ヘラのスキルとステータス確認!



 こうして俺とヘラは眷属関係になった。


 すると何やら頭に通知みたいなのが鳴ったのでオプションを開いてみると、


「【祝】初めての眷属!

 おめでとうございます!初めての眷属を作ることが出来ました。5000DPを支給すると同時に眷属用ルームが解放されました。1000DPで1部屋となります。」


 ということが書いてあった。

 確かにそのまま牢屋で済ませる訳には行かないよな。

 ということで俺は早速部屋を一部屋買った。場所はとりあえず俺の部屋の隣でいいか。


「改めて、ヘラ。よろしくね!」


「うん。ボクもカイト様の役に立てるように頑張るつもりだから。」


「様付けなんてやめてよ。俺はそんな柄じゃないしさ。」


「そう。ならカイトさんって呼ばせてもらうよ。」


「それならOKだよ。それじゃまずは君の部屋に案内するよ。と言ってもここの奥の広場のところだからそこまで遠くないけどね。まだこのダンジョンにはほとんど何も無いし。」


「わかった。」


 そう言って俺はヘラを部屋に案内した。


 部屋に着いたところで俺はふと思い出した。


「そうだ。ヘラ、君のステータスってどんな感じなんだ?」


 俺は眷属を作るとステータスが上がることを思い出した。俺のステータスのついでにヘラのステータスもしろうとおもいきいてみたのだが…


「ごめん。ボクは酷い環境で育ったからステータスなんて見れなかったんだ。教会になんて連れて行って貰えなかったし。」


「え?」


「どうしたんだい?」


「いや、ステータスなんて唱えれば見れるもんじゃないのか?」


「そんなの無理だよ。教会とかギルドとかにある専用の魔道具を使わないと見れないんだ。……でもそう言うということはカイトさんは自分のステータスをいつでも見れるの?」


「あぁ。てっきり誰でも見れるもんだと思ってたんだけど…」


 ……まてよ。眷属になったということはもしかしたらヘラのステータスも見れるのでは?


 そう思った俺はヘラに


「もしかしたらヘラのステータスも見れるようになってるかもしれないから1度唱えて見てほしいんだ。」


「もちろんいいよ。ボクも自分のことを知りたいし……それじゃあ唱えてみるよ『ステータス』」


 そうヘラが唱えると俺の予想通りだったようでステータス画面がヘラの前に出てきたようだ。


「わあっ!本当にステータスが見れるよ!もう一生見れないと思ってたから本当に嬉しいよ!」


 そう言いながらヘラは俺の方へと歩いてきてステータスを見せてきた。


「名前:ヘラ


 種族:人間(眷属)


 レベル:2


 体力:30/30

 魔力:0/0

 運:50

 知力:25

 

 

 スキル:聖騎士の心得

 自身が剣を扱う時の基礎能力の向上と自身が信頼しているものを守る時に継続的に体力を回復する効果(レベル依存)」


 このように書かれていた。


「うん?……この体力というのはボクは知らない奴だよ!教会でわかるのは自分の持ってるスキルとレベルや魔力程度だったからこんなに細かいことまでは分からないはずだよ。」


 なるほどなぁ。おそらく配置という形でダンジョンを作るというものだからRTS的な要素があるからこそ体力が見れるようになっているのかな。


「そして何よりボクのスキルがこんなにいいものだったなんて!

 カイトさんは知っていると思うけどボクは騎士というのに憧れてたんだ。だから騎士。それも聖騎士の卵になれるようなスキルを得てたなんて……本当に嬉しいよ!」


 ヘラは自分の夢と合っているスキルが身に宿っていたこがとても嬉しかったようで出会ってから一番いい笑顔をしている。と言うよりも出会ってから初めて笑顔を見た気がする。


「ヘラ、良かったなぁ〜!」


 せっかくヘラが喜んでいるのだから俺もなにかしたいと思い、残りのDPを500使って鉄の剣を買うことにした。


 早速買うと俺はヘラに


「ヘラ、良かったらこの剣を使って欲しい。いつかもっといいのをあげたいけど今はこれで許して欲しい。」


 そう言いながら俺はヘラに剣を渡した。


「カイトさん!ありがとうございます!ボクは剣を振ったことがないのでどこまでできるか分からないですけど自分とカイトさんのためにも頑張りますね!」


 と大変喜んでくれた。

 可愛い子が笑顔になっているというのはほんとに和むなぁ〜。




 さて、次は俺のステータスを見ることにする。


「ステータス」


「名前:カイト


 種族:ダンジョンマスター


 レベル:2


 体力:20/20

 魔力:10/10

 運:100

 知力:50

 

 

 スキル:指揮

 自身の眷属や配下の魔物に命令をした時の実行率とそれを完了するための基礎能力をあげることが出来る。(レベル依存)」


 ふむ。微々たる感じで上がったな〜。なんとも言えない。

 次はこのダンジョンを見てみるか。


「《無名のダンジョン》


 ダンジョンマスター:カイト


 ダンジョンレベル:2


 DP:3500


 階層:1


 眷属:ヘラ


 魔物:ゴブリン5匹、ゴブリンメイジ1匹、ゴブリンアーチャー1匹」


 まぁこちらも変わらないと。


 ただ眷属の欄にヘラがいるのは嬉しい。

 あとは……たぶん村のヤツらがこのダンジョンに来そうだし何とかしてDPを増やしたいし魔物も増やさないとなんだよなぁ〜。どう考えてもゴブリン7匹で勝てるわけもないしな。


 頑張るか!


 さすがに一日二日で来るということは無いからなんとか作戦を考えておかないとな。



 ――――――――――――――――――――


 今回はステータス回ということでそこまで内容は進みませんでしたね。


 本編では描くことがなかったのでここで簡単に現在のダンジョンの構造でも書こうかと思います。


 入口→細長い迷路→広場→細長い一本道→一応ボス部屋→扉→牢屋→扉→生活スペース


 という形です。まだ初期の初期なのですごく簡単なダンジョンの構造となっていますね。


 ちなみに魔物は魔力を摂取することで生きることが出来、スライムやゴブリン程度なら大気中の魔力で生きることが出来ます。


 ということで星1でもいいので評価をしていただけるととてもモチベに繋がるのでお願いします!

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