第4章 未来の僕 第3話 父親の弟
和都の休みが明けて仕事に出かけた。未知留は幼稚園には行きたくないとぐずったから和都は家に置いて行くことにした。
未知留は子供部屋で巾着袋の中身を取り出した。
(このお薬・・・飲んでみよう!!)
そう決意した未知留はカプセルを一つ口にした。
夕方、和都が仕事から帰ると、一人の男が立っていた。
「直人・・・生きていたのか!」
思わず和都の目から涙がこぼれた。直人は和都の弟で和都の妻だった智恵の婚約者であった。しかし謎の飛行機事故で行方不明になっていたのであった。
「すまん。お前が居ない間、色々あってな。智恵と一緒になったが他の男と出ていってしまった。残されたのはまだ小さい未知留だけだ。やっぱり直人、お前の代わりはできなかったよ。」
和都は申し訳なさそうに頭を下げた。
直人はカプセルを飲んで身も心も直人に変化した未知留だった。
すると奇跡かのように智恵が帰って来たのだ。
そう智恵が本当に愛しているのは和都でも明日香でも未知留でもなく直人であった。
未知留は直人に変化して智恵と所帯を持ち2人で暮らすのであった。
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