『妖怪屋敷』 7


 『うんじゃあまいやらあ。』


 『金貨嵐い〰️〰️。』


 が、つまり、あたり一面に、乱れとんだのである。


 まさに、一進一退の、勢力伯仲した争いとなった。


 どちらも引かない。


 いや、引けないのである。


 空中を飛んでいる飛行機みたいなものだ。

 

 そうなると、人類は不利になる、かと思うと、そうでもない。


 妖怪は、ある種の生き物であるから、不死身ではない。


 ただし、いまは、お互いの攻撃がバランスを保っているため、双方とも手を抜けなくなっているのである。


 『む、やるな、はぎはらたまのじょう。金貨嵐い!』


 『あなたも。おきんひめ。うんじゃあまいやらあ!』


 『このままでは、共倒れするぞ。金貨嵐い〰️〰️!』


 『たしかに。うんじゃあまいやらあ〰️〰️!』


 『いちにさんで、いったんやめよう。金貨嵐い〰️〰️』


 『妖怪は、信用ならないです。さきに、止めてください。うんじゃあまいやらあ。』


 『そうはゆかね。人間は信用ならない。金貨嵐い〰️!』


 『奥の手を出しますよ〰️〰️!うんじゃあまいやらあ。』


 『それで、出せるわけない。金貨嵐い〰️〰️。』


 金貨が、積み上がってゆく。


 このままだと、確かに窒息するだろう。


 しかし、両手で金貨嵐い、を起こしていたおきんひめと違い、はぎはらたまのじょうは、方手が空いていたのである。


 そこで、ポケットから、例の剣を取り出したのである。



      🗡️


 


 


 


 


 


 

 

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