第3章 女は男で男は女 第1話 謎の男
いつの頃からか、毎日お昼休みになると決まって和泉の目の前で昼食を摂る男がいた。此処はとある大学の学食である。
(毎日、毎日なんなの?決まって私の目の前に座って。でもちょっといい男!!)
あまりにも毎日お昼ごはんを一緒に食べているから、和泉は恋に恋していた。
そんなある日、男から声をかけて来た。それからと言うもの和泉と男は仲睦まじくなっていった。
ふたりの距離は思うよりも早く縮まった。
「アレ?今日は大輔君、来ないのかしら?」
ふたりが友達以上恋人未満の関係になった頃、その日に限って大輔は学食に現れなかった。
不安になった。今まで一回も学食に現れなかった事はなかった。
和泉は現れなかった事によって初めて大輔を本気で愛してる事に気づいた。
(どうして来なかったのかしら・・・もう来ないのかしら・・・こんな事なら好きだって言えば良かった。)
大学の帰り道、和泉は心が沈んでいた。すると遠くから小さな少女が走って来た。
「お姉ちゃん。コレあげる。」
「えっ。コレどうしたのかな?」
突然少女は巾着袋を和泉に渡した。そして渡すやいなやまた走り去っていってしまった。
(この巾着袋・・・一体何かしら・・・)
巾着袋を開けると、カプセルらしい薬と説明書が入っていた。
和泉と大輔の不器用な恋模様はいかに・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます