第2章 金縛

そんなある夜なかなか寝付けずにいた。 

私の住むマンションは駅前通りに面しており、一階が八百屋さんで2皆が飲食店店舗が入っていて3階から住居である。


1階、2階に店舗の入っているマンションはゴキブリや、ネズミが出たりするので敬遠しがちだか以外とクリーンで害虫など目撃する事は無かった。


そんなマンションの5階の駅前通りに面した部屋に住んでいた。


私のマンションの向かいにはマンションより低い建物があり、全て飲食店店舗が入っている。

その為、部屋の電気を消しても下からボヤーット灯りが入ってくる。

これが、ちょうど間接照明の役割りを果たしていて心地よい。真っ暗にしたければカーテンを閉めれば良いのである。


いつもの様にカーテンを開けっぱなしにして横になっていた。


私『明日は、4時30分起きなのに…なかなか寝れないな。』


と、ボーッと天井を眺めていた。

そんな時薄っすら音楽の様な音が聞こえた。


私 『⁉️…何の音楽?』


とその時ビーンと全身が動かなくなった。金縛だ!

居酒屋の大将が言ってた事を思い出す。


私 『大丈夫。怖くない、怖くない』


しかし、今回の金縛りはいつもと違い完全に起きている状態だ。いつもは、少し寝かかった時に起こるのだが…


怖さは余り無い。何とか金縛を解こうともがくが、顔以外動かない…


私は諦めて再び天井を眺めていたのだが異変は起こった。

何と天井の位置が変なのである。


何と言うか、天井が近いのである。それは少しずつ近づいている様に見えた。


私 『何だ⁇て、天井が…近づいている…』


私と天井との距離が訳1メートルくらいになった時気が付いた。

窓の位置が、少しずつ私より下になっている。


つまり、天井が近づいているのでは無い。私が天井に近付いていたのだ。

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