20150531

 イギリスのような街並み。全体的に白や灰色、薄水色で色が薄い。昼間。日本語で話している。面接があるから駅に行かなくてはならないが土地勘がなく、周囲はパレードだかなんだか、国の偉い方のために祭りを開くらしく、妙な活気がある。同い年くらいの青年に道を尋ねると真逆に進んでいることが発覚。駅のホームも白く、異国の雰囲気だ。構内はとにかく大きい。空中に線路が敷かれている。道を戻っていたはずなのに正面からまたさっきの青年が来て「電車で行くことにしたの?」と聞いてくる。煩わしくて適当にあしらうけれど、ずっとついてきて、あしらう度に私の荷物からパスポートや手帳が落ちて、何度も何度も拾う。焦る。とにかく視界が白っぽい。


 学校にいる。校舎は二つ、壁が触れ合うのではないかというほど近くに建っていて、それなのに片方には人が一人もいない。入ってはいけないと言われているそこに、村元、勝子、涼、私の四人で向かう。教室から出て階段を降り、地下に着く。隣の校舎とつながる扉があって、そこを開けるとまた下り階段があった。地下の物置部屋といった様子のそこは、白いコンクリートの打ちっぱなしで、嫌な感じがした。部屋の壁にはガラスの扉があって、そこには更にガラスの板が重ねられている。ガラス板を涼が抱えてずらした途端、この部屋の呪いが発動した。こちら側の校舎では過去にたくさんの生徒が死んでいて、扉に重ねたガラスを動かすと、ここに入った人間はみんな過去に死んだ生徒と同じ死に方をするのだ。涼の首に青紫の痣が浮かび上がり、体は見えない何かに空中へ持ち上げられ、みるみるうちに首が締まって宙吊りになって死んだ。



 深夜、電気の切れかけたコンビニにいる。財布だけを持ち商品を見て回っている。何か買おうと思って財布の中を確認するために開くと、ものすごい量の札が入っていて、背後からおじさんがそれをみている。何度も何度も肩越しに覗きこんできて、嫌な感じがする。そしてついに財布とられそうになった。一緒に来ていた母親やコンビニの店長に「財布を盗まれる」「警察に連絡して」といっても、素っ頓狂な顔をするだけで何もしてくれない。一人でおじさんを組み伏せたりしたけれど、外に逃げられた。追いかけようとして、その前に警察に電話しようと携帯を開くと、何故かキーパッドの画面だけが点滅して数字が打てない。店長に携帯を借りて電話しながら外に出る。家の近くのよく知ったコンビニだ。山の方に逃げたおじさんを追いながら警察に事情を説明するが、相手にしてくれない。苛立ったまま電話を切って、山の方に駆けていく。気づけば道は細くずいぶん高いところまで来ていて、あたりは白んでいる。 木々の葉は黄緑で綺麗だった。小中学校の時の苦手だった同級生が後ろにいて、私はその子に「もうここまで来たんだから、頂上まで行こう」と言う。朝日が昇る頃には山頂の窪んだ温泉に到達して、女子生徒が大勢入浴している。眩しい陽の中でお湯に浸かる。



 父親から木箱の中に平たい台形の白い陶器が連なった不思議な時計を譲り受ける。薄明るい、旧校舎の実験室のようなところで、すこし高い椅子に座ってそれを観察する。木箱にはデジタル時計が埋め込まれ、陶器は一枚一枚が一年三百六十五日を表している。それぞれの季節の月にくると木箱の方に春、夏など四季の文字が書いてあるのが見えて、陶器には草花の絵が施されてた。奥面に開いた穴から連なった陶器が落ちていることに気づいて慌ててたぐり寄せる。


 コンロの火を消したら逆に火が燃え上がってどうしたらいいかわからないのを、母親が素手で消してるのを見て慌てふためく。商店街のストリップ小屋が潰れるという話を兄から聞いた。学校で追いかけ回されて逃げてゴミ箱の中に隠れたり、一階の廊下でトルネコが魔導師二体とスモールグールに囲まれて死にかける。

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