第2話 あまりきっちり決めずに

 チケットを取ったのは4月19日・21日の便だ。この日が取れなければ順次後ろ倒しにするところだったが、すんなり取れた。あまり先の日程だと不確かであるから、なるべく近い日付で予定を入れた方がいい。けれども、次男が大学に通い始めた直後だと、何となく心配だ。せめて一週間は過ぎてからと思って、この日付にしたのだ。

 それにしても、その後3月半ばにJALのキャンペーンがあったのだが、サーバーダウンにつき延期になってしまったので、4~5月に行くならANAにしておいて良かったのだ。やはり少しでも安い方に申し込みが殺到したのだろうか。そうだろうな。

 まずはガイドブックを買いに行った。何種類か出ていたが、よく買う「まっぷる」の松江・出雲版は売っていなかった。「るるぶ」にはあった。石見銀山が他よりも詳しく載っていたので、るるぶを買ってきた。でも結局、石見銀山は遠いので、行くのは辞めたのだが。

 ガイドブックを見て、ざっくりと行く場所を決めたら、次は宿の予約だ。やはり松江の宍道湖近くに泊まるのが良さそうだった。今回は素泊まり。つまり食事なしのプランで予約することにした。温泉の大浴場があって、場所も良く、お値段もお手頃なホテル「松江ニューアーバンホテル」の予約を取った。

 それから、るるぶに「電子レジャーチケット」の500円クーポン券がついていたので、足立美術館の電子チケットを買って、そのクーポン券を使った。

 いつもは用意周到に、どこに行く、どの店に入る、何を食べる、と細かく決めるタイプだ。行き当たりばったりの旅も楽しそうだが、決めておかないと、結局尻込みして何もできずに終わりそうだからだ。でも、前回の一人旅で反省した事がある。それは、きっちり決めすぎて、それを守ろうとするあまり疲れ過ぎるという事だ。一人で飲食店に入る事に抵抗がなくなってきたのだから、今度はあまりきっちり決めず、その場で決めるのもあり、という事にする。だから、ガイドブックを見るのもほどほどにした。電子版のるるぶをスマホに入れたので、現地で必要な時に見ればいい。

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