第3話 Day2
ピピピッ ピピピッ
「さえか様、起きる時間です。」
「何時~?」
「8時0分0秒です。」
「せろびょう?正確だね〜ニャム」
「もちろんです。朝ごはんはどうしますか?」
「何でもいいよ〜ニャム」
「じゃ、抜きにします。」
「えっ、待って、それはダメ!」
「冗談ですよ。10分後に持ってきます。」
「早くない?」
「高速調理です。」
「焦さないでね。」
「わかっていますよ。」
「どう考えても焦げるでしょ。」
「焦げないのが自慢なんです。」
まだ眠たい。二度寝することにした。
「起きてください。起きてください。起きてください。。。」
AIに騒がれて、起きた。
「ストップ!」
ガバッと起きて、止める。
「料理が出来ました。お召し上がりください。」
「起こし方にもほどがあるでしょ。」
「次はどうしますか?」
「えァセァセ、あァセァセ、えアセァセ、まァセァセ、まず朝ごはん食べよ。」
「そうですね。冷めないうちに食べてください。」
しれっと返される。
朝ごはんは家で食べ飽きたパンだった。その代わり、家とは違うイチゴジャムがとてつもなくおいしかった。
「このジャムはこの宇宙船にある畑でとれたイチゴを使用しています。」
「イチゴも育てているんだ。」
「ほかにりんご、みかん、パイナップル、ぶどう、パパイヤ、ドリアンなどがあります。食べたいフルーツはありますか。」
「ううん。今は大丈夫。でも、今日はなにするの?」
「やることはありません。倉庫を見てみますか?」
「いいかもね。『出発!』の前にちょっと準備させて。」
「わかりました。待っています。」
顔を洗い、歯磨きをして、部屋を飛び出した。
「来たヨ!」
「移動距離が長いです。この靴を履きますか?」
目の前に靴が浮きながら飛んできた。
「これ?こけないの?」
「大丈夫です。安定装置がついています。」
靴を履いてみると、視線が少し高くなったきがした。
「頭の中で、前に進めと考えると、勝手に進みます。」
スゥーーーーー
意外とスムーズに進んだ。
「これいいね。」
「じゃ、行きましょう。」
「うん!」
#しばらくして…#
「でか!」
「これは第一倉庫です。主にユーザーに対してサービスを提供します。」
「ほかにもっとあるの?」
「もちろんです。これが一番小さいものです。」
「え、まじ?」
「『まじ』ですw」
「まず、紹介してよ。」
「どうぞ、ご覧ください。」
手前一帯が空き、右上にゲーム系、右側中央に衣類、上側中央に食器、左側に身の回りの機械、そして、中央になんと、r18おもちゃだった。
「ご自分でお回りください。使いたいものがあったら、これにいれて、持って帰ってください」
バッグを渡された。
「うん。」
まっすぐr18おもちゃエリアに行った。
淫らなおもちゃがたくさんあった。3メートルくらいの高さの棚にぎっしり詰まっていた。自分が使えそうなおもちゃを10個くらい(バイブ、アナルプラグ、パルス機、吸盤つきペニス、ピストンなど)バッグに入れた。すぐに使いたかったが、我慢して、一日かけて倉庫を回った。
「倉庫、結構ものが入るね。」
「もちろんです。とったものは補充しておきます。」
「ありがとう。この靴もらっとくね。」
「いいですよ。」
その後、晩ごはんを食べ、お風呂に入り、寝た。
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