【4】「醒めた目で悪夢を見る」ような恋

 布団の中ほど苦しい場所は無い。


 何も考えなくていいから、何もしなくていいから、それだからアレコレ考えてしまう。


 後悔だったり、嫉妬だったり、どうにもならない黒い感情が、薄暗い部屋の天井に渦巻いてゆく。


 話す機会はあったけど君を笑わせられなかった、君はアイツの言葉に笑顔を浮かべた。


 でも、アイツは悪い奴じゃない。だけど、僕にとっては邪魔な奴。それが何とも気持ちが悪い。僕は僕が嫌いだけど、君には好きになって欲しい。


 焦りは禁物、されど見えない未来は怖いもの。


 期待してんだか不安を抱いてんだか。僕の心臓はいつも煩い。


 煩くて夜も眠れない。

 眠って忘れてしまいたい。

 酔った脳が悪い想像を掻き立てる。

 醒めた目で悪夢を見るような恋。


〜終〜


【一言】

初恋あるある(知らんけど)

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呟くみたいな猫の声 〜詩とショート×2〜 マネキ・猫二郎 @ave_gokigenyo

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