35
休み明け、学校では俺が十傲になったと言うびっくり仰天ニュースで持ちきりだった。
では、各々の反応を見ていこう。
まずは、久しぶりの登場…白亜だ!!
「感想…?別に…でしょうねって感じかしら。むしろ、どうしてそんな順位にいたのよ…まったく…」
白亜の反応は妥当でしょって感じだ。
はい、白亜の出番終了!!
次!!
お次は…ああ、なんかいつの間にか105位になってる桐島だ。
てか、こいつの反応要らなくね?
「いや〜、蓮ならいつかやるんじゃないかと思ってたんだよね」
黙れ。
貴様は喋るな。
次!!
次は、鮫島だ。
「あ?別になんとも思ってねぇよ。お前の実力ならそれぐらいいけるだろ」
あら!
思ったより俺のことを認めてくれていたようだ。
はい、次!!
次は……誰だ?
あれ?もういない?
んな馬鹿な。
「ここで私の出番だ〜!!!!」
「あ〜パス」
「なんで〜!?」
戸井、ここはお前の出る幕じゃない。
帰れ!!
「シクシク…泣いちゃうぞ?」
「……w」
「おい、何わろてるねん!!美少女が泣いとるんやぞ??優しくするとこやろがい!!!!」
び、美少女…?
一体どこの俺なんだろうか……
あ、俺か…!!
「おう、だったら優しくしろ!!」
「なんでそうなった…???」
え?逆に、なんでそうならない????
「………」
なんでそんな目で見るんだ!!!
俺がおかしいって言うのかよ!!!!
※はい、そうです。
「クソ〜…俺の何がいけないって言うんだ〜……」
※性別です。
……おう、そりゃそうだな。
※そもそもとして、存在自体ですかね。
はい、ライン越え〜!
言っちゃダメなこと言いました〜!
※( ᐛ )
………は?
「なぁ、戸井」
「ん〜?な〜に〜?」
「あのコメについてどう思う…?」
「コメ……????????????」
まぁ、分からないか。
※残念でした。
まじうぜぇ〜……
てか、俺なに話してたんだっけ?
「そうそう、俺十傲になった」
「うん。知ってるよ。それより約束は覚えてるよね…?」
俺が十傲になった報告を、それよりで片付けやがった。
「約束…?ああ、覚えてる覚えてる。あれだろ?焼きそばパン買ってこいってやつだろ?」
「そうそう、生姜はなしで……って違うわ〜!!!!!!」
おいおい、生姜なしって……
お子様か…?
「もう!!まさか、ほんとうに忘れたわけじゃないでしょ…?」
「心配すんなって、ちゃんと覚えてるっつ〜の!!」
俺は超絶イケメンスマイルandウインクで、戸井に言った。
「うぇぇ………」
なんか、汚物を見るかのような目で見てきた。
……huh?
「それより、その約束がどうしたよ?」
「ああ、そうそう。その件についてだけど……私と付き合わない…?」
………あ?
今なんつった??
つきあう…
つき合う…
突き合う…!!
「くくく……よかろう。貴様と突き合ってやろう。3分で準備しな!!」
「多分、意味違うよ!?」
じゃあ、なんだよ?
他に意味なんてないぞ?
「もう!!恋愛の方!!!」
恋……愛…!?!?!?!?!
つ、つまり……付き合うってことか…!?
「え?なんで?やっぱ、俺に惚れてたの?」
まじか〜!
流石にイケメンすぎたか〜!!
「あ〜…うん…まぁ、それでいいや…」
「……で、何が目的だ?金か?それとも金か?もしくは金か?金なのか!!!!」
「金しかないじゃん。そうじゃないよ。ほら、十傲と付き合ってたら得じゃん?そういうことだよ!!」
金じゃなくて、権力目的じゃねぇか!!
「んなもん却下に決まっとるやろ!!」
「なんで〜!?こんな美少女と付き合えるんだよ!?」
自分で言うな。
※お前が言うな。
お前は出てくんな!!!!!!
「とにかく、俺は誰とも付き合うつもりはない!今後永遠とな!!」
もとより、俺は恋愛なんか考えたことがない。
そもそも、恋愛に興味がない!!!!
それに、戸井からは何か作為的なものを感じるし、なおさらだな。
「むむむ……はぁ、仕方ないか〜……でも、約束は守ってもらうからね!」
「ああ……はい…」
ほんとに乗り気じゃない。
だって、こいつ1位にするの不可能だよなぁ?
それはさておいて、戸井の評価を改める必要があるな。
ん〜……こいつは暇つぶしに使えるかな?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます