つまりだな

というわけでオタク的リア充いべんとを網羅している僕。後で爆発しそうなわけだが、僕は普通の恋愛系ラノベみたいになっている自覚がある。

例えば、主人公がオタク気質なこと、俺は正真正銘にオタクだからな。そしていま一緒に出掛けている斎藤さんは

「佐藤です。」

おっと、佐藤さんは分類するとしたら青髪ヒロインである。実際には青が似合いそうってだけだけど。そして美少女、うん。異論なし。

ただ、この完璧すぎる構図が実はかなり違和感だ。

俺は残念ながら図書室で彼女を助けた、とかナンパから救ったとかはないのである。

 それがなんだよってことは置いといて、生粋のラノ好きとしてはあまりにも不自然な関係。

いや、そのあれだよ。僕が春休みテンションで、姉に向かって、フラグ立てりゃどんな輩でも主人公になれるとか語ったけどさ、

「ちなみにあなたはその音ゲーどれくらいできるんですか?」

佐藤さんが唐突にきく。

「33以下エーピーくらい」

僕は答える。33以下エーピーとはレベル33以下をすべて理論値でクリアしているということだ。だいたい上位10%くらいになる。


「やっぱ上手ですね。あ、ちなみに私31くらいならいくつかエフシーしてますよ。」


「普通にうまいっすね」


「はい、実は今回お出かけしようと提案したのは私のホームで勝負をしたかっただけなのですが」


「うん。うん。」


「ちなみに私の得意機種はあちらの」


何気なくゲーセンにむかっていたらしくそのまま何気なく指さされた先には

めっちゃお金かかるといわれているオ〇ゲキがあった。

というかさ、僕の交友関係に音ゲーマーばっかり増えすぎじゃね?


「実は僕それ一回もプレイしたことないんだよね・・・」


「ですよね!ですから、程よいハンデになるのではないかと思いましてね、全国大会出場をはたしたNOBさん」


あれ、僕そんな有名人なの?せいぜいフォロワーが300人、、、ちょっと待て茶

スマホを探し最速でsnsを開く。と3549人おおー。

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