第2話 かわいい少女の幽霊
私はリー(女性30才)です。
ダクラク省の出身です。
私は貧しいとは言わないまでも、ごく普通の家庭に生まれました。
毎日、学校から帰ると午後家から歩いて 30 分ほど離れた畑で両親の牛の群れを飼っています。
これは私が12才の時の恐怖体験です。
ある日、いつもの牛の世話をしていると、私より数才年上に見えるとてもかわいい女の子がどこからともなく現れました。
あまりにも突然だったので驚くヒマまありませんでした。
彼女は畑の近くの家の方向を指差しながら私に会話を始めました。
初めて見る家です。
不思議なことに、私はこれまでこの地域の近くに家を見たことがありませんでした。
彼女と少し話しましたが、彼女はとても惹かれるところがあり、なんかずっと話していたいと思いました。
彼女は「牛たちが自分で食べられるようにそこにつないだままにして、うちに来てください、おもちゃやおやつがたくさんありすよ」と言いました。
私はその言葉に、牛を繋いですぐに彼女の後を追いました。
彼女は私に食べさせるためにたくさんのお菓子や果物を持ってきてくれました。
「起きて、起きて、起きて…目を開けて、怖がらないで、リー」その声が私の耳に届き、ゆっくりと目を開けました。
そこで私の目に飛び込んできたのは、両親と他の多くの人々の落胆した顔でした。
私はその少女の家に遊びに行ってからのことは何も覚えておらず、墓の横に横たわっているところを発見されました。
父は、私がまだ牛追いから戻ってこないので探しに行きましたが、野原につながれた牛を見つけて辺りを見回しましたが、なかなか見つからなかったそうです。
午後8時ごろ、各地を探して、かつて事故で若くて亡くなった少女の墓の隣に私を見つけたみたいです。
その時、口の中は木の葉でいっぱいで、身体の周囲は木の枝で覆い尽くされていました。
私はみんなに、「美しい少女を見たかどうか」を尋ねました。
皆は「ここでは誰も見ていない」と言いました。
その後、あの女の子に会ったことを両親に話したら、両親は何かを理解したようです。
次の日、母は私に小さなお守りを渡し、「毎日身につけなさい」と言いました。
特に、「牛の群れを世話しているときに誰かが近づいてきたら、近づかないように」とも付け加えました。
しかし2度目の恐怖が起こります。
ある日、目が覚めると母が大声で泣いているのを見ました。
周りには心配している人がたくさんいます。
私は何が起こったか理解できませんでした。
皆は、私がまた家に帰って来ないので、あちこち探しましたが、見つからなかったと言いました。
その後ついに私が藪の中で眠っているのを見つけました。
皆は私に 声をかけ続けましたが起きませんでした。
母はとても怖くなったので、私を寺まで担いで行きました。
そして僧侶に「もう私について来たり誘惑したりしないように」と少女に懇願していただきました。
お坊さんは、「その少女は亡くなってまだ生まれ変わっていないので、今はとても孤独で、誰かに付き合ってほしい」と言いました。
彼女の親戚は遠くに仕事に行ってしまったので、一年中参拝や礼拝に来る人は誰もいないらしいです。
彼女は私と相性が良いので、そうやってあとを追ってくるそうです。
しかし誰かを傷つける意図はありません。
そのようなことが起こらないように、両親は果物とお菓子を買って彼女の墓に持って行き祈る必要がありますと言いました。
母はお坊さんが言った通りにしました。
彼女の墓に着くと、母は泣きながら「許してください。私の家族には子供が1人しかいないので、あの子には何もしないでください」と懇願しました。
それで毎年、私の家族はお金がないにもかかわらず、彼女のために食べ物を作って、お香を焚き、美しい服を買って墓に持っていくようにしています。
しかし幸運にも数年後、父が宝くじに当たりました。
お陰で 家族全員が以前よりも豊かな生活を送っています。
その後、母が占い師のところに行ったところ、「亡くなった少女に祝福されたおかげでこうなった」と分かりました。
これ以降今では毎年、家族で参拝と草むしりに行っています。
最近ある日、彼女が現れる夢を見ました。
相変わらずの美貌はそのままだが、顔つきは晴れやかでした。
彼女は生まれ変わる準備をしていて、もうここにはぶらぶらしていないことを私に告げました。
そして私に別れを告げ、最後の感謝を言い、ロープを渡してくれました。
彼女は私に「それを大事に持っておくように」と言いたげでした。
どうやら ロープは危険から私を守ってくれるようです。
目が覚めると、本当に手のひらには赤い糸がありました。
もしかしたら彼女は本当にこの世とあの世を行ったり来たりしたのかもしれません。
そして実際、私の仕事は今とても順調で幸せな毎日を送っています。
これは全て彼女の祝福のおかげかもしれません。
感謝しています。
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