第14話 当たり前の生活
翌日、俺は朝早く探索者ギルドに向かった。
茜ちゃんが待っているかもしれない。大人として、男として女性をひとり待たせるのはいかがなものかと思っての行動だった。
「はぁ……眠い」
大きなあくびを繰り返す。
決して睡眠不足がどうとかいうわけではない。
ただ単に昨夜はゆっくりできたものだからダラけているだけの話だ。美味い飯を食い、酒を飲む、温かい風呂に入って寝る。
そんな当たり前の生活を送れたのは何年ぶりだろうか。
う〜ん、この見た目で歳は取っていない。
感慨深いものだ。
探索者ギルドに着くと、人集りができていた。
何かあったのか?と疑問に思ったが、厄介事には首を突っ込みたくない。
だから何も聞かず受付に足を運んだ。
もちろん対応してくれたのは佐々木さんで今日もメイクをバシッと決めていて綺麗だ。
その一言に尽きる。
「白峰様、朝早くからご苦労様です」
「今日もお願いします」
「はい、えっと引き続き【
「……まだダンジョン探索には慣れてないのでそこで問題ありません」
「では手続きしますね」
なんてことない会話。
手続きが済むと早速でダンジョンに向かおうとしたその時だった。
「タケルさ〜ん!」と呼ぶ声が聞こえてきたのは。
―――――――
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