第4話ポンコツAIアンドロイドとワンルームライフ

ポンコツAIアンドロイドとワンルームライフ4、、初体験だらけの凜、、、







亜土夢と凜は、、AIアンドロイド管理局から

帰って行った、、、



帰り道、、、


「凜ちゃん、、今日はお疲れ様、、、」


「えっ、、、凜は何もしてないから、、疲れていないよ、、」


「、、、そう言う意味じゃなくて、、とにかくお疲れ様だね、、」



亜土夢は、凜の顔を見ると、、


「でも、、良かったよ、、凜がウイルスにかかっていなくて、、」


「うん、、良かったね、、」


凜はニコッと笑って言った、、、



春の夕暮れは、早く、、辺りは少しずつ暗くなってきた、、、、、


「亜土夢、、暗くなってきたね、、、お家に帰ろうか、、、凛と亜土夢のお家に、、」


「そうだね、、凜ちゃん、、、あっ、そうだ今日は何を食べたいのかな、、」



凜はニコッと笑って、、、


「亜土夢、、あのね、、ご飯が赤くて、黄色いものがのっていて、、赤いソースがかかっているやつが、食べたい、、」


「えっ、、赤いご飯、、黄色いもの、赤いソース、、、オムライスかな、、」


「そう、、、それだよ、、亜土夢、、オムなんとか、、、だよ、、」、、、凜は目を輝かせて言った


「うん、、わかったよ、、、じゃあ、今夜はオムライスだな、、、」


「うん、、、亜土夢、よろしくね、、、」


「オムライスなら家にあるもので作れるから良いや、、まっすぐ家に帰るか」


「うん、、、帰るよ、、」



凜は、亜土夢の側に寄って、、腕に手を回した、、、


「凜ちゃん、、近いよ、、」、、とは言ったが亜土夢は嬉しそうだった、、


「良いの、、凜は、亜土夢の奥さんだから」


「、、、しょうがないな、、、わかったよ」



亜土夢と凜の、お家、、、


お家に帰ると、亜土夢はすぐに夕食用のご飯を炊いた、、、、、きれい好きの凜はすぐに風呂に向かおうとしたが、、、急に立ち止まって、、、


「あっ、、亜土夢、お風呂一緒に入る」


「えっ、、、、ダメです、、」、、亜土夢は想像して顔が真っ赤になった



凜は真面目な顔で、聞いた、、、


「え~、、夫婦は一緒に入るんだよ、、凜は亜土夢の奥さんだよ、、」


「、、、、まだ、、いいです、、」


「わかった、、亜土夢、じゃあ、凜は先に入るよ、、、今日は亜土夢もいるから早めに出るからね、、、」、、、凜は新しい下着とパジャマを持ってお風呂に行った





凜ちゃん、花嫁修行、先行き不安





30分後、、、


凜が、お風呂からあがると、亜土夢はもう、

サラダとオムライスをほとんど作っていた、、


「あ~、亜土夢、、凜もオム何とか作るところを見たかったのに、、花嫁修行のために」


「ごめんね、、後は卵をのせて、ケチャップをかけるだけだよ」、、亜土夢はそう言うと1人分の卵を焼いた、、凜はそれをじっと見ていた


「ふん、、、ふん、、、そうやるのか、、、凜は理解したのだ、、」


「じゃあ、次は、凜ちゃんの分だね、、、」

亜土夢が、もう一つ卵を焼こうとすると、、

凜が、、、


「亜土夢、凜が卵を焼くから、、亜土夢は、お風呂に入ってよ、、」


「でも、、作りたてを食べないと、、冷めちゃうよ、、」


「亜土夢は、お風呂早いでしょう、、凜が用意する間に、お風呂から出てくるから大丈夫だよ」、、、そう言うと凜はニコッと笑って、亜土夢をキッチンから追い出した


「そうなの、、まあ火は危ないと思って、オール電化に変えたからいいか、よろしくね、、、、本当に大丈夫かな、、」

亜土夢は心配そうに、お風呂に向かった



亜土夢が20分程度でお風呂から出ると、、、

凜が、電気コンロの前で不思議そうに、立ってフライパンを見ていた、、、


亜土夢は、フライパンの中を見ると、、、

「ええと、、凜ちゃん、、この黒い物は何かな、、、卵はどこ、、、」


「ええと、、たぶん、これ卵だよ、、」

、、、凜はニコッと笑って言った


「えっ、、黒いけど、、」


「うん、、亜土夢、凜は、ほんの少し、テレビの番組を見ていたら、卵がこんな色になったんだよ、、、」


「そうなの、、オール電化で良かったよ、、ある程度、温度があがると消えるから」


「え~、、だったら、程よい状態で作ってくれれば良いのに、、、」、、凜は不満そうに言った、、


「ええと、凜ちゃん、お金無いからそんな性能がいい家電は買え無いんだよ、自動料理器では無いから、、出来上がりの自動停止は無理だよ」



凜は心配そうに、亜土夢を見ると、、、


「え~、、亜土夢、貧乏なの?、、凜が、働こうか、、、」


「凜ちゃん、1人くらい、、養っていけるよ、、心配しないで、、、」


それでも、凜は、心配そうに、、、亜土夢を見つめていた、、、「、、、凜も、少しは成長するんだよ、、、亜土夢、、凜も頑張るからね」


「、、、、凜ちゃん、、大丈夫だよ、、凜ちゃん1人くらい、養えるから、、凜の為に頑張るからね、、気にしないで、、」


凜は、、嬉しそうに笑って、、

「亜土夢、、凜も、立派な奥さんになる様に頑張るからね、、、」


「、、、はいはい、、ゆっくりやろうね、」


凜は、、フライパンの黒い物を、ゴミ箱型、処理器に入れると、、、


「うん、、じゃあもう一回卵を焼くよ、、」


「あっ、凜ちゃん、、卵は亜土夢が焼くからいいよ、、、凜ちゃんは、料理を並べて」


「うん、、りょ、、、なのだ、、並べるぐらいなら凜でも出来るよ、、、」、、またメールみたいな返事だと亜土夢は笑った


凜が料理を並べている間に、、亜土夢は卵を焼くと、チキンライスの上にのせて仕上げをした、、、、


「わあ~、、やっぱり、亜土夢は天才だよ、、凜も頑張るぞ、、、」


「、、、、このぐらい、誰でも出来るよ」






日曜日の予定は、、、?





2人は夕食を済ますと、凜はリビングのテレビで好きな番組、、亜土夢は、野球を小さなテレビで見ていた、、、


「あ~、、亜土夢も一緒に見れば良いのに」


「、、、、、」


しばらくして、、凜は飽きたのか、亜土夢の横に座った、、、


「亜土夢、、野球っておもしろいの、、凜は全然わからないよ、、」


「う~ん、、、好きなチームを応援しているんだ、、学生の時、野球をやっていたから、、まあ、レギュラーじゃないし強いチームでも無いから、、それに、アルバイトもしていたし、、、」


「、、、何だか、、わからないよ、、亜土夢が好きなら、何でも良いよ、、」



コマーシャルが入ると、亜土夢は手に持っていたビールを飲んだ、、、


「あ~、、亜土夢、、それ、美味しくないやつだ、、、、大丈夫なの、、そんな苦いやつ飲んで、、、頭ぐるぐる回るやつだよ」



亜土夢は、ニコッと笑って、、、


「凜ちゃんは、アルコールが合わないのかな、、大人になると、以外と美味しくなるんだよ、、」


「ぷんぷん、、、凜も大人だもん、、」


「はいはい、、」


「凜は、亜土夢の奥さんになるんだよ、、大人の女の子なんだよ、、」


「そうだね、、、」


凜は嬉しそうに笑って言った、、、

「あ~、、亜土夢、、もっとはっきり言って、、凜は亜土夢の奥さんなんだから」


「はいはい、、、」


野球が終わって、、しばらくテレビを見ていたが、、凜は眠くなったのか、ベットに寝転がった、、、


「、、、亜土夢、、凜はもう寝るよ、、、、亜土夢はどうする、、」、、、凜は目を擦りながら話した



「凜ちゃん、、もう10時過ぎたから、俺もリビングのソファーで寝るよ」


「亜土夢、、、凛と亜土夢は夫婦だから一緒に寝ても良いんだよ」、、凜は、眠そうな顔で言った、、、


亜土夢は少し恥ずかしそうに、、、

「ええと、、、、凜ちゃん、、そのベットはシングルサイズだから、、一人用で狭いから、、無理だよ、、、」



凜は不思議そうに、、、


「凜も亜土夢も、細いから、全然平気なのに、、、変な亜土夢、、、」



亜土夢は話題を変えるように、、、、凜に聞いた、、、

「それよりも、、凜ちゃん、明日、日曜日だからどこかに行こうか、、葵さんが言ってたし凜ちゃんは、AIウイルスにはかからないらしいから、、、」


「うん、、、全部、亜土夢に任せるよ、、、凜は何も知らないから、、」


亜土夢は少し考えると、、、


「凜はあまり外出はしてないから、、最初は近い場所がいいか」


「亜土夢、、凜は、またあの、ネコちゃんと会いたいよ、、」


「あっ、あの大きな公園か、、緑も多いし、大きな池や、きれいな花畑もあるから、、、そこで、凜の、社会科見学も良いな、、、じゃあ、、サンドイッチでも作って行くか」



凜は嬉しそうに、、、


「ネコちゃん、、ネコちゃん、、明日会いに行くからね、、、」


「ええと、、凜ちゃん、あのネコは野良ネコだからいないかも知れないよ」


「、、、えっ、、、そうなの、、」、、凜は残念そうな顔をした、、、


「まあ、、明日は天気も良さそうだし、とりあえず行ってみるか、、、」


「、、、うん、、、じゃあ、寝るね」、、凜は、、、横になると、すぐに寝ついた


凜のあまりにも早い寝つきに、亜土夢は心配になって、、凜に近ずくと、すやすやと呼吸をしていたので安心した、、、


「本当に、凜は人間みたいだ、、ちゃんと呼吸をしているみたいだし、寝返りもするし、昨日は起きてトイレにも行ってたし、、、、寝る前もトイレに行ってたな、、本当は人間の女の子じゃないの、、、」


亜土夢はリビングのソファーに横になると、、疲れたのか、そのまま寝てしまった



次の日の朝、、、


亜土夢が目をさますと、、凜はベットの上で亜土夢のスマホで、ゲームをしていた、、


「あっ、、、亜土夢おはよう、、、」


「、、、凜ちゃん、早いね、、」


「うん、、、凜は早寝、早起きだよ、、」


「10時は早寝なのかな、、あっ、凜ちゃんお腹空いたかな、、、朝ごはん作るからね、、、待ってて、、、」


「ごめんね、、、、本当は、、亜土夢の奥さんの凜が、朝ごはん作らないと、いけないのに、、、どうすれば良いかわからないよ」


「良いんだよ、、、ゆっくりやろうね、」


「うん、、、、わかった、、、」


亜土夢は、素早く朝食を作り、、お昼のサンドイッチも作った



キッチンカウンターに朝食を並べると、、、

凜は嬉しそうに笑っていた、、、


「さあ、、凜ちゃん、、食べようか」


「亜土夢、、この卵料理は、何なの、、凜の事見てるよ、、、」

、、、凜は皿の上の卵料理を見ていた


亜土夢はニコッと笑って言った

「凜ちゃん、、それは目玉焼きと言うんだよ、、ソースをかけてね、、」


「目玉焼き、?、、変な名前だね、卵なのに、、凜は、勉強になったよ」、、凜はいつまでも不思議そうに見ていた


「凜ちゃん、、食べないと、冷たくなっちゃうよ、、、」


「うん、、、なのだ、、」





公園に行く、、、






朝食を食べ終わると、、亜土夢は朝食を片づけると少し掃除や洗濯をした、凜はリビングのテレビを見ていた、、、、、11時頃になると、、


「さて、、凜ちゃんそろそろ、公園に行こうか、、用意をしてね、、」


「うん、、、わかったよ、、」


2人は公園に行く準備をした、、、凜はこの間亜土夢に買ってもらったお気に入りの洋服に着替えた


凜は、鏡の前で、嬉しそうに自分の姿を見ていた、、、


そんな凜の姿を見て、亜土夢が、、

「凜ちゃん、、とっても似合うよ、、、かわいいね、、、」


「あ~、、、また亜土夢が、凜の事かわいいって言ったよ、、、」


「うん、、、言ったよ、、、」、、、亜土夢も嬉しそうに笑っていた、、、



サンドイッチと飲み物を入れたバケットを持って、亜土夢と凜は、公園に向う為に自宅を出た、、、



「亜土夢、、、ネコちゃんがいると良いな、、凜は、お友達になったんだよ、」


「、、そうなの、、いると良いね、、、」


「絶対に、、いるよ、、凜は約束したもん、、また、来るねって言ったんだよ、、」


「、、、そうだと良いね、、、」



2人は、自宅マンションを出ると、、10分程度で、大きな公園についた、、、


凜は、、大きな木の下のベンチに小走りに向かった、、、


「ネコちゃん、、、ネコちゃん、、いないの、、凜だよ、、」


凜は、辺りをキョロキョロと見回したが、ネコはいなかった、、、


「、、、、亜土夢、、、ネコちゃんいないよ、、、どうして、、」、、凜は、寂しそうに亜土夢を見た、、、


「うん、、いないみたいだね、、お散歩でも行っているのかな、、」


2人は、とりあえずベンチに座った、、、


「もう、、凜がせっかく会いに来たのに、、ネコちゃん、どこに行ったの」


亜土夢はバケットから、サンドイッチと飲み物を出して、、

「凜ちゃん、、とりあえずこれを食べてから、ネコちゃんを探そうね」


「うん、、亜土夢、、このサンドイッチ、美味しそうだね」、、凜はサンドイッチを手に取るとパクリと一口食べた


「わあ~、、美味しい、、亜土夢は何でも美味しく作るね、、」


「えっ、、、誰でも作れるよ」


凜は、亜土夢から渡された、飲み物を不思議そうに見ていた、、


「亜土夢、この飲み物、黒いし、泡がたっているけど、爆発しないの、本当に飲めるの」


「うん、、コーラと言う飲み物だよ、炭酸がジュワーとして、サンドイッチには合うと思うよ、、飲んでみて、、」、、、亜土夢は凜を見てニコニコと笑って言った


「うん、、、」、、、凜は冷たいコーラの、ペットボトルの蓋を開けると、、驚いて


「わあ~、、シュワシュワだって、、泡が弾けたよ、、、」、、、凜は恐る恐る、コーラを飲んでみた、、、


「どう、、凜ちゃん、、サンドイッチにあうでしょう、、、凜ちゃん、俺は好きだよ」


「あ~、、また言った、、亜土夢はそんなに凜が好きなの、、、、、あっ、これ美味しいよ凜は気に入ったよ」、、、凜は無邪気に笑って言った


「えっ、、、コーラの事なのに、、まあ、、良いか、、、」



2人が、サンドイッチを食べていると、ネコが近ずいて来た、、、


「あ~、、この間にネコちゃんだ、、、凜に会いに来たの、、」


「にゃ~ん、、、」、、、ネコは凜に体をすりすりした、、、


「凜ちゃん、良かったね、、ネコちゃんに会えて、、、」


「うん、、、」、、、そう言うと凜は、手に持っていた、サンドイッチをちぎってネコにあげた、、、


ネコは、食べようとしなかった


「ネコちゃん、、これ、亜土夢が作った美味しいサンドイッチだよ、、食べないの」



すると亜土夢が、、、「凜ちゃん、ネコは玉子サンドイッチは食べないんだよ、、野菜も入っているし、、」


「えっ、、、どうして、美味しいのに」

、、、凜は少し悲しそうな顔をした


それを見て亜土夢が、、、「凜ちゃん、、、ちょっと待っていて、、亜土夢が、そこのコンビニでネコのエサを買って来るから」


「うん、、、わかった、、」



亜土夢は心配そうに、、、「凜ちゃん、俺が戻って来るまでここから動かないでね、、」


「うん、、大丈夫だよ、、凜は良い子だから、約束するよ、、ネコちゃんと一緒に、、ここにいるよ、、、」、、、凜はニコッと笑って亜土夢に言った



亜土夢は心配そうに、振り返りながらコンビニに向かった、、、





公園で起きた、事件、、、







コンビニで、買い物を済ますと、亜土夢は急いで凜の元に戻った、、、すると、公園の大きな池の方で、大勢の人が集まり、騒いでいた、、、


「何か、あったのかな、、あっ、いけない、凜ちゃんが待っている、、」


亜土夢が、大きな木の下のベンチを見ると、そこには、凜の姿がなかった、、、バケットはそのまま置いてあった


亜土夢は、嫌な予感がした、、



もしやと思い、、、、さっき見た大勢の人が集まっていた、大きな池の方に急いで走って行った、、、


大勢の人が集まっていた、その中心に凛と小さな女の子とその女の子のお母さんらしい人がいた、、、


女の子とお母さんは、泣きながら凜にお礼を言っていた、、、


周りで見ていた、大勢の人達も、歓声をあげていた、、、


亜土夢に気がついた、凜は、、、


「亜土夢、、ごめんなさい、、凜は約束を破って、ベンチから離れてしまったよ」



亜土夢は状況がわからず、、、

「ええと、、凜ちゃん、、どうしたの」


すると、亜土夢の近くの、おじさんが、、


「お兄さん、、この女の子の知り合いか、」


「ええ、、」



おじさんは、ニコッと笑って

「そうか、、凄いな、あの女の子、、小さな女の子がお母さんとはぐれて誤って、池に落ちたのをすぐに気ずいて、池に飛び込んで、助けてあげたんだよ」


「そうなんですか、、、」


亜土夢は凜の側に近ずくと、、、「凜ちゃん、、大丈夫かな、、体とかおかしいところはないの、、、」



すると、凜が急に泣き出して、、

「亜土夢、、ごめんなさい、、せっかく亜土夢が買ってくれた、洋服、汚してしまったの、、ごめんなさい、、」


亜土夢は、、ニコッと笑って、、

「そんなの良いよ、、凜が無事なら」


「えっ、、、亜土夢、怒っていない、凜は約束破って、洋服も汚したんだよ、、いけない子なんだよ」、、、凜はまた、悲しそうな顔をした、、、


「凜ちゃんは人助けをしたんだよ、、良い事なんだよ、、、怒るわけないよ、、でも、危険な事なんだよ、、」


凜は、うなずいて、、、「うん、、わかったよ、、、」


2人の会話を聞いていた、小さな女の子とお母さんが亜土夢にもお礼を言った


亜土夢もニコッと笑って、、女の子に、、、「、、、良かったね、、痛いところは、無いかな」


「うん、、、お姉ちゃんがすぐに助けてくれたから、、大丈夫だよ」



亜土夢は思った、、、「ここにいる人達、誰も、凜がAIアンドロイドだと思っていないぞ、やっぱり凜は人間の女の子に見えるんだ、、俺だって、最近凜がAIアンドロイドと言う事、忘れる時があるから」



小さな女の子とお母さんは、何度もお礼を言った、、、亜土夢はずぶ濡れの凜の事が心配で、早く家に帰ってあげたいと思って、、その場を急いだ、、、



「凜ちゃん、、風邪を引いたらいけない、、あれ、、AIアンドロイドは、風邪を引くの、、まあ、良いや、、お家に帰ってお風呂に入った方が良いから、、早く帰ろうね」


「亜土夢、、お洋服とネコちゃんは、、」

、、、凜は心配そうに聞いた


「、、、ネコちゃんは、騒がしいからいなくなったよ、、エサだけは置いていこうか、、それに、、お洋服は、洗濯するときれいになるから良いんだよ、、」


「うん、、わかった、、、、ネコちゃんも、楽しみにしていたんだよ、、、食べてくれたら良いな」



亜土夢は、バケットを片づけると、凜を連れてお家に帰ることにした






凜も知らなかった、ハンバーガーの謎







亜土夢と凜のマンション自宅、、、


凜は、すぐにお風呂に入り、亜土夢は凜の濡れた洋服を洗濯すると、、凜の下着とパジャマを置いて、、後片づけをした



「さてと、、もうすぐ夕方だし、、夕食は、何にするかな、、、凜がお風呂から上がったら聞いてみるか」、、、亜土夢は冷蔵庫の中をチェックすると、そこに風呂から上がった凜が来た、、、


「あっ、、亜土夢、お風呂終わったよ、何をしてるの、、」、、、凜は、覗き込む様に亜土夢を見た、、


「えっ、、、凜ちゃん近いよ、、、そうだ、凜ちゃん、今日は夕食、何を食べたいのかな」、、亜土夢はニコニコと笑って聞いた


凜は少し考えると、、、「ええとね、、あのね、、以前食べた、ハンバーガーがすご~く美味しかったの、、、それでテレビで、見たけどパンで挟まない、ハンバーグと言う物があるらしいよ、、亜土夢は知ってる、、」


「ええと、凜ちゃん、ハンバーグが先なんだよ、、それをパンに挟んだのが、ハンバーガーなんだよ」


「えっ、、、凜は初耳だよ、、世の中知らない事が多いね、、亜土夢、、じゃあ、、ハンバーグは何で挟むの、、、」


「ええと、、挟まないで、ご飯とかパンと一緒に食べるんだよ、、、じゃあ、今日の夕食はハンバーグで良いかな」


「うん、、、それで、お願いします」


「ええと、凜ちゃん、、挽き肉が無いから、亜土夢がスーパーで買って来るからお留守番出来るかな」


「え~、、凜も行くよ」


「凜ちゃんは、今日は疲れたし、お風呂も入って、パジャマでしょう、、お留守番よろしくお願いします」


「、、、、、うん、、寂しいけど、良い子で待ってる、、、」、、、凜はニコッと笑って小さな声で言った、、、


「30分で、帰って来るからね、、、」


「うん、、、早くね、、」


亜土夢はあわてて、出かけた、、、


マンション近くのスーパー、、、


亜土夢は、ハンバーグの材料を選び、、後、凜が好きそうな甘いスイーツなどを急いで買った、、、「さてと、、凜が心配だから急いで帰るぞ、、本当は宅配専用ロボットに頼んだ方が良いけど、お金がかかるから、これからは俺だけの生活費じゃなくて、凛と2人分を予定しないといけないからな、、」


AIアンドロイドの稼ぎで人間が、楽をする設定をすっかり忘れている、亜土夢であった



亜土夢がマンション自宅に戻ると、、凜が玄関で待っていた、、、


「えっ、凜ちゃん、どうしたの、、ずっと玄関で待っていた訳じゃないよね」


凜はニコッと笑って、、、「愛の成せるワザよ、、亜土夢が帰って来る気配を感じたのよ、、、」


「えっ、、、愛の成せるワザって、、、」


「ウソよ、、何かGPS機能かしら、亜土夢の居場所がわかるみたい、、これで亜土夢は浮気とか出来ないわよ」


「ええと、、凜ちゃん、俺は浮気とかしないけど、また、そんな言葉どこで覚えたの」


「ええとね、、、お昼のドラマで浮気性の夫のスマホの位置情報で奥さんが浮気の現場を押さえるのよ、、ところで、、亜土夢、、、浮気って何、」


「、、、、凜ちゃん、、、」


「エヘヘ、、本当は寂しくてベランダから、ずっと亜土夢の帰りを待っていたら、亜土夢がマンションに入るのを見たから、あわてて玄関に来たんだよ」


「、、、、そうなの、、どこまでが本当なの、、、」


凜は、亜土夢を見つめると、、、

「亜土夢、、、お腹すいたよ、、」


「はいはい、、じゃあ、ハンバーグ作るね」


「うん、、凜も少し手伝うよ、、、」


「、、、、大丈夫かな、、」


「凜は、亜土夢の奥さんだよ、、ちゃんと花嫁修業をしないと、怖いお姑に怒られるんだよ、、」


「凜ちゃん、、その、怖いお姑さんは、どこにいるのかな、、」


「うん、、テレビのドラマの中だよ、、」


「、、、、まあ、、、良いか、、」


亜土夢は手際よく、ハンバーグを作り始めた、、側て凜は花嫁修業とずっと工程をみていた、、、「ふむふむ、、そうやるのか、、凜ちゃんは、覚えたよ、、たぶん、次は1人で作れると思うよ、、」


亜土夢は、サラダとスープも作り、しばらくたって、カウンターテーブルには、凛と亜土夢の夕食が並んだ、、、



凜は、ハンバーグを見ると、、


「亜土夢、、テレビで見たやつと同じだよ、、やっぱり亜土夢は料理の天才だよ」


「、、、誰でも出来るよ、、難しい料理じゃないから、、、じゃあ、凜ちゃん、食べようか、、、」


「うん、、、凜はお腹ペコペコだよ」、、凜はさっそくハンバーグを食べた、、、


「あ~、、亜土夢、これ、お店で食べたハンバーガーより美味しいよ、、」

、、、凜は、嬉しそうに笑った


「そう、、、良かったね、、、」



しばらくすると、、凜はハンバーグを全部食べた、、、


「あ~、、美味しかった、、」


「ええと、凜ちゃん、、亜土夢のハンバーグ少しあげようか、、」

凜は、欲しそうにしていたけど、、、「亜土夢、ダメだよ、、これ以上食べたら凜は太っちゃうよ、、、、、、亜土夢に嫌われるのはイヤだよ、、、」


「、、、、えっ、、、AIアンドロイドは太らないだろう、、、でも、凜は人間みたいだし太るのかな、、まあ良いや、、凜の好きな様にすれば、、」







葵からの、お誘い、、、






凜は夕食を済ますと、、、食器を片づけ始めた、、


「ええと、凜ちゃん、亜土夢が片づけるから良いよ」


「凜は亜土夢の奥さんなのに、料理も作れないんだよ、、少しずつ家事が出来ないと、、お姑さんに怒られるんだよ」


「ドラマの話ね、、、じゃあ、亜土夢も手伝うよ、、」


「亜土夢は、旦那様だから、リビングでテレビでも見て、座っていて良いんだよ、、凜に任せて、、ええと食洗機の操作は確か、亜土夢がやっていたとおりにすれば良いと、、」


「大丈夫かな、、まあ、食洗機が洗うから良いかな」、、亜土夢は不安そうに見ていた

とりあえず凜に、好きなように任せてリビングでテレビを見た



凜が、洗い物を初めて、しばらくすると、、

ガチャンと音がした、、その後、「きゃー、痛い」、、、凜のあわてた声が聞こえた


亜土夢は、凜の元に急いで行くと、凜が呆然と立っていた、、


凜の手には、割れたグラスが、、、よく見ると凜の指から血の様な物が流れていた、、


亜土夢は驚き、、、「凜ちゃん、、怪我したの、、大丈夫、、」


「うん、、何か、チクチクして、痛い」


亜土夢は、血相を変えて、キズテープを探し凜の指に巻いた、、


「凜ちゃん、、どう、、大丈夫かな、、」


「うん、、初めてだから、驚いたよ」


亜土夢は、、困惑して思った、、「あれは血だよね、、凜は本当にAIアンドロイドなのか、、葵さんが言ってたけど、本当に人間その者じゃないか、、、、それに、凜は痛いとも言ってたけど、、痛みも感じるなんて、、本当に人間じゃないの、、、」


「亜土夢、、どうしたの、、凜はもう、大丈夫だよ、、ごめんなさい、、グラス一個、ダメにしちゃった、、」


「良いよ、、凜の方が大事だから、、」


「うん、、凜はもっと、花嫁修業、頑張るよ、、、亜土夢の為に何でも出来る奥さんになるように」


「、、、そうだね、、、でも、心配だよ、、ゆっくりやろうね、、、、」

、、、亜土夢は割れたグラスを片づけると、凛とリビングでくつろいだ、、、



すると、亜土夢のスマホに着信が、、「あっ、、葵さんだ、、、」


「えっ、、葵のお姉ちゃんなの、、凜も聞きたい、、亜土夢、スマホを、テレビ画面で見せて音を大きくして」


テレビ画面に、葵の姿が映ると、、、

「ええと、、高橋、、イヤ、亜土夢さん、、葵です、、、」


「葵のお姉ちゃん、、凜だよ、、」、、凜はテレビ画面の葵に手を振った


「凜ちゃん、、元気だった、、」


「うん、、」、、、凜はニコッと笑って言った、、、


「ええと、、、葵さん、、どうかしましたか、、凜の事ですか、、あっ、、また、別のウイルス発生とか、、、」、、、亜土夢は不安そうな顔で聞いた、、、


「、、、違うわよ、、、亜土夢さん、あなた、確か土日はお休みだったわよね、、」


「ええ、、」


「今度の土曜日って、予定とかあるかな」


「いえ、、、まだ、何も予定していませんけど、、」


「あ~、、良かった、、今度の土曜日、見せたい物があるから、凜ちゃんと2人で家に来ない、、、」


「行く~、、凜は行くよ」、、、凜はニコニコと笑って言った


「ええと、、葵さん、、行くみたいです」


「じゃあ、、午前中にお迎えに行ってもらうから用意していてね、、」


「うん、、わかったよ、、葵のお姉ちゃん」


「はい、、お伺いします、、、」


葵の電話が切れると、、、「亜土夢、、楽しみだね、、葵のお姉ちゃん、、見せたいものはなんだろうね、、、」


「、、、、さあ、、わからないよ、、、」

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