第12話
「美里ちゃんお疲れ様。それでそちらの二人が友達かな?」
「そうだよ!」
「俺は天神高等学校1年の天馬峰仁夜です。美里ちゃんがいつも御世話になっています。」
「私は美里の姉の橘葵です。妹がいつも御世話になっています。」
「あわあわ! 美里ちゃんのお兄さん、凄く格好いいんだね。そうだ! 私は美里ちゃんの友達の藤巻深仍です。今日は御世話になります!」
「こちらこそ宜しくね。深仍ちゃん。」
「(///ω///)♪」
「私は美里の友達の東城茜ですわ。今日は御世話になりますの。」
「宜しくね。それとこれから美里ちゃんと一杯遊んで欲しいから御家族に挨拶したいんだけど、迷惑じゃ無いかな?」
「そうですわね。挨拶して頂いた方が心配しないと思います。」
「美里ちゃん、遊び終わったら一緒に挨拶に行こうね。俺も二人を預かる身としてはゴールドに安心して欲しいしね。」
「わかった。お兄ちゃんと一緒に挨拶する!」
「仁夜くん、私も一緒に挨拶に行くね。」
挨拶を済ませて、皆で家へと戻る。
「美里ちゃん、教えるから携帯でお友達登録してもらえるかな?」
「お友達登録?」
「うち、やたらとセキュリティーが高くて、お友達登録しないと家に入れなくてね。ちょっと手間だけどごめんね。」
「いえ、そう言う事なら問題無いですの?」
エレベーターの前で美里ちゃんに教えながらお友達登録を済ませた。エレベーターのボタンに手をかけようとした時、知らない綺麗な女性に声をかけられた。
「天馬峰仁夜様ですか?」
「そうですけど?」
「雨宮会長の命で本日付けで天馬峰様の専属秘書を仰せつかった
「信吾さん・・行動早すぎですよ。ここでは何ですし、上で話しを聞きますね。」
断りを入れて、登録を済ませてエレベーターに乗り込む。
「高嶺さん、専属と言うことはずっと俺について来る感じですか?」
「天馬峰様が学生であると聞いていますので、私は天馬峰様の指示で仕事を手伝えと言われています。」
「あぁ、俺に様は付け無くて良いですよ。只の学生ですから。そうだな・・」
考えているうちに50階に到着した。
「深仍ちゃん! 茜ちゃん! ここが私のお部屋何だよ! お姉ちゃんと一緒の部屋だけどね。」
「高嶺さんはご結婚されているのですか?」
「いえ、良い出逢いが無くて」
「一人暮らし何ですか?」
「ええ、ここからそう離れていない場所で一人暮らししています。」
「それなら、ここに住みませんか? 今日も彼女達の事を優先したいですし、仕事を頼むにしろここに住んで頂いた方が何かと楽なので。勿論、お金は取りませんから考えて見て下さい。」
「えっ!? このような場所に住まわせて頂いて良いんですか?」
「全然問題無いですよ。この階に住んでるの今のところ3人だけですし、使っていない部屋が結構あるんです。だから、空いている部屋なら何処でも好きに使って下さい。」
「ありがとうございます。それでは近々移らせて頂きますね。」
話しが一区切りついたところで美里ちゃん達が部屋から出てきた。
「お兄ちゃん、勉強教えて。」
「良いけど、遊ばなくても良いの?」
「え~とね、明日学校でテストがあるの。だから教えて欲しいの。」
「それじゃ上で皆で勉強しよう。葵さんも早く追い付く為に一緒に勉強するよ。」
「お願いします。」
全員を連れて51階へと移動する。
「高嶺さん、一応簡単に概要をまとめておいたので確認しておいて下さい。皆は席に座ってね。飲み物は何が良い?」
「オレンジジュース!」「私も!」「私はアイスコーヒーでお願いしますわ」「私も同じでお願いします。」「次からは私がやりますので」
「次からはお願いします。それじゃ、勉強を初めるよ。」
勉強を教える為にホワイトボードを買っていたので、小学生組に教えながら、並行して葵さんにも教えていた。
ーー1時間後
「はい。終了。お疲れ様でした。3人とも十分理解出来ているから今日は終わりにしよう。そうだ、今度は皆で身体を動かそうか。」
「やる! 深仍ちゃん、茜ちゃんも一緒にやろう!」
「良くわからないけど、まだ時間もあるので宜しくてよ。」
「私も一緒にやりたいです!」
「あらあら、今日は随分と賑やかですわね?」
「仁夜くん、遊びに来たよ。」
「学校が終わったので寄らせてもらったわ。」
ジムに移動しようと立った所で棗ちゃん、琴音さん、美佐さんがリビングにやってきた。
「美里ちゃんのお友達が遊びに来てたんだ。今から皆でジムに行くところ。」
「仁夜様、そちらの方は?」
「例の件で雨宮さんが用意してくれた俺専属の秘書らしい。信吾さんの行動の早さにビックリだよ。高嶺さんって言うんだけど下の空いてる部屋を使うから宜しくね。」
「本日付けで天馬峰様の専属秘書になりました高嶺麻里です。宜しくお願いします。」
「お父さん、早すぎだわ。私は雨宮琴音です。父が無理を言ってごめんなさい。」
「いえ! 問題ありません。」
「私は琴音ちゃんの友達の姫島美佐です。宜しくお願いします。」
「こちらこそ、宜しくお願いします。」
「私は下の階に住んでいる天童棗です。これから宜しくお願いしますね。」
「て・天童!? あっ!? はい! 宜しくお願いします。」
「棗お姉ちゃん達も一緒に運動しよう!」
「フフフ、良いですよ。」
「ヤッター!」
「お・お久しぶりです。棗お姉様。」
「あら? 東城さんのところの茜ちゃんだったわね?」
「お逢い出来て嬉しいですわ。」
どうやら二人は知り合いらしい。
「そう固くなる必要は無いわよ。気楽に楽しんで行ってね。琴音、美佐、服を貸すから一緒に運動して行きましょう。」
「ありがとう、棗ちゃん。参加したいと思っていたの。」
「助かるわ棗。」
「琴音さんの方は私のを貸しますよ。体格的にそっちの方が良いと思います。」
「葵、それは私への当て付けですか? 葵と琴音は何処とは言いませんが発達していますものね」
「葵ちゃんも琴音ちゃんもズルいです」
女子会以降、この4人は凄く仲が良い。
「深仍ちゃんと茜ちゃんは美里ちゃんのを借りよう。全員着替えてジムに集合しよう。」
ロッカーで着替えてジムに向かう。
「朝教えた体操をゆっくり正確にやって行こう。初めての5人はやりかたを教えるからこっちね。焦らなくて良いからゆっくりやろうか。」
俺が一つ一つの動作を行い真似して貰う。その都度修正して動きを覚えて貰う。一通り教え終わる頃には30分程経過していた。
「全員ランニングマシーンに乗ったね。スピードはそれぞれに合わせているから15分やって、残り15分は身体をほぐして終わりしよう。それじゃ、スタート。」
軽めの設定にしているから大丈夫だろう。
「棗ちゃん、皆をお風呂に連れていって貰って良いかな?」
「良いですけど、その前に、エイッ!」
近づいてきた棗ちゃんが急に俺の上着を上に引き上げた。
「・・・美里ちゃんが言っていたのがコレですか?」
サワサワ
「棗お姉ちゃん、ズルい! 私もさわる!」
ペタペタ
「二人とも何を・・スゴイ」
サワ
「男の人って皆こんななの?」
「お父さんはこんな身体して無いよね」
「そうですわ。チラッ スゴイ・・・」
「なぁ? 流石に凄く恥ずかしいんだけど?」
「仁夜様、すいません。あまりにもゴニョゴニョ」
「普通だと思うんだけどね。」
『それは絶対に無い』
全員に否定されてしまった。女性陣は全員で風呂に向かったので、俺は夕飯の準備を始めた。
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