数日後!
数日がたった。
その間に俺たちのダンジョンは結構変わった。
まずは落とし穴トラップを売って1000DPを手に入れ新たに広場を一つ買った。
その広場をボス部屋の後ろに配置してファウストが連れてきたゴブリンたちの生活の場にすることにしたのだ。
ファウストが連れてきたとは言っても元は野良のゴブリンたちだから過ごせる場が必要だということらしい。
連れてきたゴブリンの数は二十数匹もの数を連れてきてくれた。さすがリーダーという感じだな。
そしてなんと連れてきたゴブリンは俺の配下という位置づけとなるため俺の指揮の能力や配置が使えるようになっているのだ。どうやら俺の配下であるファウストが俺の事をゴブリンたちに話したことで、俺→ファウスト→野良ゴブリンという序列?的なのができて、間接的に俺の配下判定というふつになったみたいだ。
そしてもうひとつの変わったことはヘラがファウストに鍛えてもらっているということだ。
ファウストは剣の専門では無いもののやはり初期ステに近いヘラよりも上手く使えるということは確かなので、ヘラを鍛えているということだ。
とは言っても、剣の型は教えられるわけが無いので、あくまでも戦い方というものを教わっているという形だ。
だが、それまで戦ったことが無いヘラにとって得られるものは大きかったようで、ファウストの指導の元、魔物などを倒したり剣の打ち合いを行っていったため、ステータスも結構伸びていた。
これが今のヘラのステータスだ。
「名前:ヘラ
種族:人間(眷属)
レベル:10
体力:150/150
魔力:0/0
運:50
知力:45
スキル:聖騎士の心得
自身が剣を扱う時の基礎能力の向上と自身が信頼しているものを守る時に継続的に体力を回復する効果(レベル依存)」
という感じで体力や知力が上がっている。
そんなこんなで俺たちはもうそろそろ来るであろう村のヤツらに対して、対抗する手段を着々と整えているのだ。
――――――――――――――――――――
その頃の村では。
「俺の息子が帰ってこないんだ!どうにかしてくれよ村長!」
と、ダイの父親が悪びれることも無く村長に助けを求めていた。
無論村長は自分の座を狙ってきたやつのことなど助ける義理はないため、
「そんなのは知らん。お前がワシの座を狙っていたことは知っているし、今回のお前の息子がいなくなった原因もワシを貶めるためだということもわかっておる。そんなやつを助ける必要は無い!」
「もうそんなことはしない。だからどうかダイを助けてくれ!俺はどうなってもいい……だから頼む。」
いくらお願いされても1度狙われた以上助けるつもりは全くない村長だが、あることを思いついた。
(こいつを助ける義理はないが、ダンジョンについては気になる。……仕方ない。こいつを助けることはしないが利用をさせてもらうとしよう。)
と、村長は考えこう伝えた。
「では、貴様が一番前でそのダンジョンをどうにかするというのなら手助けをしてやらんこともない。貴様はワシのことを狙っておったのだからそのぐらいの危険なら無論やってくれるだろう?」
そう言われ父親は、
「もちろん。それで息子を助けてくれるなら喜んでやるぞ。」
と感謝の気持ちを伝えた。
しかし助ける対象にヘラがいないことを当たり前のようにしている当たり、こいつはどこまでもクズなことには変わりはなかった。
そうして、その翌日に、父親を始めとした村の男たち十数人でダンジョンに向かっていくととなった。
しかし彼らは出来たばかりのダンジョンが普通では考えられないような強さになっていることを知る由もなかった。
――――――――――――――――――――
次の日、俺は見張りをしていたというゴブリンから、村から人がでてきたという報告を受けたとファウストから聞いた。
いよいよか。来るとは思っていたけどついに来たかという感想だ。だが、負けるつもりは毛頭ない。
おそらく、俺のダンジョンの強さは出来たばかりにしてはかなり強い方だと思う。相手はできたばかりだと油断をしているだろうし、戦場もこのダンジョンだから俺たちの方が有利だろう。
だが、その慢心によって負ける可能性もあるわけだから油断はせずにしっかりと殺るつもりだ。
ヘラもやる気なので、危険なことはやらせるつもりは無いが、余裕が出てきたら出てきてもらうつもりだ。
ゴブリンたちも二匹一組という形で組ませて、危なくなったら広場に再配置という形を取り、少しでも相手を疲弊させる戦法を取る。
そういうことを考えていると、そろそろあいつらが入ってきそうだ。
――――――――――――――――――――
今日はちょっと短めです。
次回はいよいよ村のヤツらと戦います。
バトル描写はとても苦手ので面白みにかけるかとは思いますが頑張って書いたのでどうか見てもらえると大変嬉しいです。
それと、星一でも評価をしてくれるとモチベに繋がるのでお願いします!
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