第2話
「アキトくん、おはようなのだ」
「うん、おはよう。今日からよろしくね。‥‥まおは朝ごはんたべた?」
冷蔵庫ごそごそ漁る。‥‥あ、たまご賞味期限が近い、オムレツにするか。
「ははうえも、ちちうえもあさごはんはヨーグルトだけなのだ。まおもそう」
「あー、そうだったわ。‥‥まおも、オムレツ食べる? 大きめに作って、半分んこしよう」
僕は朝ごはん軽く食べたい派。
ひとりでたべるのもあれだし、まおも誘う。
「たべたいのだ。ぜんせでは、かるくあさごはんはたべていたのでな」
「まおとは気が合うね」
そう言えば、嬉しそうにニコッと笑った。僕の甥っ子はかわいい。
あ、キャンディーチーズの残りが少しだ。いれてしまおう。
「チーズは平気?」
「すきなのだ」
「それは良かったです」
キャンディーチーズを包んで、オムレツにケチャップでオムレツと書いて完成っと。
チーズいれたから、パンにのせたら美味しいだろうと判断し、焼いといた食パンを半分にし、まおのぶんだけさらに半分にする。そこにオムレツをのせて、おーわり。
付け合わせは野菜ジュースです。
姉とは逆に、僕は夜食べない派だから、昼はしっかりとオムライスにしよう。近所の方からもらった、野菜でなんちゃってポトフにでもしようか。
「昼はオムライスとポトフの予定だけど、よい?」
「かまわん、まかせる」
偉そうだけど、口にケチャップつけてるんだよなぁ……。最後に一気に拭いた方が楽なのはわかっているけど、気づいたときについつい拭いちゃう。そのたび、お礼をいうまおがまたかわいいのよ。
「まお、今日は何したい?」
義兄さんの診断では鬱病らしいが、幸いなことに朝や日中は動けるから、まおのやりたいことに付き合える。だから、遠慮はしないでほしい。なんせ、僕の鬱病の症状は限定的だし、症状が固定されている。そんな僕は、何も知らない人からすれば健康的な無職に見えるだろう。
鬱病の症状が出るのは、会社に出勤する行為に繋がる行動をしようとしたときと、夜だけだ。夜になると鬱の症状が強く出て、眠れなくなり、最近は2時間くらいしか眠れていない。かといって、日中眠ってしまうと夜が一睡もできなくなってしまう方が苦しいからね。
「おおきいとしょかんにいきたいぞ」
ああ、あそこの中央図書館か。僕は車運転することができないから、おのずと移動手段は徒歩。中央図書館なら、まおの足でも10分もかからないだろう。だとすると、図書カードも借りないといけないし、行くなら明日だな。
「大きい図書館にいくなら、明日だね。図書カードもないしさ。折角なら借りたいでしょ? 義兄さんの図書カードを借りていこうよ」
僕と義兄さんは一卵性双生児とまではいかないけど、知り合いから間違われるレベルに似ているから、図書カードを使っても何も言われないだろう。……ん? そういえば、まおには初対面から客人扱いされていたな。大体会ってから一回目は義兄さんに間違われるのに。やっぱり、血筋にはどちらが本物のお父さんかわかるのか。
「それもそうか、ちちうえにとしょカードをかりれるようたのんでおこう。あしたはおおきいとしょかんへいく」
明日は図書館に行けるって喜んでいる。アキトくんが車運転することがドクターストップかかってなければなぁ、いろいろ遊べるところにつれていったのに。徒歩圏内でがまんしてね。
あ、まおでも歩けそうなところに最寄り駅があるし、電車でのお出かけするのもいいな。公園とかテーマパークとかより、工場見学の方が喜びそうだ。どうせ、夜は寝付くのにかなり時間がかかるし、いろいろ探してみよう。
ここらへんに精神科医を開業しているところは義兄さんのところにしかないし、予算はかなり出してくれるだろう。玄関先で、まおに諭吉3枚渡された時には気絶しそうになった。3歳児に諭吉を持たせるんじゃない! 金銭感覚がおかしくなるだろ!
「じゃあ、今日はアキトくんがでかけるところ決めていい?」
「いきたいところがあるのか? かまわんぞ。まおがでかけるときは、こうえんかとしょかんだった。こうえんのきぶんではないし、そのふたつのせんたくしいがいはしらんからな」
……姉さん。あのさ、もっといけるところがあるでしょーよ。
今日は近場ですませたい。まだまだ会ってから、2回目。親交が深くないのに遠出をするのはリスキーだ。今日はまおと遊んで仲良くなろう。
「今日の予定を発表します。10時になったら、アキトくんは車を運転できないので、徒歩で移動します。10分くらい歩いて、千円マートにいきます。千円マートでまおの3時のおやつとふたりで遊べるおもちゃを買います。デパートへ行ってウィンドーショッピングしたら、家に帰ってきて昼食。そのあとは遊びます。……これでいいかな?」
「ふむ。ものがすくなくて、なにしてすごそうとおもっていたところだ。かいだしにいくのはよいあんだ。それでかまわん」
あー、やっぱりもの少ないよね。暇しちゃうだろうし、今日は買い出しにして、正解だったか。
「じゃあ! 予定もきまったし、食べ終わった! まおも片づけ手伝って! 食べおわった皿をゆっくりでいいからもってきてくれる?」
「あい、わかった」
時間はかかるけど、前世が魔王だというまおにはお手伝いをさせるのも、情緒教育になる。向こうが任せてきたのだ、まおとの関わり方に文句を言われても困る。まおには皿を拭いてもらいながら会話する家事は、いつもより楽しかった。
「まお! お疲れ様、ついたよ! ここが目的地、千円マートだよ」
「おぉ、はじめてきたぞ」
姉さん……、本当にいつもどこに連れて行っていたの? まあ、姉さんの家庭は富裕層に入るし、千円マートにこなくても、いろいろ買えるか。
千円マートとは全商品、1100円以下で買えるお店のことだ。子どもが喜ぶ商品も多くて、一つでもまおの幼児心をくすぐるようなものをみつかるといいんだけど……。まあ、見つからなくても目的はまおを預かる間に2人で遊べるものが見つかればいいんだけどね。
「まお、先にお菓子コーナーにいこう。このために朝一にきたんだから!」
そう、千円マートにきたのはまおにこれを体験してほしかったからだ。550円で袋を買い、千円マートブランドのお菓子詰め放題!! 袋がなくなり次第終了の毎日のイベント! お菓子はおいしいものが多く、このイベントのためだけにここに来る人も多いくらいだ。
「いい? まお。ここは戦場だよ。いかに自分の好きそうなお菓子をたくさん詰められるのかが大事なんだ。店に遠慮は無用。袋が破けないぎりぎりを見極めるんだ。賢いまおならできるよ」
僕の言葉に周りの主婦が頷く。その光景に圧倒されたのか、神妙な面持ちでまおも頷いた。僕と周りの主婦の皆さんのサポートもあって、才能をいかんなく発揮し、好きなおやつをたくさん詰められて満足そうな顔をしていた。間違いなく、まおだけで550円を元とることができたはずだ。
「まおくん、ナイスファイトだったわ」
歴戦の猛者たちのアイドルと化したまおは、声をかけていく主婦たちを笑顔で見送っていた。急がないと参加できないイベントはこれだけなので、好きに猛者たちを見送らせることにした。
「熱い戦いだった……」
そうつぶやく、まおの顔は立派な猛者の顔をしていた。
きっと、まおはまたこの熱い戦いを求めるだろうな、とそう思った。
お次は文具コーナー、お絵かきなら2人でも1人でもできるので、あってもこまらないだろう。某100円メーカーでも買える、薄い色鉛筆も買えるんだが、これは買わない。千円マートのメリット、定価では売れない不良品を買い取って、安く販売する。いいものを使わせてあげたいが、予算内には収めたい。このふたつの気持ちを両立できる、神過ぎる店!
「まおは、くれよんの端が少しかけてるのは気になる派?」
まおが気になるなら、普通の価格帯のものを買おう。僕は気にしないからと、まおに価値観を押し付けるのはよろしくない。
「かけるならきにしないが?」
さすがまお様、男前! スケッチブックは好みのものをまおに選んでもらい、定価では売れないが、いいものをチョイスして買い物かごに入れた。ひらがな表とカタカタ表、日本地図とアルファベット表が欲しいと頼まれたので、ためらいなく入れる。あ、ぬりえとかキャラクターよりも、リアルな風景のぬりえとか好きそう。買っておくか。
なんせ、予算はいただいているので。
まお専用の収納ケースをカートに入れ、お次はおもちゃコーナーに行く。
「オセロとは、なんぞ?」
「陣地取りゲームみたいなやつ。黒と白に分かれてやるの。白を黒と黒の間に挟むと。黒の陣地になるんだよ。それを繰り返して、最終的に陣地の数が多い方が勝ち」
「かいだ」
まあ、好きそうだよね。こういう頭使いそうなゲーム、すでにぼろ負けする予感しかしないんだけど。……トランプも好きそうだし、パズルやブロックも買っておくか。
うちは庭もあるし、バトミントンとかもあってもいいな!
……まあ、こんなだけあれば楽しく過ごせるでしょ!
と考えつつ、るんるんしながらお会計。
すっかり、千円マートの猛者たちに気に入られたようで、レジで会計の際、他のお客様から渡してほしいとまおがチョイスしていたお菓子が袋いっぱいに入っていた。明らかにこれだけで550円分、元とれてしまっているが、ありがたくもらっておこう。
まおが、好きなお菓子をとことん食べ続けられるタイプだといいけど……まあ、飽きたら僕がありがたくおやつにさせていただきます。
猛者(主婦)たちが乗っている自転車に興味を持ったのか、羨ましそうにみているので、幼児ブランドのテナントに行って、3歳児にちょうど良いサイズの三輪車を買った。……移動手段にいいだろう? 甘やかしているわけではない、けして!
あとは僕の買い物に付き合ってもらって、帰宅でちょうど12時くらいだった。
昼寝もさせてあげたかったけど、それよりも動いたことでお腹が減っているんだそう。2時間くらい動きっぱなしだからね。
思ったより、手伝うことが好きらしいのでいい子ども用包丁を買ったんだけど、ヒットしたらしい。時間はかかったが、ポトフの材料はほとんどまおが切ってくれた。さすがに火は危ないから、ソファーで待機してもらっておく。まおもいるし、朝食つくりに時間をかけたくないので、あらかじめ野菜をレンチンしておいて時短時短。
まおに手伝ってもらったが、一時間くらいで完成することができた。上出来。
まおは夜ご飯は向こうで食べるんだろうから軽めにしておいてと。
「まおー、ご飯できたから持っていくの手伝ってー」
「あい、わかった」
まお用に買った子ども茶碗ふたつが乗せられたおぼんを持たせ、お手伝いをしてもらう。おもちゃは買ってあげてしまうが、こういう面では甘やかさないぞーと意気込みながら、自分の昼ご飯を運ぶ。
「はい、まお。いただきます」
「……いただきます」
ポトフをふうふうしながら、あちっ! とつぶやきながら、口に含むとにこぉーと笑う。……大雑把に作ったものでも喜んでくれると嬉しいなぁ。
あ、まずい。そういえば料理は僕が担当だったし、姉さんは結婚するまでしたことがなかったかも。……まさか毎日冷凍食品とかじゃないよね?
「まお。いつもは何を食べてる?」
「レンジとやらでチンしたものをたべてるぞ」
アキトくんはりょうりがじょうずなんだな、とにっこりしている。
あー、やっ・ぱ・り・か・! やはり、冷食生活だったか! いや、冷食生活が悪いとかが言いたいわけではないんだけども。それでも、子どもの食教育にはよろしくないといいますか。
「あー、ポトフ、夕ご飯に持ってく?」
どうせ、明日の朝ごはんになる予定だったんだ。まおの糧になるならそれがいいだろう。
「いいのか!」
まお、いわなかっただけで、我慢させてたんじゃないか……。本当は朝ごはんを食べたい派であることもしかり、本当は冷食じゃなく作られたものを食べたいのもしかり。ストレスをためていたのは、まおの方なんじゃ……?
そう考えながらも、気を使わせないように笑顔で頷く。
あ。
僕の中で、またしても嫌な予感が脳裏に浮かんだ。
姉さん、まさか!
「ご飯は電子レンジでチンではないよね……?」
頼むからそうじゃないと言ってくれ。久々に昨日、姉さんの家にいって、家に炊飯器あったから炊いてるんだと安堵したこの気持ちを、無駄にしないで……。
「2さいのころだったか。これを、アキトくんがつかっていたからつかいかたがわかるといいはなって、ちちうえにかってもらっていたが、おもゆをさくせいして、なえてそれいらいおくらいりだ。……つまり、ごはんもチン、だ」
申し訳なくなり、思わずまおをハグした。
「……ごめん、ごめんね。姉がそこまでひどいとは思っていなかった。ちゃんと嫁入り前に卵焼き・目玉焼き・ゆで卵、ご飯くらい炊けるようにしておけばよかった」
「いや、アキトくんのせきにんではない。ははうえはなんどかレシピをしらべ、りょうりにチャレンジしていたが、なぞのスライムをれんきんしていた。おしえていても、ははうえにはりょうりはむずかしかっただろう……」
世界が違えば、母上は優秀な錬金術師だったろうな……とあまりに遠い目でつぶやくものだから、姉さんに料理を仕込む計画は諦める。その代わり、この優秀な3歳児に仕込むことにした。3歳児に仕込むのは普通ならおかしいことだが、まおは魔王様だ。きっと、できるはず。
ありがたいことに、同じ機種の炊飯器を姉は買っている。それは、僕も昨日この目で確認している。今日からうちで何度かご飯を炊く練習をすれば、上手にポトフの具材を切ったまおならひとりで炊けるようになるはず。
これで、すべての食生活が電子レンジ生活ではなくなるはずだ。
「まお、ご飯を炊く練習をしよう。まおは今日ポトフの切り方ができるようになった。まおはまちがいなく、姉さんより料理スキルは上だ。きっと、ひとりでご飯を炊けるようになれる」
「……たしかに。まおがごはんをたいたほうがうまくいくきがしてきた!」
探求心が強く、知識欲も高いまおなら時間がかかったとしても、いつかはご飯をひとりで炊けるようになるはず。これは間違いない。
「よし、ご飯を食べ終わったら、ご飯を炊く練習をしたら炊けるまでお昼寝をしよう!」
「うむ!」
和気あいあいと会話をしながら食事をすませ、まおに手伝ってもらいながら食器を片し、終えてから開催される、ご飯の炊き方講座。
まおに、1合が計れるカップを見せる。
「このカップで、1合。1合はこの茶碗2杯分くらいのご飯が炊けるよ。まおの家は三人暮らしだから、このカップ3回分を一回に炊けばいいと思うよ」
言葉で説明した後、まず僕が1合分お米をすくい、ぴったりになるように指で余計なお米をすりきって、釜に移す動作をまおにやって見せた後、残り2回はお手本通りにまおにやらせてみる。
まおは小さいおててでも、上手にお手本と同じように2合分釜に移すことができた。
まおが炊くなら、無洗米の方がいいとは思うのだけど、僕はお米は洗いたい派なので、勝手の知らない方法は教えられないので、おのずとお米の洗い方も覚えてもらうことになる。頭の固い叔父さんでごめんな。
「優しく指でかき混ぜるように、お米を水で洗ってあげて。で、見て。水が白いでしょ? 洗っても水が綺麗なままになるまで、洗うんだ」
小さいおててで、お米を落とさないように慎重にお米を洗い、水を替えること数回。水がきれいなままになったので、水だけ流して、次の作業に入る。
水道の設定を浄水に変える。なぜか、浄水機もうちと同じものなので、何度か設定の変更の仕方をまおにやらせて、ひとりでもできるようにしておく。
「で、きれいにしたお米に、きれいな水を入れるんだ。1合なら1のところまで、2合なら2、3合なら3まで入れるんだよ。量が少ないと固くなったり、量が多いとおかゆみたいになっちゃうからね。今回は3合だから3のところまで入れてね。
……入れられたね、そしたら炊飯器に釜をいれて、蓋を閉める。炊く、このボタンを押したらあとは待つだけだよ。ここに45って書いてあるでしょ? 45分待てば、炊けますよってことだからね。
わからなくなったら、このメモを確認してやるんだよ」
まおはひらがな・カタカナは読めるらしいので炊き方のメモを渡しておく。今日は、今炊いたご飯でおにぎりと、残りのポトフを持たせることにする。
「さあ、疲れたでしょ? お昼寝にしようか」
炊飯器の炊けた音をアラームにし、まおとおにぎり作りをした後、おやつタイムを満喫し、オセロとトランプで遊んだが、案の定ぼろ負けした。オセロは、ルールの説明のためのエキシビションマッチ以外は全敗。オセロに関してはあまりにも僕が相手できないため、インターネットの対戦アプリで、時間を決めて遊ばせてあげようと思う。なんなら、オセロは向こうの家にあった方が有意義な戦いができるのではないかと伝えると、持って帰ることにしたらしい。
トランプでは七並べも、神経衰弱も全敗。唯一勝てたのは、ポーカーフェイスが活かせるババ抜きだけだった。まあ、僕がポーカーフェイスなのは関係なく、魔王とはいえ、体は幼児で引っ張られているのか、それとももともと持つ気質なのか、表情で手持ちがバレバレだったのもある。何回か勝ち続けて、可哀想だから勝たせてあげたかったが、あまりにも表情に出すぎてて、手抜きして負けてあげることもできなかった。
結局、義兄さんが迎えに来るまでババ抜きしていたし、あまりにも表情に出るもんだから笑いをこらえるのが大変だった。練習してくるようで、トランプもお持ち帰りしていった。……多分、姉さんもババ抜き苦手だからいい勝負になるだろうけど、義兄さんに勝てずに向きになるんだろうな。まあ、義兄さんの方が僕よりは上手だから、ちょくちょくは勝たせてくれるのではとは思っているけども。
「今日はありがとう。明日もよろしくね」
「はい、どういたしまして。今日はトランプのババ抜きで全敗したのが悔しかったようで、練習するらしいです。逆にオセロでは全勝してましたけどね、オセロは僕じゃ相手にならないので一緒に遊んであげてください」
「ああ、そうなんだ」
爽やかに笑った後、まおを撫でた後、仲良く去っていった。
……まるで保育士さんみたいなこと言っちゃったなぁ、と苦笑いしながらふたりを見送ったのだった。
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