第2話 友達のまま…

誠が口を開く。

明日から本格的にオオカミ人間の事件追う事にしよ。今は急ぎの事件も無いし、今日はそろそろ帰ろうぜ。誠が一息ついたようにリラックスしている。

絵里香が誠に続いて話し出した。そうだね、今日はゆっくり休んで明日に備えよ!明日からは忙しくなるし、今日くらいはゆっくりしないと身体が持たないもん。話終えると3人は荷物をまとめて退社した。

絵里香がウキウキした様子で話し出した。

今日、私は彼氏とご飯食べるから早速今日から2人で一緒に帰ったら?

そういうと月は少し困った様子で話し出した。

今日3人でご飯食べれると思ってた。

絵里香は月を抱きしめて、ごめんね、でもすぐにまた3人でもご飯食べようね。すると月は嬉しそうに頷き、また明日ねと絵里香に伝え絵里香もまた、うん!また明日!月のこと頼んだよと誠に伝えた。

月と2人きりになった誠は少し恥ずかしそうに話し出した。

今日は満月の夜じゃないから襲われる心配とか無いと思うけど、俺前々から月、1人で帰らすのはやっぱり心配だと思ってたから一緒に帰れる事になって俺実は安心してるんだよね。ってか俺も1人で家帰るのちょっと寂しかったし!と照れ隠しを交えて話した。月はこの通り道ってあんまり人通らないし、いつも少しだけ怖かったから誠と一緒に帰れるの嬉しいよ!そう伝えると誠は顔を赤くし、帰り道おおお、同じ方向なのに別々で今まで帰ってたのがおかしいくらいだよ!一緒に帰れば楽しいのに。と少し慌てた様子で話した。月はそうだね、いつも絵里香が居ないと会ってなかったもんね。誠はそうだよ、いつも絵里香絵里香で家同じ方向だから一緒に帰ればいいのに絵里香いないと仕事終わりすぐ帰っちゃうし、少し俺悲しかったんだよ。と寂しそうに話した終えた。すると月は帰り道同じ方向だって気にしたこと無かったし、3人でご飯食べにいけないなら早く帰るか、ってしか頭で考えてなかったんだよね。と少しふざけた様子で話した。誠はなんでだよー!でもこれからオオカミ人間の犯人捕まるまで一緒に帰ろうぜ!一緒に帰るの楽しいしな!それに俺は…と急に誠は話を終えた。すると月は、ん?と聞き返すといや、何でもないと誠は言い返した。月は何も気にせず話を戻し、私も一緒に帰るの楽しいし、これからよろしくお願いします。と頭を下げながら話した。誠も頭を下げよろしくお願いします。とふざけた様子で言い終えると、2人で笑いあった。

2人で話しているうちに、月の家の前に着いた。明日からまたオオカミ人間の事件で忙しくなるし、頑張ろうな!と言いながら月の前に手を差し出した誠。すると月もそうだね!3人でこれから頑張ろうねと言い、月も誠の前に手を差し出して握手した。

月は今日はありがとうね。と言い終えると誠はこちらこそありがとう!お休み。と言い月と別れた。

するとピロンと誠の携帯電話が鳴った。携帯電話を見てみると絵里香から【月と2人っきりでちゃんと話せた?】とメールが来ていた。すると誠はため息をつき、なんで月の前では自分の気持ちちゃんと伝えられないんだろう。思ったこと、伝えたいこと全部言えないんだよな。はぁ情けねえ。さっきも最後まで伝えろよ!このポンコツと1人で話しながら自分の頬を叩いた。オオカミ人間の口実で一緒に帰れる事になったんだから、月と話せるチャンスはまだあるし、ちゃんと伝えないと、オオカミ人間の犯人が捕まっても俺は月と一緒に帰りたいと思ってるって事を。と熱い気持ちを胸に携帯電話を打ち始め、【これからちゃんと自分の気持ち恥ずかしがらずに月に伝えられるよう頑張る!】と絵里香にメールを送った。するとまた絵里香からメールが届き、【月は鈍感だからちゃんと伝えないと全然伝わらないよ笑 しかも月モテるから後で後でって伝えたいこと後回しにしてると誰かに取られちゃうよ。私は誠の事信頼してるから2人がくっつく事応援してるからこれ助言ね。】と来ていた。誠はふぁあああ!追い討ちかけるなよぉおおおと叫んでいたのであった。

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オオカミ人間へ嫁入り 犬の助 @inunosuke

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