第3話 羽田空港
4月28日 私は、羽田空港にいた。
羽田発ー宮崎行きは 空港内の、はっしーの端 いつも 延岡に帰る時に思う 宮崎は 田舎だー空港で待つロビーも なんだか 暗く、ここだけ羽田じゃない。
飛行機に乗る時も 一旦バスに乗り 歩きで階段を上り小型ジェット機に乗る。宮崎は宮崎だ。マンゴーだの宮崎牛だの、有名になっても 変わらない物は、変わらない。
やっぱ田舎だーと思いつつ自分の席を探した。窓際だった 座って 外を眺めてると 「横すみません」と どこかで 聞いた様な聞いてない様な声がして 顔見た。
「あれ!白石さんじゃないですか?そのせつは お世話に なりました。今日は どうされたんですか?」私は 驚いた 名前は 確か 宮本!宮本警部補だ。やっぱ警察だ。一眼で私と分かったのだ。嗅覚も、凄いかもしれない。それは 警察犬かー
宮崎まで1時間半 当然と言えば 当然 事件の話だった。宮本警部補も 言える所 言えない所が あるらしく、私の筆問責めに考えながら 話していた。
話の内容は、あの事件は まだ 未解決で 死亡解剖した結果 あの短刀を刺した事で出血死 殺人と断定。人物の 身元は分からず、推定25から30前半 短刀には 「槵觸神社」と彫られていた。
あと 靴を履いてなく、あの赤いハイヒール👠は 本人のかと 思ったが、サイズが 違っていた為 違う人が 履いていたのか 犯人の物かは まだ分からないとの 事だった。
「どうして 宮本さんは 宮崎に? もしかしたら あの文字? くしふる神社⛩に行くんですか?」
宮本「へーよく調べましたね 白石さん くしふる神社 ご存知で?」口振りが あの時のように 怖げに なった。
まーそりゃそうよね。くしふる神社に 行こうと 飛行機乗ったら たまたまにしろ 第一発見者が横に、いるんだもん。偶然じゃー片付けられないわよねー刑事の勘って 言う奴が ですかー。
あ、の、ね 私犯人じゃないから
絶対ないから 疑うのは やめて〜それ 勘違い 過ぎるから〜 私は、心の中で叫んだ。
疑いをどう解くか 今の すずはの、ミッション、と言わんばかりに、自分の実家の話をした。
延岡の酒屋の娘で 兄が後を継いでて 春さんと言う母がいて 父は 酒を売る以外脳の無い男で などなど これで 私を信じてくれるか くれないかは 神のみぞしるやねー。なんか 考えながら 窓の外を見ると
もう宮崎の上空だった。結局 高千穂までは 電車で延岡市まで行き そこから車で行くか 宮崎から高速で 高千穂まで 行くかの2手しかなく。
延岡まで 同じ電車で 隣同士に座る事になった。同じ方向に、行くのに 別々の席ってういうのも なんだし こんな時は 困る。
電車で1時間ちょっとで 延岡に着く。私は いつのまにか寝てたらしく、延岡駅の一つ手前 南延岡に 着いた時に ハッと目が覚めた。隣を見ると 宮本警部補は前を見ていた。
なんだか表情が 柔らしくなってるような気がした。笑ってる?きっと「こいつ 涎たらして寝てる まぬけな顔だー」とでも 思っているんじゃないかなー。あーそれなら それでいいから、ほら!刑事の勘ちゅうやつで こんな間抜けな顔で涎垂らしてる、こいつは 犯人じゃねーな!みたいな 私への疑惑を、ただの平民にもどしてくだせーお代官様ー。
延岡駅に着き 改札口を出た所で 警察官が1人立ってこちらに 敬礼してた。
「宮本巡査長で ありますか?私は高千穂署の な、か、の であります 長旅お疲れに なったのでは」といいながら 私の方をチラチラ どっちに 挨拶してんのよー と何故か 私も頭を下げてしまった。
宮本は警部補では無く巡査長なのね 警察官の階級は、よく分からない。
宮本巡査長が「あ!こちらは」と私を紹介しかけた時 「すずー」と兄の声がした 振り向くと 「S IRA I S I」とロゴがバーンと 入った白いワゴンから 顔だして 手を上げている兄の姿が、目に入ってきた。
「兄です すみません 私は これで 宮本さん ありがとう ございました では 失礼します」
宮本「あ、ああ 私こそ ありがとう ございました。長旅 お疲れ様でした」
お互い パトカーと ワゴン車に別れ、車に 乗った ワゴンの助手席に 乗ると 兄が ニヤニヤしている。
「お巡りさんと まぶだちか?お前さー東京で何んかしたっか?屁とんしれんこっちゃろが ゆうてみー」(標準語=お巡りさんと 親友 友達?お前ねー東京で何をしたのですか?つまらない事ですね 言ってみて下さい)ねー何処の国?それ何語よ?日本語では ない 方言と言う 恐ろしい言葉だ でも この言葉が 分かってしまう私は 延岡人なのだ 「なんいいよっと 兄ちゃん なんもしちょらんわ しゃっち兄ちゃんは そんげして 内をもどかすがねー」私も 日本人じゃない 標準語が 通用しない延岡人なのだー。
次の日は 春さん(はは)に軽自動車を借り高千穂へと向かった。途中北方の(よっちみろや)で休憩し、ナビで くしふる神社を設定し 又車を走らせた どの位走しったかなー?
ナビに 導かれるまま236号線を 左に 方向指示器を 出し曲がった 。
古びたトンネルが 見えてきた 随分昔に掘られたトンネルだろう。灯りも 無い そのトンネルを 過ぎると、古びた宿屋 タバコ屋などが、左に見えてきた。右に 小さな森が 見え その先に 鳥居⛩が 見えた(ここだ )私は ハンドルを ギュッと 握りしめた。 車を 駐車場に 止め 、エンジンを 切り外に 出た。
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