20240918
地球という惑星には、ある神が寄生している。いつからか夜空で一際大きく輝く一等星、それが神だと分かった。定期的に地上、正確に言えば日本のとある洞窟に降りてきては、食事をする。
ドームのようになった洞窟は、天井の岩が神を迎え入れるように崩れ落ちており、眩い星灯りが注ぎ青白く幻想的に輝いている。そこには洞窟湖がゆらめいている。湖の中央には台座じみた陸地があり、神はそこに着く。まるで足のない巨大なクラゲに大量の眼球を貼り付けたような、地球と似た色合いの地球外生命体のことを我々は全世界共通で神と認識している。しかしいつしか、食事として人類を食らうその神を崇める邪神教と、それを恐れ神が降りることを防ごうとするものに分かれた。
私たち訓練生は、邪神教の人間を止めることが仕事である。邪神教には、元々仲間だった幼い頃からの知り合いもたくさんいた。彼らの首を裂いた時、ひどく苦しかった。時には言い争った。どうしてこんなことをするのだと非難され、私たちだってこんなことしたくないさ!と涙ながらに叫ぶしかなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます