ACT1 シリウス視点②


【シリウス side】


シリウス「なぜ俺がわざわざ......」

俺はそう呟きながら指定された場所へ向かう。てか俺が居たとこからわりと遠くね?

シリウス(気づいたら目的地の近くまで来てたな)

俺が裏路地に入ると...


【ドォン】

という音が響き渡った。

シリウス「なんだ、先客がいたか。今のを外すなんて、訛ったんじゃないか?wベガ」

ベガ「あぁ、最近まともな戦いをしてなかったんでな。今度は当てるようにするさw」


ベガが向いている方向を見ると、血溜まりの死体が一つ。壊れた時計の針が指し示す時間は、まだ奴が遠くに行っていない事を示している。


シリウス「で、奴は見たのか?」

ベガ「そっちに逃げていく誰かの姿は見えたがな」

シリウス「そうか、俺は行くが、お前はどうする?」

ベガ「いや、俺も行くわ」

シリウス「分かった」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

カリス(また違った。一体何人殺した...?)

頭痛がする。"あの時"と同じだ。

カリス(次こそ、次こそは必ず妹を殺した奴を、絶対に...)


【ドォン】

カリス「......マジかよ」


カリス(...これが、"死"か....)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

シリウス「どう?ちゃんと死んだか?ベガ」

ベガ「あぁ、しっかり死んでるよ。しっかり心臓と脳に当てたからな」


ベガは死体を触って確認する。奴は指ひとつ動かない。


シリウス「そうか、ならそれでいい」

ベガ「あぁ、じゃあこいつをか.....ん?」


【バキッ】


シリウス「いいな、手応えありそうだ」

ベガ「ここで出てくるかよ、ガリスの怪物が」


to be continued→

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