第2話

エルトンはエメラルドグリーン色の髪の少女を追った。

そして追っていくと気づいたらそこは禁忌の森だった


「やべ、禁忌の森に入っちゃった。だが元の世界に戻る手掛かりが手に入るかもしれない。このまま追っていこう!」


やがて少女は古びた遺跡の前で立ち止まった。


「我は転生を司る神、アーリエ。汝に少し話しをしたい。」


そういうと遺跡の中に入っていった。


「なんなんだ…追ってみよう」


遺跡の中には巨大な壁画があった。


「この遺跡は1000年前に我が呼び寄せたさせた転生者が築いた文明のものだ。かの転生者は現地の人々の暮らしを自らが持つ高度な魔法技術で発展させていき、一大文明を築いていった。そして、まもなくかの転生者は元の世界に戻るための方法を探るため文明をあげて努力した。かの転生者はついに元の世界に戻る方法を見つけたが、元の世界に戻る途中死亡した。それほど元の世界に戻るのは難しいのだ。よって汝に元の世界に戻ることはお勧めしない。もちろん無視をしたっていいがこれは我からの重要な警告である。」


俺は唖然とした。そして2つ質問をすることにした。


「アーリエ様、なぜ俺を転生させたのですか?」

「それは来たる時に備えるためだ。そのうちわかるであろう。それと、話はそれるが汝の他にも転生者はいる。」


これは重要な情報だ。そしてもう一つ重要な質問をした。


「アーリエ様、元の世界にもどることは不可能なのですか?」

「不可能とは言わない。しかし、元の世界に戻ることは神にもならない限り困難を極めるだろう。」

「アーリエ様、それなら俺は元の世界に戻って見せます。」

「なぜだ?前世ではブラック企業に勤めていたのにも関わらず、なぜ元の世界に戻りたいのだ?」

「それは大切な人が前世には、いるからです。」


そうだ、確かに前世ではブラック企業に勤めておりとても忙しい日々だった。しかしそんな生活のなかでも大切な人達は確かにいた。家族とか友達とか。そういった人達がいるからこそ俺は元の世界に戻りたいのだ!


「なるほど汝に少し興味が湧いた。我から加護を授けよう」


スキル【神の加護】を手に入れた!


話しをしていたら日が暮れてしまっていた。


「そろそろ時間だな…ではまたな」


そう言い残すとアーリエは消えていった…

俺も王城に帰らなくては…



そして王城についた。すでに夕食の時間だとミサトに言われたので夕食へと向かった。


「おっ、エルトン、遅かったな」

「そうだよ遅いぞ」

「それはマヌトが言っても説得力ない」

「やめてよ兄さん…」

「だってそうだろ?それにしてもエルトン、なにがあったんだ?駆け足で王城から出て行ってたようだが…」

「タナラス兄さん大丈夫だよ。なんでもない」


さすがに自分が転生者だとは明かせないので適当にごまかして言った


「そうか…それならばいいのだが…」


そんなこんなで就寝の時間となってしまった。明日はスキルの儀、頑張らないとな…

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