動物よりも植物が好きな人生
ある日、長い付き合いの人と動物園に行ったときこう言われた。
「■■■さん(私)って動物に興味ないよね」
そこで私に衝撃走る。
私はそのときまで動物が好きだと思ってた。
小学校の頃、母方の祖母が飼っていた猫をめっちゃ可愛がってたし。猫も私にめっちゃ懐いてたし。
真夏でも座っている私の太腿の上に必ず乗ってくる猫であった。その猫を溺愛していた。
でも、動物園に行って動物を見ても興味がない自分に気づいた。
どうにも毒のない生き物に全く興味が持てない。
個人的にはテトロドトキシン(フグと同じ毒で神経毒だね)を持ってるヒョウモンダコは小さいし可愛いし死ぬときは刺されたいって思ってるのだが。
かといって植物園が楽しいかと言われると、もっと興味がない。
そこで私はまた気づく。
「自分のもの」でないものに興味を持てないということを。
フラワーパークとか行って綺麗な花畑を見ても特に何も感じない。
ついでにいうとイルミネーションにも興味がない。
でも、自分が育てている植物はとても愛着がある。
毎日観察してる。
レモンを種から20鉢以上育てているのだが、同じレモンでも個体差があって、成長の速度も違うし、樹形も違うし、個性がそれぞれあって面白い。
今のところ年長でも2歳でレモンがならないただの木だが、それでも水やりしてる時は楽しい。
でも、レモンの木を外で育てる上で避けて通れない道がある。
それはアゲハ蝶との戦い。
「え、アゲハ蝶? よゆーよゆー。むしろ綺麗じゃね?」
ってなってるそこのアナタ。
私が言ってるのはアゲハ蝶の幼虫ね。イモムシね。ウネウネね。
アゲハ蝶の幼虫、見たことない人は想像してみて。
多分思ってる2倍はデカイ。
初めて見た時「でっか!?」ってなったわ。こっちに危害を加えてくる訳じゃないのに大きくて怖いから。
具体的に言うと全長は成長すると4cmくらいで、太さは直系1cmくらいで、緑色で、黄色い触手をチロチロ出したり、柔らかそうな見た目とか(実際柔らかい)、黒目の部分の斑点。
見つけた瞬間、背筋がゾゾゾッてして、叫び声あげるほど気持ち悪いというのが私の感想。
実際に久々に叫び声あげたわ。
大人になって叫ぶことなんてないでしょ。
ないよ。
普通に生活してて叫ぶことなんてないのよ。
ホラー映画とかお化け屋敷は怖くないタイプだし。
ゴキブリとか出ても「うわ……」くらいだけど、イモムシは叫んだ。
未知との遭遇。
ポケモンのキャタピーが実在したら、絶対「虫ポケハラ」って言葉ができるくらい実物はマジに気持ち悪いのよ。
あれが好きな人もいるだろうけど、それはごめん。私には無理だ。奴らを好きにはなれない。生理的にどうしても無理だわ。嫌悪感が凄い。
そして、どうしていいか分からないけど駆除しないと葉っぱ全部食べられちゃうから駆除しなければいけないという現実に直面する。
直接は絶対触れないから棒を使うけど、棒で触るのすら無理なレベル。
だってうねうねしてるし、黄色いチロチロ触手出してるし「やめて!!!」ってなる。
「画像検索してみたけどそんなでもなくね?」
って思ったアナタ。
画像検索で安全圏から見てる人と違うのよ。
私はまさに最前線でソレと戦ってるんだから、同じ状況でも涼しい顔できるのかって(謎の誰か向けへの怒り)。
でも、キャタピーになる前の段階があって、生まれたては1cm以下の黒と白の小さい幼虫なんだよね。
その程度なら素手でも触れる。
その形態のときに駆除しておかないとリアルキャタピーに進化するから、その進化前に駆除すればあんまり気持ち悪くない。
それでも無理な人は結構いると思うけど。
子供の頃はカブトムシの幼虫とか平気だったけど、なんで大人になると無理になるのかな?
例えこの世が砂漠化が進み、昆虫食しかなくなったとしたら、私は潔く死を選ぶって思った。
不思議なもんで、薔薇の葉にイモムシがついてたことはない。
レモンは大人気。
とにかくレモンの新しい葉に幼虫ついてる。美味しいし栄養あるんだろうね。
あと毒のあるスズランとジギタリスにもイモムシついてるの見たことない。
虫も分かってるんだね~……レモンの葉から普通にレモンの匂いするから、匂いで解るんだと思う。多分。
レモンの葉を強めに触ると、指にレモンの匂いがつくくらい葉から匂いしてる。
そんなに大人気なら私も食べてみようかな? って思って調べたら、レモンの葉っぱのお茶あるやんけ。
アゲハ蝶だけじゃなくて人間からも人気やんけ。
ブログ書いてる人曰く「レモンリーフティーは美味しい」とのことだったけど、私も試しにやってみたら
(U^ω^)???
って感じになった。
レモンの種類の問題なのか、淹れ方の問題なのか、葉の量の問題なのか、葉の質の問題なのか、私の舌の問題なのか、正直、美味しいとは思わなかった。
吐き戻すほどマズイ訳ではない。
ハーブティーが好きなら……好き……なのか?
レモンの幹というか、枝というか……そこからかなり鋭い棘が方々に出てるんだけども、その棘は誰向けの棘なん!? って聞きたい。
家庭科で使う縫い針みたいな形状の、縫い針よりも太い棘で普通に硬い。いっぱい棘出てるから痛い。
普通にアゲハ蝶に負けてるやんけ。
逆に世話をしている人間様(私)にとっては棘めちゃくちゃ痛いし。
反抗期の子供かお前らは。
レモンに限らず、柑橘系は柚子とかも同じような棘ついてる。
柚子も幼虫に人気。
奴ら、柑橘系が好きなのかな?
薔薇も色々育てているが、元気度も違うし、花のつけ方も違うし、棘のつき方も違うし、花弁の形も、香りの有無も全部違う。
一口に薔薇と言っても色々種類があって面白い。
薔薇を育てたいって思ってる人は、下調べしてから自分の好みのを選んだほうがいいと思う。
ホームセンターでも売ってるけど、楽天の薔薇専門店がオススメ。
薔薇を育てているのは花束を作る為。
夫に毎年薔薇の花束を作って贈ってる。
薔薇も棘塗れ(全方向棘)で殺意むき出しの奴いるから、もし作る場合は気を付けて。
私は毎年指のどっかを棘で穢してる。
薔薇の花束作ってて思うけど、自分がもらいたいわこんなの。めっちゃ綺麗。
花束の贈り物って後腐れなくていいと思う。枯れたら捨てればいいし。
身に着ける系のものはもらいたくないっていうのが本音。アクセサリーとか、鞄とか、服とか。
身に着ける系は相手からの圧を感じるから困る。
最近は研究が進んで、不可能と言われた青い薔薇もあるよ。
って言っても、真っ青じゃない。白い薔薇の隣に置くと「あ、確かに青いかも」程度の青さ。
私はブルーグラビティって種類の薔薇を買って庭で育ててる。
他にも青みのある薔薇はあるから、好みのを買ってみて。
話は変わって、私は苺が好きなのだが……なにせ苺は高い!
物価高がなくても高かった! 苺は高級品! 貧民の食べ物ではない!! しかし無限に苺が食べたい!
そんな欲望から、苺を2年前か1年前に育て始めた(1回失敗してるから記憶が定かではない)。
初めは「苺の種をピンセットでとって、それを植えよう」なんて考えていたが、そんな甘い考えをしていたときの私! 馬鹿なことはやめなさい!
ピンセットで種を摘まもうとして1分経ったとき
「あ、これ無理だわ」
ってなって、すぐに苺を丸ごと植えることにした。
苺の種だけ取るっていう刑務作業があったら、イライラしすぎて受刑者が発狂すると思う。
あれは拷問。とれなさすぎて。それに種びっしりついてるし。
「今日から1年、毎日苺10個の種を取り続けられたら2000万!」
ってチャレンジ・仕事・実験があっても、2000万じゃ割に合わないと思うわ。
「話盛りすぎやろ~草」
て、思うなら苺の種とりやってみ?
拷問受けてるのかな? って感じるから。
無我の境地に立たないと苺の種取りはできない。断言する。
タイパ・コスパを重視する我々には向いてない。
とにかく私には無理だったから苺をまるごとプランターに植えた。
結果……プランターが苺のジャングルになってしまった。
でも! 苦節2年、やっと苺が成り始めた!
苺の株増やすのも楽しい。
赤い実は鳥に食べられるらしいから気をつけないと。
最近は植物の世話をしてるのがめっちゃ楽しい。
薔薇を挿し木にして増やしている途中。
ガブリエルという白い薔薇で中心部が少し青みのある薔薇があるのだが、これが滅茶苦茶綺麗で、そのガブリエルとブルーグラビティを増やそうと画策中。
ヨハネパウロ二世って名前の白い薔薇も綺麗だからおすすめ。
薔薇の挿し木はペットボトル温室をやってみてる。
ペットボトル温室考えた人凄いわ。ゴミを活用しててエコだし、簡単に手に入るし、めっちゃいいじゃん。
最近知ったけど、薔薇の木の寿命は10年~……で、レモンの木は20年~……らしい。
100年くらい生き続けると思ってたから、私より早く死んでしまうのかな……って思うとちょっと悲しい気持ちになったりする。
まぁ、挿し木にすればいくらでも子供も作れるし延命できるんだけどね。
独身で「寂しい」「楽しみがない」「お金はあるのに……」って人は植物育てるのがオススメ。
ペットもいいと思うけど、動物は死んじゃった時に悲しいし、自分が先に死んじゃったらペットも死んじゃうからね。
余談だけど……生き甲斐のペットの為に万引きして逮捕されて拘禁されて、その拘禁されてる間にペットが餓死してしまって
「もう生き甲斐がなくなってしまった……」
なんて本末転倒すぎぃいいいいい↑↑↑
な、裁判を見た事あるので、ペットが大事なら犯罪行為をしないようにね。
ペットの有無に限らずに犯罪をしないのは当たり前だけど。
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