第10話 戦闘中
「ということでここら辺にいるって聞いたんだが……」
目撃情報がある場所にいってみたがまだ奴らの姿は見えない。
「もしかして、誰かに食べられちゃった……とか?」
「馬鹿いえ。んなわけないだろ」
そうだと思いたい。
「マスター。南東方向60m付近にて誰かが戦闘中。データ照合中…….一致。マスターと同じ転生者である神楽坂 詩織が神獣デザール1体と戦闘中」
「やばいじゃねぇか。はよ行くぞ」
と声をかけた時には、隣に先ほどまでいた沙月の姿はなく、もうすでに前方に走っていた。
「さすが主人公キャラであり、作中屈指のお人よし……」
俺も後を追いかける。
そして目的地に辿り着く。
そこでは、すでに沙月が戦闘していた。
「か、彼女は…….」
ポカンとなっている神楽坂さんに俺は話しかける。
「神楽坂さん」
「ヒャイ!?!」
「俺だよ俺、笹兎だよ」
「あっ、笹兎君」
彼女は、転移前のあっちの世界で自分に色々と話しかけてくれた人物だ。基本自分はソシャゲに関してのことしか考えていないため、トレンドや話題に疎く、会話が弾まないためみんなは僕に話しかけることはない。しかし彼女だけは自分に話しかけてくれた。それに彼女は自分のソシャゲのファンでもあるのだ。
「まぁ……あとは任せておいてほしい」
「うん……」
そして俺は、神とやらが自身のソシャゲに色々と付け足していることを知るのだった。
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