可哀想かどうかを他人や社会が勝手に決めていることってこの事例以外でもありますよね。
私だって無意識にそのような考えを向けたり、向けられたりしているんだろうなって思いました。
人のためが本当に善なのかどうか、実は偽善ではないかというのは、その時の状況によっても変わってくるでしょうし、一概に決められないというのは間違いないと思います。
作者からの返信
遥述ベルさん、コメントにレビューまでありがとうございます!
おっしゃる通り、可哀想かどうかを勝手に決めつけていることって色々ありますね。
無意識に差別することも、自分が差別されているのに(社会全体が)気づいていないこともあると思います。
時代は変わっていくし、そういうものを無くすことはできませんが、
そういうことについて考える・考えないでは、また違ってくる気がします。
「考えさせられる」、「考えてみては?」のお言葉、ありがとうございます!
男を狂わせる美しく長い髪…
なんと、男性の黒髪でしたか!
一部とはいえ、体を委ねられるというのは
全幅の信頼の証であると共に、
歪んだ愛情を持つ者からしたら
相手への支配欲や独占欲なんかを
刺激しちゃってそう。確かに。
…悍ましく、そして、艶かしい。
男同士というのが。信頼を裏切るのが。
二人、思いがすれ違っているのが。
無垢な桐生さんが哀れで。
心の闇を描くのが上手いなぁ、と。
(思わずため息が出てしまいました…)
心の闇、もう一つ。
桐生さんが何で死んだのかの真相にもよりますが
自己犠牲精神溢れる献身というのは
私にはちょっと怖いのです。
(↑偽善だとは全く思わないのですが)
逆に、突発的に助けようと動いちゃって、
気づいたら死んでたという英雄タイプは
凄いけど困った人だなーと思うのですが…
ヘアドネーション…全く詳しくないので
もしズレたコメントだったら、
削除させて下さいー
人毛ウィッグ、きっとお役立ちだと思います。
ジロジロ見られたくない時にはきっと有り難い。
場所によっては帽子では違和感あるだろうし、
人造のイミテーションは明らかに質感が違う。
でも、私が使う側ならば、
・面白そうだからやってみた☆
・髪の毛なんかで喜んでもらえるんだー♪
・元々伸ばしてたし、イメチェンのついでに♡
…とかいう軽いノリの提供者のがいいなぁ。
困っている誰か(私)のために
何年も耐えて伸ばして下さった髪の毛は、
何だか有り難くも気持ちが重いような…
(私的見解です!反対派じゃないです!)
仄暗い恋心と誰かのための自己犠牲と死。
後味の悪さが余韻を残す作品。
上手くハマっていると思います。とても。
作者からの返信
はるさん、熱量の高いコメントありがとうございます!
支配欲、独占欲のお言葉嬉しいです。柘植さんの抱えてる「なんだかわからない気持ち」って、多分そういうのが主成分なんじゃないかなって思うんですよね。
この話、まさに私自身が軽いノリでヘアドネしたのが執筆動機のひとつになってます。
自分の髪の送付先について調べてみたら、その団体の姿勢が「髪の毛がないことも選べる世の中を」なこと、だけど、ヘアドネ活動はむしろそういう世の中を遠くするかもしれない矛盾を抱えていることを知りました。
ヘアドネ=いいこと、となるのは「髪の毛がない人が喜ぶ」と思うからです。そこには「髪の毛は生えているのが当たり前」という無意識があります。
とはいえ、ウィッグを欲しいと思う気持ち、髪の毛を寄付したいと思う気持ちがダメなわけではなくて……詳しくは私が語るより、団体の記事とか読んでいただいた方が良いのかな~と思います。
もしかしたら、自己犠牲精神怖いとか、提供は軽いノリがいいとかのはるさん自身の気持ちも掘り下げられるかもです。
自分語りしすぎないようにお口チャックしたとこもあるので、少しズレたお返事になったかもです^^;
自分がウィッグ使う側なら……と想像してくださったのも嬉しかったです!
「後味の悪さが余韻を残す」、最高の褒め言葉です!ありがとうございます!
面白かったです。息を呑んで読みました。
美容師がお客様に恋をしたら、織姫と彦星のようになってしまうところ。
そして愛している人の分身を断つというサディズム。
魔性を感じるほどに素材同士が噛み合っています。
その一方で難しい題材に切り込んでいます。
というより切り込んでいるから、ただならぬ雰囲気があるのかも知れません。
たしかに一切の偏見がない世界であれば、人はどのような姿をしていても愛されるのですから、ウィッグが必要ないのは確かです。そういう理想郷みたいな愛の世界であれば……。
現実の愛はやはりこじらせてしまうところがあり、夏目漱石の「こころ」のような、なんとも言えない屈折した感じがあります。ブロマンスだから言い出せない、それもまた世の中の殻のひとつなのでしょう。
作者からの返信
あづま乳業さん、コメントありがとうございます!
ある意味、美容師と客とヘアドネの三角関係(?)です。
でも、それぞれの間に通っているものは、通常の三角関係とは違う、一筋縄ではいかない何かでしょうね。
愛の世界とまではいかなくとも、「自分ではどうしようもない事情を抱えていても、自分の好きな格好をできる世の中」だったら良いのかなぁと思います。
そういう事情、私たちもこの先抱えるかもしれないですし。
改めまして、この度はとっても丁寧なコメント、ありがとうございました!
そして、なんだか「こころ」読みたくなってきちゃいました。笑
髪の毛のない、可哀想な子どもたち。
ざらってしたら、やっぱりそこに言及されていて良かったです。
人に刃物を向ける職業って医者と美容師くらいなので、やはり特別な存在ですよね。
猟奇的な人間だったら刺されても避けられないと思います。ある程度信頼がないと怖い。
ちなみに私は伸ばしてたんですけど、傷みまくっていて寄付には使えなかったので売りました(笑)
なんか実験とかに使えるらしいです。
作者からの返信
雪さん、コメントありがとうございます。
ざらってしていただいて、ありがとうございます!
「髪の毛がないこと」を可哀想と思うのと、「とある人が髪の毛でオシャレしたいのに出来なくて悲しい思いをしていること」に対して可哀想と思うのは違うし、
そもそも「可哀想」って言葉のニュアンスも難しいとこだなぁと思います。
刃物を向けるといえば、理容師の顔剃りめちゃくちゃ怖くないですか!?
髪の毛売った!やっぱそういうのあるんだ!実験……!
面白そうだからまた調べてみよう(`・ω・´*)
なぜか羅生門の屍体の髪をすく恐ろしいお婆さんを思い出してしまって、すみません。
他人の髪の毛というものは、その他人の魂が宿っているのかもしれないと思いました。
その髪を切るという行為に、おぞましい人間の欲望のようなものを感じる作品です。
いつも的外れなコメントで、すみません。
作者からの返信
愉也さん、コメントありがとうございます。
的外れだなんてとんでもないです。
小説を読んで何を感じるかは自由で人それぞれですし、本来見えないそれを時間をかけて、文字に起こして教えてくださるのは私にとって本当に貴重なことです。ありがとうございます。
羅生門のあのお婆さん、すごく印象に残りますよね!
今回こういう話を書いて、指名制の美容室って、客は担当の美容師に少なからず信頼や好意を抱いてるし、美容師は「この人は自分のお客」っていう特別な?気持ちを抱いてるのかもって思いました。
カットやマッサージで体にも触りますし、そこに超個人的な欲望めいたものは絡んでほしくないですね……!
それこそ、髪の毛に髪の毛以上の何かを見出だしそう。
私たちには見えづらい・見えていなかった身体や心の問題や苦悩、葛藤を作品へ上手に組み入れた心に残る作品でした。何が正しいとか、何が間違っているとかということではなく、様々な選択肢が用意されていて、それを理解できる世の中になってほしいと思いました。
ヘアドネーション、覚えておきたいと思います。
作者からの返信
良雄さん、コメントありがとうございます。
無意識の差別、というやつです。
ヘアドネーションに限らず、色んなところに、傷つく側と無意識に傷つける側とがあります。
持っている側は持っていることが当たり前なので、自分の偏見に気づきません。
とあるヘアドネーションの団体は、髪の毛がないことも選択できる世の中になってほしい、という姿勢なのですが、ヘアドネーションが広まれば広まるほど、その活動に矛盾が生じかねないジレンマを抱えています。
詳しくは是非、ご自分で団体のHPや記事など見てみてください~
赤の他人が、自分の首筋に触れる距離でハサミを握っている。
美容室は特異な空間ですよね。
こんな気持ちで髪を切っている美容師さんがいたら怖いけど、粘度のある愛情の表現が素晴らしかったです。
ヘアドネーションは、ご自身が癌の闘病生活をされた方が
「借りた髪を返す番だから」と伸ばされていたのが印象的でした。
長い髪の手入れが苦手なので、ロングヘアを維持している方は男女理由問わず尊敬します。
作者からの返信
月子さん、コメントありがとうございます。
よくよく考えると、初対面とかの人が自分の急所を狙える位置でハサミ握ってるってすごいですよね。
どろどろの感情をお褒めいただけて嬉しいです!
四年の間にこじれちゃったんでしょうかね。
繋いでいく思い、すごく良いなぁと思います。
髪の毛でオシャレしたいけど髪の毛がない、って悲しい思いしてる方は実際いるわけで、そういう時に「高価で手が出ない」じゃなくて「寄付された髪の毛でできたウィッグを無償で手に入れることができる」っていうのは、その人にとっての選択肢が広がることになりますね。
つやっつやで手入れの行き届いた長髪の方って、すごいですよね!
ズボラな私には無理……!
きみどり様、先程は素晴らしいレビューをありがとうございました。勝手ながら、きみどり様がどんな作品を出されているのか気になって、こちらを拝読いたしました。
ヘアドネーションは本当にいいことなのか、という視点にハッとしました。私も、1回だけヘアドネーションをしたことがあるのです。たしかに、可哀想だという先入観があったからこそやったことかもしれないな……と思いました。髪の毛があることが『正しい』みたいなものの考え方をしていたかもしれないと気づけました。ありがとうございます。
(※否定的な感想や意見を述べているつもりではなく、新たな考えや視点を知ることができて嬉しく思ったという意図です。素敵な作品をありがとうございます。)
私がヘアドネーションを考えた主な理由は、テレビでヘアドネーションをしている小学生の男の子を見て、ヘアドネーションという概念を知り、『私、髪の毛伸びるのめっちゃ早いし、伸ばそ! 美容院代節約にもなるし!』と考えたからでした。
(ヘアドネーションの意義とか意味とかあまり考えてなくて、めちゃくちゃゆるくてすみません。)
当時寄付できたのは、三十センチ……最大で三十二センチ? でしょうか。根っこがズボラで、あんまり手入れできなかったので、品質の良い髪の毛かどうかは自信ないですが💦
仮にウィッグに使われなくても、美容師さんの練習用マネキンのようなものに使われることもあるそうなので、きっと誰かの何かの役には立つだろう、役立ってくれていたら良いな……と願っております。
またヘアドネーションを考えることがあれば、その意味や意義をちゃんと考えてから行おうと思いました。ありがとうございます!
作者からの返信
ジャック(JTW)さん、わざわざお越しくださり、ありがとうございます(><*
読んでいただけるだけでも嬉しいのに丁寧なコメントまで……!
そして、
めっちゃ一緒~!!
私も一度ヘアドネしたのが、これを書くきっかけになりました。
「切りに行けないうちに伸びたから、じゃあいっそこのまま伸ばして寄付しよっかな」、「捨てられるだけだった髪が何かの役に立つなら儲けもんだし、黙って捨てられたならそれはそれでいっか」という軽いノリでした。
でも髪を送る前にやっぱ自分が寄付する団体のことくらい調べとかなきゃな、と思って。
それでこの話に書かれている無意識の差別の考え方や団体の姿勢について知りました。
本当にこの髪は寄付していいんだろうか?等悩みもしましたが、この話を書くことによって踏ん切りをつけた感じです。
団体の姿勢を拡散する目的もあって書いた話なので、今一度考えるきっかけにしていただけたこと、とても嬉しく思います^^
改めまして、コメントにお星様までありがとうございました!