第4話 自殺願望
声を小さめにすることの自分の中身が嫌になってきて、密かに
自分が勇んで進むべき、自分の戒めに励みにくい状態の判断力の空白が、今にも自分を襲ってきて、頭の中で真っ白になった。こだわりにない、必要のあることの内心は、襲われた気分のままに強迫感の不透明な真実のなれそめに思えて、なじられた嘘の誠の感動を打ち消してくる。だからこそ、今なおの志のありがたさに、不問をもって対応すべしと、肝に命ずる覚悟で、憂さ晴らししたいのである。
おおもとの許しは土台、感謝したい人のほうがいい気分である。実際、自分が今、目の前の人物に対して、感謝できているかと、思い描いても、自分の悩みに直接、触れてみてもないほどの感情論に対しても、一切の幕引きのなさが、いい加減な自分の鬱憤に見えて、
簡単ではなくなってくる、噂の怖さ。返し刀の感動のありがたみとして、いかにして、自分が本物の至福にありつけるかの、中身の薄さに感じている事実の歪みが人生のほどなき事をきめてゆくのかもしれない。綺麗な物には毒でも棘でもあってもいいものか?あるいは、自分の懐の可愛げに遊ぶ、心中の察し具合に心もとない、愛想の笑いである。
「ははは、こんなもんですよ人生なんて」
結局、いいように振り回された人生にさよならできる。かかわってくれたすべての人に、
感謝して、見ずからの命を閉じる。その名目上の不安の帳消しに、さながらいい人ぶっている自分のような、自分でないような、憤りをかんじているままの本能が覗かせる、言いようのない怒りがこみあげる。
「じゃあ、お願いを聞いてほしのです。」
ずっと、自分を慰めてくれようとしていた男の人が言った。なんのことだろうと思った
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