第2話

次の日、勇太が学校を休んだ。


「勇太、どうしたんですか? 」


心配した拓海が、勇太の家に電話をかけたらしい。

すると勇太の母親が、夕食のとき突然倒れて、

そのまま病院に運ばれたと教えてくれた。


僕らは不安になった。

勇太は、あの古民家で鏡に近づいた時、

何かに祟られたんじゃないか。


僕と拓海は、放課後に勇太の病院へ駆けつけた。

勇太は、意識不明の重体だった。

僕は、管だらけになって眠っている勇太の顔を見て、

不安でいっぱいになった。


そして勇太の病室で、僕たちは信じられない光景を目にした。

意識のないはずの勇太の目が、一瞬開いたんだ。

その目は、白目が無く真っ黒だった。

まるで地面に開いた、どこまでも続く穴のようだった。

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