ACT1 メトシェラ視点①

ーメトシェラ sideー


【プルルルルル プルルルルル】


シェト「......電話か」


俺は会場から出て、スマホを見る。シリウスからの電話のようだ。


シェト「私だ。何の用だ?」

シリウス「あ、ボス?実は先程......」


シリウスが経緯を説明する。その話の奥でベガが文句を言っている声が聞こえる。仲良いなこいつら


シェト「わかった、大体理解した。私もそろそろ戻る。それまでにロキに渡しておけ」

シリウス「分かりました。今、どこにいるんですか?」

シェト「...オークション会場だ。やっと今まで欲しかった物を落札したところだ。」

シリウス「そうですか。それじゃ、きりますね」

シェト「あぁ、」


【ピッ】


シェト「...帰るか」


俺はスマホをしまい、ホールへ向かう。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「それでは、商品を持ってきますのでしばらくお待ちください。」

シェト「はい、分かりました」


俺はホールのソファに座って呼ばれるのを待つ。スマホでそろそろ戻ると伝えようとすると


??「Hey!メトシェラ!」

シェト「うわ、どこから現れたお前」

??「酷いな〜、近くの席に座ってたのによ〜」

シェト「で?何の用だ?」

??「え〜?旧友に会いに来るのに用事が必要か〜?」

シェト「はぁ」

??「ため息つくなよ〜!!」


このハイテンション野郎はゲルマ。旧友じゃなくてただの腐れ縁だ。


ゲルマ「お前いつもここにいるな!いっつも狙ってたあれは落札できたのか?」

シェト「あぁ、今日は出来たよ。嬉しいことにな」

ゲルマ「お〜!良かったじゃないか!!」


ゲルマは拍手している。こいつがやってると煽ってるようにしか見えねぇ。ハイテンションっつうかただのウザイやつだな。


「お客様、商品の準備が終わりましたので、こちらにお越しください。」

ゲルマ「お、お前呼ばれてるぞ」

シェト「そうだな。じゃあな」

ゲルマ「あぁ、また今度な」

シェト「出来ることなら二度と会いたくねぇ」

ゲルマ「酷いな〜」


to be continued→

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