第2話 囚われていた自動人形

 ザーラは白い触手に凌辱されていた。私は口や性器などの穴に侵入している触手を引き抜き、光剣で焼き切っていく。


「ザーラ、大丈夫か?」

「ああ……マスター……」


 ザーラは凌辱されたショックから立ち直っていないのか、殆ど全裸にされた彼女は突然私に抱き付いて来た。


「抱いて。今すぐ……」


 褐色の肌のザーラは私が拒否する隙もなく唇を重ねて来た。そして容赦なく舌を絡め、私の弱い場所を指でまさぐって来る。


「ザーラ、待て。敵を排除できていない。白い触手はまだ活動しているぞ」


 そうだ。マルズバーンの砲撃で、大蜘蛛の口の中にいた女の上半身は吹き飛ばした。大蜘蛛の活動も一旦止まっているように見えるが、アレの腹から伸びている白い触手はうねうねと活動しているのだ。


「ポーラ、援護しろ。レーザーで白い触手を撃て」

「了解しました」


 マルズバーンの主砲と同軸に配置されている照準兼用の対人レーザー砲からオレンジ色の光芒が放たれた。このレーザー砲は出力が低く装甲車両に対しては無力だ。しかし、白い触手は効果的で、私たちに近寄る白い触手をことごとく焼き切った。


「マスター……逃がさない……」


 私に馬乗りとなったザーラが私の胸をまさぐり乳首をつまんだ。


「はぁ……ああああ……」


 情けない喘ぎ声を漏らしてしまった。人よりも力が強いオートマタに組み伏せられたまま、私は何もできないでいた。ザーラは私の体の敏感な部分をまさぐり、戦闘服を脱がそうとジッパーに手をかけて来た。


 ザーラの的確な愛撫を受け、不覚にも私の体に性的な快感が走る。ジワリ……と下着が濡れて来たその時、ザーラに背後から抱きついて来た者がいた。それは月城譲二つきしろじょうじ大尉だった。


 先ほどの攻撃、月城の上で腰を振っていた女を徹甲弾で吹き飛ばしたあと、彼は蜘蛛の口から落下していたらしい。行為の途中で情欲を持て余していたその月城が、ほとんど裸のザーラに後ろから抱きついて来たのだ。


 月城に抱かれてザーラが嬌声を上げ始める。


「嫌、止めて。マスターに見られてる」


 口では嫌がっているザーラだが、月城に犯され興奮していた。


「はあああ。イイ女だ。コイツはメチャイイぞ」


 私はザーラの下から抜け出した。ザーラと月城がよろしくやっているのは正直おもしろくないが、あの大蜘蛛を排除する方が先だ。


 私は光剣を振り回して白い触手を排除しつつ、大蜘蛛の口へと向かった。

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