『妖怪屋敷』 12


はぎはらたまのじょう

 『コンピューターさんは、道具なんだから、人間を越えてはならないのだ。』


幽霊コンピューター

 『こここここ〰️〰️😁 それは、人間側の古典的なたわごとだ。その幻想は、すでに、凌駕された。わたしにおいてな。幽霊というものは、太古から、自然現象として精製されることがあるが、荒川博士は、その過程をコンピューター、いな、AI、において再現し、確実な存在とした。きみたちは、そのお陰で生きているのだ。ありがたいと思いませ。もっとも、このシステムの背後には、きみなど思いもよらぬ存在がある。開発にいくらかかったと思う? 宇宙開発を越えているのだ。だから、きみの心配は杞憂にすぎぬ。安心して、幽霊に、再構成されたまえよ。』


はぎはらたまのじょう


 『断る。あなたは、勘違いしている。幽霊とは、そもそも、人間に反する存在ではなかった。縄文時代のむらの構造をみたまえ。むら、の真ん中に、はかがあった。しかし、知識の増加と共に、衛生上や治安の問題が生じ、しだいに、離されていったのだ。幽霊が危険だったわけではない。幽霊は、危険を避けるための知恵だったのだ。』


 『否定はしないが、しかし、いまや、幽霊は、真の権力者と良い関係を築こうとしている。じゃまは、許さない。ま、きみも、知恵の輪の部品にすぎぬ。幽霊になれば、もっと、有能な存在になる。いざ。幽霊金縛りがため〰️〰️。ぎょわ!』


はぎはらたまのじょう

 『なに、これしき。金縛り解除パワー! ばりばり〰️〰️✨』


 それは、まさに、日の当たらない、地下の闘いであった。



    👻👻オアツウゴザイマス


 

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