懐胎への応援コメント
異質な関係の2人ではあるものの、それぞれの根本にある感性は共感できるもので、それのおかげでタマミを通してエースケ以外の男とのやり取りが透けて見えてくるようでした。エースケ視点で部分的に描かれるタマミの様子が、空白の時間への想像を掻き立ててきてとても面白かったです。経験したことのない世界であるがゆえに想像が難しくなりそうな内容なのにも関わらず、むしろ新しい未知の世界での妄想に浸らせてくれる良い作品に出会えました。
作者からの返信
武さん
「空白の時間への想像」をして頂けるのはとても嬉しいです。それがタマミの様子から、と言うのが尚更です。「未知の世界での妄想」と言うのも嬉しい。作品が文字で描かれている枠を越えることが出来るのは本当に嬉しいことです。
読んで頂きありがとうございます。
真花
懐胎への応援コメント
性的な表現が即物的な言葉や描写でなされていて(そんなふうに感じました)、それがこの作品全体を通したトーンになっているように思いました。こうした物語の場合、刹那的な関係を切り取って美しい悲恋で終わるようなパターンが多いと思うのですが(私見です)、この作品では子供ができ、その後のことも描かれ、さらに十年もの月日が流れています。このトーンだからこそ、そのような展開もすとんと腹に落ちました。現実になさそうでありそうで、エースケの心の動きが妙にリアルに感じられました。それと「コダマ」という娘の名前がユーモラスに感じられて、アクセントになっているように思いました。興味深い作品でした。
作者からの返信
@sakamonoさん
「興味深い」と言って頂けて嬉しいです。
展開がこの「トーン」だから「腑に落ちた」と言うのは、書いた視点からすると、この「トーン」だから、この展開に至ることが出来た、のかも知れないと感じました。物語の空気感はいつも重要視しているので、それがつまりトーンとなるので、「腑に落ちる」ものに繋がったのは、やり方を間違っていなかったと伝えてい頂いたように思い、安堵して次もがんばるぞ、と言った気持ちです。
「コダマ」がアクセントは全く意識していなかったので、そうなのか、面白いです。
読んで頂きありがとうございます。
真花