第6章 自殺寸前まで追い込んだプロデューサー
Nによって精神的に追い詰められた私は、吐き気が止まらず、また深夜の電話により熟睡も出来ず、心も体もおかしくなっていきました。また、スマホも没収されて外部との連絡が一切取れなくなり、Nの事務所で実質的な軟禁生活を虐げられていた私は、Nのもとを逃げ出すように去り、自殺をするために失踪をしました。
逃げ出す直前、プライベートのSNSを全て削除されるように言われてしまったので、それも重なり、友人や知人たちは「消えた」「失踪した」と噂が重なり、周囲の人々を騒がせてしまいました。
家族宛の遺書や、お世話になった知人にも手紙を書き、私は本当に死ぬつもりで、遠いところへ行きました。ですが、死のうと思った瞬間、「やっぱり死ねない」と思いとどまってしまったのです。
家族は捜索願を出し、知人も自宅まで訪ねてくるなど、私の失踪事件は今となっては本当にいろんな人に迷惑をかけてしまったと思っています。
失踪前に受け持っていた仕事は全部失い、私は今年の正月、生まれ変わったつもりで心機一転、活動を再スタートしました。Nから受けた精神的苦痛によって、私の人生は一度死んだのです。そして、生まれ変わって、今の生活があります。
中にはパワハラによって、本当に自殺をしてしまった方もいます。その類のニュースも目にします。一度パワハラやモラハラを経験している私にとって、ハラスメントのニュースを見るたびに、心が痛みます。
これまで、「どうしてパワハラで自殺なんてするんだろう」と思っていましたが、自殺を選んだ人の気持ちも、今となっては分かるのです。
自死を選ぶのは「死にたいから」ではなくて「生きるのが辛いから」なのです。
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