20150528

 側溝の手入れをする業者のおじさんとお兄さん。適した水草がないから、その辺に生えてる雑草を器用に切り込んで水草に仕立てる。細く焦げ茶色をした枝に赤い実がついたものも水の中に入れるらしく「水の中でも育つんですか」と聞く。


 課金したから水中で無限に息ができる。私のいる建物は水で満ちている。歌を歌う。窓から見える建物の屋上に人がいて、目が合う。外に水はない。


 泳ぎながら部屋から出ると隣の部屋は歯医者で、薄ピンクの制服を着たお姉さんが私を呼んでいた。予約を忘れていた。三十分遅刻している。お姉さんはそっけなくて少し怖い。

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