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桐島と柊の下剋上が終了した。
「桐島の負け〜!!!!!!!」
よっしゃ〜!!!!!!
イケメンのバチが当たったんだ!!!!!
「む…アリス、あいつやちゃって」
え?なぜ??
桐島を煽ってただけだぞ?
ま、いっか。
「バイb「バイバイするのはお前な」ぁ——」
目の前に現れた、アリスとか言う木偶の坊をデコピンで吹き飛ばした。
「うそ……」
悪い、今ちょっと手加減できんわ。
「終わったから、俺は行く。桐島は頼んだ」
そうそう、俺は向かわなければならない場所がある。
それは、生徒会長である黒名楓のところだ。
あいつ…ぜってぇ〜ぶん殴ってやる!!
屋敷を飛び出て、物理的に飛んで生徒会室に着いた。
扉を乱暴に開くと……
「ああ、やっときたんだ。いらっしゃい、生徒会もとい十傲へ。一緒に苦労しよう!!」
「いらっしゃいじゃねぇ!!どういうことだよ!これ!!」
順位表を見せて訴えかける。
「ん?それは君がよく分かってるんじゃないかな?」
俺がよく分かってるって……
まさか、前戦ったことを言ってるのか??
いや、だからって、十傲にするほどのことじゃないだろ…
「突然だけど、僕には妹がいるんだ」
おぉ…突然だなぁ〜
てか、妹…?
まさか…!!
「俺の異能…知ってんのか?」
「ああ、知っているよ」
そうか……
「だが、安心して欲しい。君の異能を知ってるのは僕たち兄妹だけだ。心には広めないように言ってるよ」
「そんなことをして、お前にメリットはあるのか?」
別にばらせばいいのに。
そうしたら、無理矢理にでも目的を果たすのにさ。
「心から君のことを全て聞いたよ。目的のこともね。きっと、ばらせば君は今すぐにでも遂行しようと動くだろう。だったら、ばらさないほうが得策だと思わないか?いや、むしろ君の準備が整うまで待った方がいい…そうだろう?」
本当にこの兄妹は苦手だとつくづく思うね。
「はぁ〜…だったら、十傲にしないでくれない?」
「それとこれとは話が別じゃない?」
やっぱ、一回ぶん殴るべきか?
てか、この学校に入学して約1ヶ月しか経ってないぞ。
ちょっと、波瀾万丈すぎない??
あと、実力を隠すとか決意したのはどこ行った??
もういっか〜
とは言え、もう順位はあげない。
一位とかなってみ?
飛ぶぞ…?
I can fly!!
「は〜い、了解で〜す……」
また、別の計画立てなきゃな……
いや、よく考えたらこっちの方が都合がいいのか?
むしろ、よくよく考えなくてもこっちの方がいいな!
「だったら、もう隠す必要ないな…」
だからって、1位は目指さないよ?
だって、絶対めんどいやん。
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