第8話
図書室の扉を開けると、そこには
夜の学校特有の静けさが、不気味な雰囲気をさらに増幅させる中、僕たちは次の謎、『図書室の
「この図書室でも、何か不思議なことが起こるんだろうか?」
と僕が
「確かに、この学校には不可解な現象がたくさんあるみたいだからな。さて、どんな
図書室の奥に進むにつれて、薄暗い
すると、ふと耳にするかすかな声。
それはまるで誰かが何かを
「聞こえるか?あれが図書室の
確かに、
しかし、言葉がはっきりしない。
「これは…本の中の言葉なのか、それとも…」
そのとき、一冊の本が突然にわかに揺れる音が聞こえた。
図書室の中にいるはずの僕たち二人だけだったが、本自体が自然に揺れることはありえない。
「ひょっとして、これもまた幽霊の仕業なのか?」
「…みんな…ここに…来て…」
声は次第に大きくなり、不気味な響きが図書室全体を満たした。
そして、突如として本が次々と落ちる音が聞こえ、それとともに部屋全体が揺れた。
「や、やばいよ!!これはもう逃げた方がいい!!」
階段を駆け下り、再び安全な場所へと戻ると、心臓が激しく鼓動していた。
「これも相当怖かったな…」
「確かに…次はもう少し穏やかな不思議に挑戦した方がいいかもしれないな。」
「次に近いのは...1階だから保健室だから、『保健室の影人形』だね。」
「保健室の影人形か。確かに、これまでの不思議と比べると比較的穏やかそうだな。そうだろよ。影人形って、ただの影だからな。動くわけじゃないし、ただの
自分たちは1階の保健室へ向かうため、階段を降りていった。
学校の廊下は静まり返っており、不気味さもまばらになってきたように感じた。
「ここだな。」
保健室のドアを開けると、そこには通常通りの保健室が広がっていた。
ベッドや医療用品が整然と並んでおり、特に異常な
「どこに影人形がいるんだろうな?」
しかし、影人形の気配はどこにもなかった。
「ねぇ、本当にここに影人形がいるのか?」
不安そうに
ゆっくりとした足音が近づいてくる音だ。
「何かが来るぞ!」
僕たちはドキドキしながら保健室の中を見渡したが、影人形の姿は見当たらなかった。
しかし、廊下の足音はますます近づいてきて、そのリズムはどこか不気味なものを感じさせている。
「もしかして、影人形の影が廊下に映っているのかもしれない。」
僕が
その時、突然、保健室の中で何かが動く音が聞こえてきた。
「あれ、体重計の影が…!!」
すると、体重計の影が不自然にゆらゆらと揺れているのが見えた。
その影が廊下に映り、影人形のように見えていた。
「まさか、これが『保健室の影人形』ってことか?」
僕が驚きながら言うと、
「うわっ、影が廊下に映ってるんだ。まさに
影が揺れる音が徐々に消え、廊下の足音も遠ざかっていった。
「これはちょっと面白かったね。次もこれくらいの不思議がいいかも。」
「そうだな。今度は少しリラックスして探検できそうだ。」
僕たちは次に『理科室の静かなる叫び』に向かう為、再び階段を上り、理科室へ向かった。理科室は学校の2階にあり、その独特な雰囲気が少し不安をかき立てた。
「ここか...」と
僕たちは理科室の扉を開け、中に入った。理科室は実験道具が整然と並んでおり、独特の化学薬品の匂いが漂っていた。
「夜の理科室って、やっぱり雰囲気あるね。」
「確かに。さて、叫び声が聞こえるってのはどういうことだろうな」
僕たちは理科室の中を歩き回り、耳を
最初は何も聞こえなかったが、しばらくすると、
「聞こえたか?」
「うん、何かが動いてるみたいだけど...」
その時、突然、「キャー!!」という叫び声が響き渡った。
僕たちはびっくりして一瞬立ち止まったが、声の主は見当たらなかった。
「誰かいるのか?」と
再び静けさが戻り、僕たちは
叫び声は再び響き渡り、その度に僕たちは緊張感を高めた。
しかし、叫び声の主は一向に見つからない。
なので、叫び声に応えようとこちらも叫ぼうと考えたが、もしこの声が僕らにしか聞こえてなくて、ここで人間の僕らが叫んだら、もっと問題になりそうだったのでやめた。
「ねぇ
「かもしれないな。でも、叫び声の主が見つからないのは確かに不思議だ。」
僕たちはさらに理科室を探し続け、叫び声の原因を突き止めようとしたが、結局、何も見つからなかった。
「もうこれ以上探しても無駄かもしれん」
「うん、確かに。この叫び声は本当に謎のままだね。」
僕たちは理科室を後にし、次の七不思議に向かった。
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