第3章 幽体離脱
鼻先が天井に着きそうになった時、怖くて目を閉じた。
2〜3分たったであろうか…ゆっくりと目を開ける。が、状況は変わっていなかった。
鼻先が天井に着く寸前のまま。とその時だった。
体が上空に吸い上げられる様な物凄いスピードで上昇して行くのがわかった。
怖くなりまた目を閉じた。
一気にマンションを突き抜けた感覚になった。
ゆっくりと目を開けるとマンションを上から見下ろしていた。
私 『一体これは?』
そして駅の方に目をやる。すると凄い速さで駅の上に…
私『もしかして、行きたい方向に目を向けると移動できるのか?』
甲州街道の方を凝視する。するとあっという間に甲州街道上空にでた!
私 『凄い!面白い!行きたいとこに行けるじゃん』
そして私は日本全体を見たくなり空を凝視する。すると、今まで以上にスピードを増して雲を突き抜けどんどん、どんどんと上昇が止まらない。
恐らく大気圏も抜けたのでは⁉️
また怖くなり目を閉じた。すると上昇は止まった。
目を開けるとなんとそこには青く輝く地球🌏が見える!
私は宇宙まで飛び出てしまっていた。
音もなく静寂な世界に青く美しい地球が目の前で回っていた。
私 『何て地球は美しいんだろう。素晴らしい星に生まれて来て良かった。』
ただただ感謝の気持ちで溢れかえった。
暫く感動しているうちに不安に襲われた。
私 『一体これは夢なのか…は、早く元に戻りたい』
今度は地球を凝視した!すると、またまたどんでも無いスピードで地球に吸い込まれて行く!
大気圏に突入し、日本列島が見えてきた!
そして東京湾が見えて…
あまりの早さに恐怖で東京湾あたりから目を閉じてしまっていた。
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