覚え書き

人/神/剣の紹介


▼フレキ

 聖剣アーカーブと魔剣テネブラエの召喚術によって何処からともなく現れた。特異な体質で聖剣と魔剣の両方を装備できるが、使いこなせるわけではない。大陸共通語を話すが、北部の訛りがある田舎者。妙齢の女性に好まれる顔をしている。


▼アーカーブ

 見た目は小振りな剣だが、聖剣と称される神が創り給いし兵器。聖魔力に溢れた神代の地上では無類の強さを誇り、神魔戦争では数々の敵将を水神と共に討ち取った。埋め込まれた宝玉の数々は装飾としてだけでなく、それぞれ強力な魔術が刻印されている。小言が多く、よく光る。


▼テネブラエ

 鈍重な長剣。ある高名な魔族の将の亡骸を元に生まれた魔剣。神魔戦争では、持ち主を変えながら多くの神の命を奪った。しかし、戦争終結よりも前にジェノバの風の谷で水神に討たれる。魔王イズリールとは長く複雑な因縁がある。すぐに黒炎を纏おうとするのでフレキからは嫌われている。


▼水神イズラフーマ

 たいへんに古参の神で、聖剣アーカーブを鋳造したうちの一人。イズリールに寵愛を与え、甘やかしすぎて堕天を許す。神魔戦争では多くの魔族を殲滅し恐れられるも、魔王となったイズリールに敗北した。諸悪の根源。フレキに世界の命運を託す。男誑し。イズリールに未練がある。


▼魔王イズリール

 神としての役目を放棄し地下に幽閉されるも、原初の胎海に至り魔の力を得て、神々に反旗を翻す。魔族の祖。策士であり苦労家。人類を操り原初の胎海に至らせることで、世界に終焉を招こうとしている。水神が『影』と呼んだ個体は少年の姿で魔獣の大量生産を目指していた。



聖都ラドミラルの勢力


▼イァハ

 聖都十二騎士団のサブーフ隊副隊長。聖都の貧困街で育つ。魔術の才を買われ若くして騎士団に入団したものの、サブーフ隊の主な任務は魔獣の調査なのでサボりがち。軽薄で能天気な振る舞いに似合わず正義感は強く、隊舎が置かれている南区の人々からは、おおむね好意的に受け入れられている。


▼サイハト・サブーフ

 聖都十二騎士団のサブーフ隊隊長。ラドミアとイシュタッドの国境付近にある、ウラヌス塩田伯の領地出身。塩田伯の庶子であるレメテとは古くからの友人。先代の隊長から魔獣の研究を引き継ぎ、その生態を明らかにしようとしている。魔術に明るい。イシュタッド魔術学校を次席で卒業。見た目は若いが、体臭はそれ相応。重厚で、かつ品のいい香水を好む。


▼ウラヌス・レメテ

 父であるウラヌス塩田伯の跡を継いでウラヌス隊の隊長となる。騎士隊長としてはサブーフよりも先輩だが、年は彼よりも2つほど下である。彼女の隊は主に聖都の守護を任されており、東区の城塞で職務に勤しんでいる。4兄弟の長女で、いずれ領主となる長男を含め、3人の弟を可愛がっている。


▼ラザーム・デブロ・サリューイ

 サリューイ隊隊長。出自は謎だが、旧聖都が災厄により失われる以前から先王に重用されていたとされる。彼が騎士の身分を与えられたのも先王によるものらしい。主に魔獣の討伐を行う。馬に乗るのも厳しいほどやせ細っているが、隊員からの信頼は厚い。小食。


▼グロカス

 サリューイ隊副隊長。実質的な戦闘指揮を行う小太りの男。清潔感は無いが、部下からは慕われている。


▼グラスチ

 グラスチ隊隊長。騎士団一の大男で、性格も剛直。主に聖都内の治安維持を任されている。職務上、文官の隊長たちと関係が深い。名家の出で、騎士団の中では珍しく領地を持っており、他の隊長たちに作物を送り付けてくる。彼の領地で作られた伝統のワインは聖都の人々にも人気。


▼ミネイ

 ラドミアに二人いる執政官の一人。もとはイシュタッドの豪商で先王の腹心の部下であったが、他国の人間であるため地位は高くなかった。先王の死後、壊滅的な被害を受けた旧都を見限って現在の聖都の建立に尽力し、現在の地位まで上り詰めた。執政官という役職は、彼が制定したもの。王に仕える騎士団には嫌われている。


▼ラドミア王

 幼子ながら旧都崩壊から生き残るも、病で臥せっているとされる。





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