姉に脅されて女装しながらjkと同棲することになった件について3
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今日は休日。
デパートにやってきた。
というのも、今日こそは食材などの生活必需品を買い込みたいと思っている。
姉さんの家は何もかもが足りてない。
大きなメモ用紙にびっしりと買い物リストを書き込んで望んだ決戦の日(バーゲンセール)。
全てが計画的で、全てがうまくいく......筈だった。
「キャー!!お姉さんこっち向いてー!」
「凄い......美人です」
今僕は女装にながら2人にスマホを向けられている。
女装と言っても、姉さんの私服じゃあない。
メイド服だった。
今、僕たちはコスプレ喫茶にいる。
さっきから2人に色々な服を着せられていた。ナース服。軍服。女警......etc。
流石にチャイナ服やバニーガールのような露出が激しい奴は怪しまれるのでその一線は絶対に越えなかった。
というか今までのでも十分怪しい。
心が休まらない時間だ。
「2人とも、そろそろ......」
「何言ってるのお姉さん!!まだまだいっぱい着て欲しいんだから!!」
「次は、これ......!」
ほのかちゃんもなつみちゃんもなんだか目が血走っていていた。
「ぐへへ......次で最後。次で最後」
「ほのかちゃん、ちょっと怖いよ?」
ほのかちゃんってこんな人だったんだ。素を見せてくれるのは嬉しいんだけど。
それにしても、二人に悪気はないにしても、こういう事をされると姉さんに女装を取られた日々を思い出して心がしんどい。
*
「やっと解放された......」
疲れた。もう帰りたい。
今日の目的は二人と親交でも深められたらから帰っても良いかなって思ってやってきた。
まぁ、頑張らなきゃ晩御飯は無いからな。
「そろそろ、お昼時だし、何処かで何か食べない?二人とも、どこがいい?」
「「サイ●リヤ」」
ふたりとも同時だった。
やっぱり双子らしい。
「遠慮しなくても良いんだよ?食費は姉貴からガッツリ取るから」
「いえ、サ●ゼリヤ好きなので。ねー、なつみちゃん」
コクコクと頷くなつみちゃん。
なんだか遠慮させちゃったかな。
だとしたらちょっとだけ申し訳無いよね。こういうのは僕が決めて好きなの食べさせるべきだったか?
女の子が好きな店とか分からないけれど。
そんな事を考えながら、店のスペースに。
「いらっしゃいませ!お客様三名さまですね。テーブル席へどうぞ」
席につくなり、二人は子供用の間違い探しをやり始めた。
「今日こそ倒してステーキだからね」
「うーん......」
「二人とも、注文はどうします?」
注文をして。
ご飯が出てくるまで、二人は10個中8個は見つけたものの、結局全部は見つけられなかった。
ちなみに自慢じゃないが、僕は凛先輩と武と3人で来た時に制覇した。
もちろん自慢じゃないが。
「二人とも、そろそろ食べよ?」
「うん......」
悔しそうだった。
「2人とも、あとはこことここだよ」
残りの答えを指差してやると、2人はしかめっつらをして最後には。
「分かんないよ普通、これは......」
「理不尽」
気持ちは痛いほどよくわかる。
*
食後はゲームセンターにやってきた。
ガチャガチャうるさいけれど、高校の時はよく来たものだ。懐かしみすら感じてしまう。
まだ大学一年生でそんなにたっていない筈なのだけれど。
「2人とも、何からやろっか」
「「クレーンゲーム!!」」
同時だった。2人はよく気が合うみたいだ。
適当にぬいぐるみのある台を選んで、順番に遊んでいく。
「なつみちゃんは横で見ててね!!取れそうな所に行ったら言って!!」
「......了解」
ウィンウィン......ポト。
「うぁ!!アーム緩すぎるよぉ」
2人は真剣にやってるけれど、からっきしだった。
さて、と。
まぁ高校時代はゲームセンターに通い詰めている時期があった訳だし、俺だってブランクはあれど、感覚さえ思い出せればまだ出来る筈だ。
「2人とも、私に任して!!」
・・・。
「お姉さん!!そろそろそこら辺にーー」
「嫌!!ここで負けたくない!」
「もう3000円も溶かしてる......」
あれぇー?
UFOキャッチャーってこんなに難しかったけ。
「次で最後!!最後だから!」
「お姉さん、将来ギャンブルだけはやらないでね......」
結局その後もズルズルと格闘して、4000円も使ってアザラシのぬいぐるみを手に入れたのだった。
「2人とも、とっておいてあれなんだけど。これ要る?」
そう言うと、夏美ちゃんが目を輝かしたので、プレゼントした。
*
この物語はここで隕石が落ちて終わっている。飽きるの早すぎだろ。
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