宮野紗季2
転校初日、結構緊張している
ーガラガラー
よしっ頑張るぞ
「宮野紗季です。皆さんと仲良くしたいと思っています。よろしくお願いします。」
そして礼をした。
顔をあげた時彼と目が合った、その瞬間
私は彼のことを"好き"になった
人を好きになったことがなかったからこれが好きなのかはわからない、
いや、これは好きという感情なのだろう
「はーい皆さん仲良くしてあげてくださいねー」
「じゃあ席はあっち」
「あっはい!」
惜しくも彼とは近くの席にはなれなかった
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ーキーンコーンカーンコーンー
ホームルームが終わり友人を作るより前に彼に話しかけに行った
「あ、はじめまして!俺杉野優って言うんだ!好きなように呼んでね!」
なるほど、杉野さんね
なんて考えていたが緊張で何を喋ればいいのかわからずとっさに、
「あ、あの!連絡先交換しませんか!!!」
なんてことを言ってしまった。
するとクラスが
「はああああああああ!?!?!?!」と大声で叫びだした
「いやいや、宮野さんこいつ頭悪いよ?」
「そーだよ!こんなやつでいいの?」
それでもいいの、この人に出会って新しい気持ちに出会わせてくれたから
「それでもいいんです!交換しましょう!」
「あ、はい。」
少し強引だったかもしれないが連絡先を交換することに成功した
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「宮野さん!はじめまして!うち柳志保(やなぎしほ)って言うのよろしくね!」
「柳さんよろしくね!」
「志保でいいよ!その代わりうちも紗季って呼ぶから!」
「うん!わかった!」
「突然なんだけどさなんであいつとなんか連絡先交換したの?」
まぁ大体予想していたことを聞かれた
「んーと好きになっちゃったから、かな」
「ええええええええええ!!!!」
「さ、紗季あいつのこと好きなの?もっと良い奴いるよ?」
「私今まで人を好きになったことがなかったんだけど、彼のことは一目見ただけで好きって感じがしたの。」
「そっかぁ、まぁ紗季が好きなら応援するよ!」
「志保、!ありがと!」
私にしてはちょっとおかしな一日を過ごして転校初日の幕を閉じた
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「ただいま〜」
「あらおかえり!転校初日はどうだった?」
「友達も出来たしいい感じだよ!」
「そう良かったわね!」
普通に会話をして私は部屋に戻る
「すっー」
私は冷静になってみた
「ええええええ!!!私何してんの!?」
「急に連絡先交換しようとかそりゃあっちもそんな反応するわぁ、」
おかしな行動をしていることに今更気付いた
でも…
"ここまでのことするなんてやっぱり彼のこと好きなんだな"
と実感した。
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