第8話 二人の記念のSM画像
今まで僕たちの撮影をしてくれた編集者は、妊娠してお腹の大きくなった女王様に調教される男の娘の僕を撮りたいという願望があるようだ。妊婦はホルモンの影響で女性らしさが増し、美しさが際立つというが、僕もその通りだと思う。でも、お腹が大きくなるとボンテージ衣装は着られず、重いお腹を突きだしながら跪づく奴隷に鞭を振るうのは辛そうに見える。でも、そんな女王様が僕にビンタを浴びせ、顔騎でクンニをさせたり、聖水を与える姿はマゾの心をわしづかみにする。僕はそんな企画のあることをアヤ様に話した。
彼女は「そんなこと絶対にしたくないわ。大きなお腹を人に見せるなんて絶対に嫌よ」と言って完全に拒否された。僕も彼女の妊娠した裸の姿を人には見せたくない。ただ僕は、お腹の大きくなった女王様姿のアヤ様の画像を僕の記念として残しておきたいという気持ちがある。誰にも見せたくないけれどその画像を僕の心の中に刻んでおきたいのだ。
僕は彼女に「誰にも見せない二人の秘密の画像を撮って僕の一生の記念にしたいんだ。もうこんな画像は二度と撮れない。絶対に誰にも見せないという約束で、撮ってもらおう」と僕は彼女に懇願した。「カメラマンは一人だけ。部屋には他に誰も入れないで撮ってもらおう」と言う僕にアヤ様も渋々同意してくれた。
鞭を持った全裸のアヤ様の前に僕は跪き、彼女は力一杯鞭を振るう。お腹はもうはちきれそうに大きくなっている。アヤ様は僕の前でお腹の子供に話しかける。「鞭で打たれているのはあなたのパパよ。パパは私の奴隷だったの。でも、ママはその奴隷を私は愛しているの。だからあなたが生まれるのよ。私はとても幸せ。あなたはそんな私たちの家族になるの」と言った。
僕は彼女がお腹の子に話しかけるその言葉が嬉しくて涙が止まらなかった。カメラマンもシャッターを切るのを忘れて涙ぐんでいる。そして、その写真がしばらくたって私の元に送られてきた。この画像は決して雑誌に載ることもなく、人目に触れることもない。彼女の前で跪き、鞭に打たれながら涙を流している僕の姿と彼女の満足そうな笑顔がとても素敵な一枚の写真は僕の一生の宝物になった。
僕たちの子供が生まれる
僕はアヤ様が撮影の時に言った言葉を思い出していた。とても感動的な告白だったけれど、僕は内心とても羨ましかった。僕は男の娘なので子供を産むことが出来ないからだ。でも、僕は彼女の傍にいることが幸せで、彼女の出産にも立ち会うことにした。生まれそうになる彼女を病院まで連れて行き、陣痛の来た彼女の傍で手を握りしめ、苦しそうにしている彼女を励ました。子供を産むということがこれほど大変で、苦しいことだということを初めて知り、生まれた時には嬉しさで涙が止まらなくなっていた。そして、子供におっぱいを飲ませる彼女の姿にも感動した。母親になって更に美しく魅力が増していく彼女に僕はいつまでも彼女と一緒に生きていこうという勇気が湧いてきた。
僕はこの先の仕事考える
僕には仕事もある。彼女と子供と常に一緒にいられるわけではないのだ。デザインの仕事のほかにも男の娘としての仕事やSMのモデルの仕事のオファーが山の様にあるのだ。今まではアヤ様が支えてくれたので何とかこなしてきたが、それを僕一人でやっていかなくてはならない。
そんな時に昔のスタッフから来たオファーはニューハーフのAVビデオの仕事だった。僕も10代の頃の様に若くないので、旬の過ぎた男の娘に来るのは過激なエロビデオの出演依頼だ。以前、いろいろな雑誌や写真集などに出たことで僕の名前が有名なので、その名前で依頼が来る。
しかも、僕の身体はかなり女性化しているので映像としての魅力もある。でも、僕はそのような仕事はしたくない気持ちの方が大きい。ただ、一度仕事を断ると二度とオファーが来なくなることも僕は知っている。だから、幾ら嫌な仕事でも僕は断らずに今まで受けてきたのだ。
更に今度は女王様に調教されるビデオではなく、男優に抱かれる姿を見せるのが仕事だ。そんな仕事の話をアヤ様にするのが辛く、僕は返事を先延ばしにしていた。でも、この話を断れば、多分僕の男の娘としての仕事は終わりになると感じていた。僕が華やかだった時代は必ず傍にアヤ様がいて僕を厳しく調教する姿を描いたものばかりで、これまでに男に犯される男の娘を演じたことはない。
ただ、僕の身体は既に男のものではなく、胸も大きく、お尻も女性と変わらない。あの部分以外はもう女性と変わらないのだ。そんな僕が女の様に弄ばれ、男に抱かれて喘いでいる姿は世間に氾濫しているAVビデオとほとんど変わらない。でも僕はこれから男として家族を支えていかなければならないのだ。僕はその話をアヤ様に相談することなく受けることにした。僕にとっては初めて身も心も女になって男に尽くし、奉仕した最後に犯される女を演じなければならない。しかも、僕の股間には男のものがある。それを見せることも今回の仕事なのだ。僕は覚悟を込めて東京へ向かった。
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