俺の彼女は本日（他の男と）結婚しました～彼女に捨てられた俺に友人が紹介してきたのは、高校時代に一番可愛いかった女の子...の妹だった～

第16話 突然の来訪

「ふひー...疲れた...」と、ベッドにだいぶしながらつぶやく。

　すると、知らない番号から電話がかかってくる。

　うーん...スルーだよな。普通に...。でも、こんな時間にかかってくるなんて...。

　しょうがない、一応出てみるか。変な奴だったら速攻切ろっと...。

「...もしもし？」

『もしぃもしぃ～？』と言われていったん電話を切った...。

女の人だった...。びっくりした...。掛け間違いだな、きっと。

　すると、すぐに同じ番号から電話がかかってくる。

あぁ、でるんじゃなかった...着拒するか？いや、別人にかかってますよと伝えればいいか...。

「...もしもし」

『なんでぇ、電話切るのよぉ～』

「あの、番号間違えていると思いますよ？」

『えぇ...？そんなわけないよぉ...だってこれは俊樹からぁ～、教えてもらった番号だよぉ～ん？』

　...え？俊樹？つーことは...高校のだれか？つっても思い当たる人とかいないんだが...。

「...えっと...すみません...どちらさんですか？」

『...どちらぁさぁん...？私ぃ...？』

「...はい」

『...うえぇぇぇぇんん！！！！！』と、急に大号泣を始めてしまう。

　ちょっ！！マジで誰だよ...。そもそもいったい何の用事での電話なんだ...？

酔ってるから乗りで架けたとか？あぁ、周りに友達いるパターンか...？

「...あの、用件を教えていただけますか？」

『声を聴きたかっただけだもんぅんん！！！』

　ようやく俺も落ち着きを取り戻し、声に耳を傾ける...。

なんか聞いたことのある声だな。

いや、でも...うーん？テンションや話し方など総合的に考えると...やっぱり知らない人だな。

「...あぁ...じゃあ、目的は達成したということで...」

『...さみしい』

「はい？」

『今から...そっちに行くから...』

　えぇ...何？メリーさんなの？って、今の子達はメリーさんなんて知らないかな...。

「...あの...家に来られても...困るというかなんで家を知ってるんですか？」

『...もういい』とそのまま電話は切れるのだった。

　...なんなんだ。今度、俊樹にあったら詰め寄ってやる。

やばい女に連絡先を教えたなって...。

まぁいいや...寝るか。

　そう思いながら携帯をポチポチといじってしばらく過ごしていると...。

『ピンポーン』

　...思わず固まる俺...。

時刻は...10時...。来客には遅い時間である。

　すると、ドンドンと扉を強めに叩かれる。

「おおい、近所迷惑だろうが！」と、言いながら急いで玄関に向かう。

　仕方ねーな、会って直接言うか。俺には彼女がいるんでって。

　そうして、扉をあけながら「あの迷惑なんですけど」というと、そこに立っていたのは...識宮さんだった。

　しかも...寝巻姿で片手にはビールが握られていた。

「...え？」

【挿絵】

https://kakuyomu.jp/users/tanakamatao01/news/16818093079733039761