第10話 会話3
このエルフはキノシタミミの知り合いだろうか。さっきから顔色ひとつ変え図に話しているが、今の彼女の目は輝いているようにに見える。少なくともキノシタミミを善意を持っていることは確かだろう。
そうだな、ここはひとつ取引をしよう。
「キノシタミミ。そうこの石版に書かれていることは知っていますか?」
「書かれている?彼女の名前がか!どこに書いてあるんだ!」
彼女は目を輝かせている。さっきまでの真面目クールキャラとは真反対になった。少し引いてしまう。
「石版の側面に書かれていたんですよ。僕の故郷の文字で書かれています。だからキノシタミミのことを知っているし、彼女が意外の旅人と言うことも知ってました。」
「なるほど!それ以外には何か書いてあったか?」
「はい。書いてありました。」
「おぉーそうかそうか!それで、何が書かれていたんだ!」
ここらで仕掛けるのが良いだろう。
「それでは交換条件としましょう。書かれていることを教える代わりに僕を安全な場所に連れて行ってください。」
「...?そんなことでいいのか。いいぞ。ほら、早く教えてくれ。」
あれ、思ってたのと違ったな。
ま、まぁいい。教えてあげるか。
「セノボルアルイテカミと書かれています。それ以降も文が続いているようなのですが、崩れていてよく読めませんでした。」
「セノボル...。聴いたことがないな。なるほど。よし分かった。ありがとう。」
エルフはそういうと文字を空中に書いて本に貼り付けた。目を凝らしてみても、何が起きたのか理解できなかった。エルフはまるでそれが普通のことかのように話しかけてくる。いつの間にか真面目クールキャラに戻っている。
「お前のおかげでキノシタミミに少しつさ近づかことができた。感謝する。それでは安全なところに行こうか。さぁ、私の相棒に乗ってくれ。」
エルフが指を指すとキューーンと化け物が叫んだ。
うそだ...これに乗っていくのか?
いつの間にか夜が更けていたようだ。1つ目の太陽が顔を出している。僕は怖がりながら化け物に
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