に修行をしてこの時点では圧倒的な力を手に入れているつもりはあるから。
そうして考えている内にお父様から来るように言われたので自分は覚悟を決めてその場所に向かうのだった。
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