第2話、案内人、蝮

少なくても敵ではなさそうだから安心した時に相手の蝮と言う人物は実は女神からのお願いで参りましたと聞いてまた戦闘態勢を構えた。


女神だと・・・そうなるとやはり敵だなと思っていると蝮は慌てながらここの女神とは違う女神だから心配ないと言ってきたのである。


この世界と言っているから心配はなさそうだなと警戒心を解いて話を始めた。


何で自分の前に現れたのか、そしてどうしてこんな待遇をしてくれるのかとその理由など聞きたかったので教えてくれると助かりますと言うと蝮は教え始めてくれた。



「そうですね、この世界は女神がラスボスで天使が人類の敵である世界なので信用してもらう為にも説明は必要ですよね。なら教えましょう、どうして貴方の前に現れて先程のオーブを渡したのか。説明すれば信用してくれると思いますので聞いてください」



それから蝮は己の立場を伝え始めた、どうやらこの周辺をすべて統治している女神の下で働いているらしく自分は本来ならば転生特典を差し上げる程に善行を積んでいたのに何かの手違いでそのまま転生しまったらしい。


更に転生先が非常に立場が弱い上に世界的には危険だと言うことで少しでも状況を良くするために蝮が派遣されたと言うのだ。


なるほどね要するに女神様の失態を補う為に派遣されて来たと言うと蝮はそのとおりで御座いますと答えてからあのドジっ子女神だから許してほしいと頭を下げてきた。


いやいや、別に構いませんからそれに今、現在に助けてもらえる上に更に用意もしているので文句などありませんからと伝えた。


すると蝮は嬉しそうにして感謝の言葉を言ってから今後のことを話し始めた。



「これからの予定を話しますね、この蝮は貴方が12歳になるまで強くなる為のサポートを致します。レベル上げや他のスキルの習得などする時に呼んでください、この世界で最も難しい場所でもこの蝮がいれば何とかできますので気軽に」



それは本当に助かるな、ならばすぐにでも女神を倒した後に現れる裏ダンジョンに向かおうと軽い冗談を言うと蝮は分かりました、ならすぐにでも向かいましょうと言って向かおうとしていたのでマジでと思っていると蝮が自分に触って共に転送したのであった。


そうして転送した先は当たり前のように裏ダンジョンの入り口に辿り着いていたのである。


あの〜、こちらは準備などしていないのですけど大丈夫なのですかと尋ねると蝮が全ての敵を倒していけば近くにいる存在にレベル上げやスキル習得出来ますからご安心をと言われた。


そこは良いけどここは本当に危険な場所だからと自分は・・・と説明している間にも裏ダンジョンに入っているのだった。


そうして自分は滅茶苦茶に怖かったけどこの裏ダンジョンをこの目で見てとても綺麗なダンジョンだよなととても感動して歩いていた。


このまま何事なくと思っていると蝮が敵が近づいていますねと言って何処からか薙刀を取り出して構えていたら急に裏ダンジョンに住み着いている魔物たちが襲い掛かってきた。


自分はすぐに怯えて悲鳴を出していたけどすぐにそれを終えた何故ならば本当に裏ダンジョンの魔物なのに蝮は一撃で魔物たちを仕留めてしまったのである。


それを見て嘘でしょうと思いながら啞然としていると蝮が大丈夫ですかと心配そうに見てきてくれたので自分は大丈夫ですと答えた。


本当に滅茶苦茶に強いですけどここは最初のダンジョンではなく裏ダンジョンですよ!?と言いたかった。


蝮さんはそんな事気にせずにどんどん進みましょうと言って自分を引き連れてどんどん進み始めたのである。


途中でとんでもない魔物ドラゴンゾンビやオークエンペラーなど現れても一撃で仕留めてしまって自分はまるで目の前でチートキャラまたはバグキャラを見ている気分になっていた。


味方だから良かったけど敵だったら糞ゲー以外何物でもないからな。


しかもあまりにも余裕なのか蝮さんは膝カックンや空手チョップとふざけた技など繰り出していた。


でも結果的に倒しているので何も言えなかったけど。


そんな事もありながら自分は信じられないぐらいに強くなり始めてその上に新しいオーブが見つかりスキル獲得をしたのである。



スキル獲得!【回復の極意】

スキル獲得!【剣術の極意】

スキル獲得!【結界の極意】



滅茶苦茶に転生特典を付けたぐらいに強くなっています。もうそろそろ良いですよと伝えると蝮さんは本当に良いのですかと聞かれて来たので自分は話をした。



「あの・・・そろそろは自分で力などつけたいので帰還しませんか。いくら何でも他人から助けられ過ぎは良くないので」

「それは良い心構えです、一人で強くなろうとするその決意はとても素晴らしいと感じました。ならばそろそろ引き上げますか」



そう言って蝮さんはまたしても転送スキルを発動して元の場所に帰ってきたのであった。


僅か2時間ほどしか経過していないけどかなりの時間が経過したように感じたのはやはり命の危機を何度も味わってしまったからであろうな。


それでもそれに見合った成果を得られたのはかなり大きいだろう。


今後ともしっかりと修行をすればそう簡単に負けることはないだろうからな。


蝮さんも言っていたけどこの世界はかなり厳しい世界であるからなと考えていると蝮さんが意外な事を話し始めた。



「そう言えば申し訳ありませんが実はこの世界の事に関してあんまり知らないので説明してくれると今後の方針もわかりやすくなりますので教えて頂けないでしょうか」



まさかのこの世界の事に関して知らないのですかと聞くと蝮さんは済まない調べる時間がなかったと謝りながらお願いをしてきた。


自分もこの世界のことを詳しく思い出しながら説明を始めるのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る