最婚で出来た義妹がウザい!!!!



 時が経つのは早いもので、気付けばこの再婚家族は一ヶ月が経とうとしていた。そろそろお互いの距離感が分かってきて、仲良くとは行かないが、上手くやっている。

 その中でも、僕は琴音ちゃんとそこそこ仲良くなれてきた。歳の近い異性と同じ屋根の下、と思うと未だに緊張するところはあるのだけれど、それも慣れつつある。


「あまねさーん」

「んー、どうしたの?」

「この映画、クソつまんなく無いですか?」

「うん、つまんないね」

 休日、暇潰しに2人で映画を見るぐらいには進展した。僕も琴音ちゃんもそんなに外出しないタイプだし、自然と一緒にいる時間が多い。だから2人で死んだ目をしながらつまらないゾンビ映画を見ていることも珍しい事じゃない。

「そういえばもうすぐゴールデンウィークだよ。なんかやりたい事ある?」

「そういえば。あまねさんはなんか予定あるんですか?」

「さぁ......バイトはあるけど」

「良いですね。私もやろうかな」

「けっこう面倒だけどね」

「それ友人全員から聞きます。そう言われるとやりたくなくなりますよねぇ」

 どうでも良い話を繰り返す。特に特があるわけじゃないけど、意外とそういう時間が楽く感じる自分がいる。

 兄弟って普通そういうものなのだろう。


「あー、そういえばさー」

「んー?」

「この物語ここで終わりなんだよね」

「えー飽きるの早すぎない?」

「話のネタが尽きるのが早すぎたね」

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