塩谷 海人編 1章
第10話
あの日から
そんな日が続いたある日、俺は久しぶりに追いかけられている...
「何なんだよ、しつこいな!!美味しくないぞ〜!!」
紫色の巨大な
「どぅ゙ゔぁ゙ばじゃ゙がゔぁ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙」
言葉が
俺は
〔困ったら神社に逃げろ!!ミー達の様な神が助けてくれるであろう!!〕
「そうだ、神社に逃げれば...あれ?近くに神社無くね?」
今、俺が居る所は、町外れの田舎なのである。
周りを見れば見渡す限り山か川、
そんな所を独り寂しく...妖いるから独りじゃないか...一人と1匹で走り回っている。
「回ってねぇよ!!追いかけられてんだよ!!」
そんなことを言っている間にも、どんどんと
「田舎ならその辺に神社が在るはず...」
と自分に言い聞かせながら、俺はさらに足を速めた。
背後から
「このままじゃやられる…」
俺は必死に考えを巡らせるが、周囲にはただただ広がる
絶望的な状況の中、ふと遠くに一筋の光が見えた。
俺はその光に向かって全力で走り出した。
「あれは…神社か?」
近づいてみると、小さな稲荷の
「ここに行けば!!」
俺は
「お稲荷様、助けてください!!」
すると、突然、
「何事だ...何だそう云う事か。はよう
俺は
しかし、
「お稲荷様が勝ってくれるだろうか…」
不安が
しかし、
「お稲荷様、どうか負けないで…」
俺は祈るように
その時、
突然、
「お稲荷様!」
俺は
「何とか間に合ったようだな」
と
「本当にありがとうございます!お稲荷様がいなければ、僕はどうなっていたか…」
俺は涙を浮かべながら感謝の言葉を述べた。
「感謝はよい。だが、このような
「大きな力...?」
「そうだ。お前が見える
「それなら、俺に
俺は涙ぐんで
「...お前じゃ危険すぎる!!やめておけ!!」
「...それでも、戦わなければならない...だからその為に、力が欲しいんだ!!」
「えぇい!!仕方のない奴だ!!」
そう言うと
「何だこれ...
すると、そこら辺に居た小さな
「おやおや、ヒトの子が光ってるぞ。」
「本当に大丈夫なのか?あの
俺は驚きながらもその声に耳を傾けた。初めて妖たちの声がはっきりと聞こえるようになった。
「すごい...本当に聞こえるんだ。」
「これでお前は
「分かりました。ありがとうございます、
その後、俺は
そこでは、周囲の
中には好奇心旺盛でコチラに近づいてくるな
すると、小さな光のような
彼らの
‘’ヒトは何も怖くない‘’と言わんばかりに、その光の
遠くから見ている
好奇心と警戒心が入り混じる彼らの目に、俺もまた興味を抱かずにはいられなかった。
この未知なる存在たちとどのように交流を深めていけるのか、これからの人生に新たな楽しみをもたらしてくれる予感がした。
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