第5章 ごめんね 第1話 選択した留学

僕は・・・イヤ私はもう何十年こうしているのだろう?!


数十年前・・・


 「愛しているのにどうしてわからないんだ!」


 「貴方がどうれあれ私は留学して博士号を取ってみせる。」


 当時彼氏だった裕也を置き去りにして茜はイギリスへ留学した。

 それからしばらくして、風の便りで裕也が結婚した事を知った。

 茜の方は研究に研究を重ねて、博士号の取得して大学の次期准教授とまでうたわれるようになった。


 その頃からか、不安を抱くようになった。


 (私はこのまま独身貴族でいいのだろうか・・・本当に私のやりたい事は仕事なのか・・・)


 仕事は順調だったがプライベートは日本での裕也との暮らしとは一変して男っ気のない味気ない毎日だった。


 そんな時だった、斗真と出会ったのは。しかしこの出会いが茜の転落人生への幕開けだった。


 

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