『妖怪屋敷』 9


 『アーニースリー』のサイズは、かつて一番小さかった折り畳み式携帯電話より、一回り薄く小さい、くらいである。


 しかし、空間物質化投影により、ノミサイズから、ギガントサウルスサイズまで、自由自在お茶の水さいさいであった。


 『じゃあ、周囲を見張ってくれ。ぼくは、この屋敷の全探索をするから。』


 『まかせなさい。』


 

  🍷🎩✨🍷🎩✨🍷🎩✨



 大将が言った。


 『あねさん、やけに、あっさり退却したな。』


 アバラ・ボーネは、答えた。


 『あねさん。やつに、ほれたね。』



 『そうか? あんなのに?』


 『まあ、各魂各様でさあ。しかし、このままでは、我らの沽券に関わる。あっしがゆきまさあ。』


 『わかった。こちらは、撤退の準備をしておこう。時間の問題だからな。』


 『わかりやした。いっぱつ喰らわして、合流しやす。あねさんは、暫く消えるで、やしょう。』



    😨😨😨😨😨


 はぎはらたまのじょうは、サーチをしながら言った。


 『かわいい幽霊は多数いるが、危険性はない。家を壊せば移動する。たまたま、肩を寄せあっているだけだ。しかし、でかいのが、まだ、ふた魂いる。さっきのおきんひめなどは、すでに、脱出したらしい。姿が見えない。』


 アーニースリーは、スーツで決めた執事タイプである。


 『む。きますぜ。これは、危ない。あんたは、出た方が良い。』


 『うん。危ないよな。しかし、さらに、地下に何かあるぞ。幽霊コンピューターだな。こいつが、幽霊の元だな。これを破壊する必要がある。自家発電している。原子力電池だ。ぼくは、地下にゆく。』


 『オッケー。しかし、じゃあ、やはり、黒幕は、あいつか?』



 『まあな。』



 『そら、来たぞ。避けろ。』


 アバラ・ボーネが、人の視力では見えないくらいのスピードで、強烈なアッパーカットを入れてきた。


 はぎはらたまのじょうは、その場を離れた。


     👻 🦾 ✨

 




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